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心の鏡
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心の鏡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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小説好きな息子に購入したものの、英訳はややこしく感じるみたいで結局私が読んでます(笑) | ||||
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何をもって自分であるか、というのは難しい問題ですが、知性というのは、同一性の大きな要素のひとつではないでしょうか チャーリィは、友達だと思っていたジョウとライリーが障害者の自分を笑いものにしていたことを知っている 知性を失えば、またみんなから蔑まれる「馬鹿」の自分に戻てしまう 一つの意識が薄まり、霧散していく恐怖と切なさを描いた作品を私はアルジャーノン以外に知りません 強いて類似を探せばアルツハイマーものの感覚に、少し近いでしょうか 知的障害者に戻ったチャーリィは結局、元の工場でまた働き始めます 自分が恥ずかしい存在だと知っていて働き始めます 新入りがチャーリィをからかうのを今度は、ジョウとライリーが助けてくれる チャーリィは「ありがとうよ」と言い、物置へ行って、みじめで、嬉しくて、泣いてしまう そのシーンがとても切ない | ||||
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長い間、Kindle化を待っていた本の1つ。それはオリジナルの「アルジャーノンに花束を」が収められているからです。中学・高校時代、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになりながら、何回も読んだ。その後、映画にもなり、長編も出た。でもやっぱり、これだ。オリジナルでなくてはいけないのです。若い頃出会うと人生変わります。願わくば中学生・高校生に読んでもらえたなら・・・。さて、何年かぶりに、チャーリー・ゴードンに会ってこよう・・・。アルジャーノンのお墓に供える花束を持って。(お志があれば、クリフ・ロバートソンにも) | ||||
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7編からなる短篇集です。 ショートショートのような皮肉めいたものもあるけれど、一番有名なのはアルジャーノンでしょう。 知能遅滞の青年が、手術により天才とも言うべき知能を手に入れる。 それはかつての自分が置かれていた無垢な状態から、醜い人の心と偏見に満ちた世界を直視する苦悩が伴っていた。 そしてあるとき、自分がもとの状態へと戻らなければならない事実に気づく。 自分自身の発見と喪失という二重の苦しみを捉えた心理作だった。 個人的にはエルモやコンポのような話が好きです。 皮肉めいてはいるんだけど、どこか笑える部分があってよかった。 「ママ人形」と「呪縛」はちょっとジャンルが違ってシックスセンスめいたものになっていた。 ただオチがいまいちなのでただ暗いだけになってた気がする。 | ||||
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ダニエル・キイスといえば、「アルジャーノンに花束を」か「24人のビリー・ミリガン」しか思い浮かばなかったですが、 この傑作集には、コンピューターが知能を持った近未来のお話が何個か書かれています。 昔だと、新しい発想なのでしょうが今の時代「リベリオン」や「マトリックス」などそういった 話がおおいため、さほど驚くような内容ではあえりません。。 ただ、「新たなダニエル・キイスの発見をした!」という驚きはありました。 | ||||
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この本は、ダニエル・キースの短編集であり、「エルモにおまかせ」「限りなき慈悲」「ロウエル教授の生活と意見」「アルジャーノンに花束を(中長篇版)」「心の鏡」「呪縛」「ママ人形」が収録されている。また、これらの短編を書いたいきさつ等が書かれた「序文」も付いている。 僕はこの中で、「エルモにおまかせ」「心の鏡」「ママ人形」が気に入った。「アルジャーノン・・・」については、ここに収録された中長篇をもとにして書かれた長篇の方が僕は好きである。 この本の序文に書かれていたが、ものを書くということは発見することであり、アイデアや登場人物によって空想がかきたてられて書き綴って行くうちに、予期せぬものができあがることがあるという。この短編集は、このようにして出来上がった作品が収められているようである。 「心の鏡」はとても印象的な作品だった。自分と出会った人が望むことを瞬時に判断し、その人が望むような人物を演じることができる不思議な能力を持った少年マロ。彼は自分を信頼してもらうことを望んでいる。マロに全面的に信用してもらわなければ仕事ができない弁護士である主人公は、マロとの交流を通じて、今まで忘れていた「人を信頼する」ということを思いだし、マロに命をあずけることさえもできるようになる。まさに、倫理学における弁証法のようだ。 まるで鏡のように振舞うというのは、荘子の本にも書かれていた。君子たる者は、鏡のごとくでなければならない。相手が強くでてきたら、同じように接し返す。相手がやさしく接してくれたら、同じようにやさしく接する。確かそんな内容だったと思う。マロはこのような接し方をしていたのだろう。しかし、これでは、自分の心を全く開いていることにはならない。本当に素晴らしい出会いとは、「心の鏡」で最後に辿り着いたように、お互いのことを全面的に信頼できるということなのだろう。そのように全面的に信頼できる相手をこの世に一人でも見つけることができれば、素晴らしい人生であったと言えるかもしれない。 | ||||
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