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隠居おてだま
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隠居おてだまの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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前回の「隠居すごろく」がとても良かったので楽しみに読み始めた。 しかし、前回と同じ登場人物が出てきても、人物の味わいに欠ける。 徳兵衛の頑固偏屈を装いながらも、賢く情に熱いところとか、 お登勢の隙の無い無表情の下の心配りとか 千代太の大人顔負けの聡いところや偏見の無さとか 前回のキャラの良さと個性が際立っていない。 そして前作の心に残るラストの余韻も今回のもので消えてしまった。 「隠居すごろく」だけで止めておけば良かったなあ。 | ||||
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人情たっぷりの「隠居すごろく」の続編。 そのご隠居はなんとまあ頑固もの。 外堀を埋めるように、ご隠居の周りのものたちからストーリーが進んでいく。 ”隠居暮らしも山あり谷ありの双六のようだ”と。 そして、”安穏と無縁だからこそ達者だ”という。 ご隠居が握らされた”ずっしりと重いお手玉”とは。 | ||||
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前作「すごろく」がすごく気に入ったので、今更ながらめっちゃ楽しみに読みました。 途中の展開が「えらく都合がいいなぁ」と微妙な気分になりながら読んでましたが(持ち込まれた面倒の当事者が実はすごい職人で、そのまま商売の話になるっていう)、これは意図的に前作と同じ展開にしているのでしょうかね。 ただ、前作では「働けなくなった」事情がそれなりにあったのに、今作では、これだけ絶賛される技術を持った秋治がこれまで評価されなかった不自然さ、ご都合主義を感じました。 あと、前作のトラブルが「家庭環境の違いによるいざこざ」「職人のプライド」という考えさせられるものだったのに対し、今作のトラブルが全部色恋絡みだったのは残念ですね。それが大人だけで済むならまだしも、なぜかそれに同情して、経済DVしてきた父親の元に残ってしまう幼い兄弟。あの、子どもの生活環境整備より父親の失恋フォローですか?まだ「仲間の元を離れたくない、ここにいる方が経済感覚を養える」とかの理由の方が良かった。 あと、終盤に「嶋屋の人間が何かやらかして一家ごと大ピンチに陥る」展開も前作と一緒ですが、前作では気弱で商才のない跡取りの「嶋屋のために手柄を立てて認められたかった」は、結果的に騙されたにしても同情の余地がありますが、今作は末娘の「男遊びが災いして孕んでしまったが、これからも贅沢して着物を買いまくりたい」には全く感情移入できない。10歳前後の子どもたちが家族のために日々働くのと同じ本でこれを描くか……。 というか、ここまで「婚家のために何もできない」娘をよく一度は嫁に出したな。本人も、家事ができない事をコンプレックスに感じていつつも練習する様子もなし。もしもまた続編が出るのなら、お楽ちゃんがどうなってるか見物ですね。 で、もっと最悪だったのがラストです。 まず、ご隠居さんに事情がバレたお登勢さんが謝罪した時の地の文で「お登勢が謝るのは娘のため」と書かれてた事にイラつきました。長年連れ添い、隠居してなお店を支える夫を騙し、欺いた事への謝罪ではないの?甘ったれ娘をこれからも甘やかす事の方が大事なの? で、最悪の事態になってからギャーギャー騒ぎ出すデキ婚バカップルに対して「自分の性格のせいでこうなった」とまた地の文で、「ご隠居さんが自分を責める」という体で徳兵衛のせいにする作者。いや、徳兵衛の性格が気難しい事はわかった上で、彼の実務能力を一家で当てにしてきたんじゃないの?ここまでいいように騙しておいて、「徳兵衛が気難しいのが悪い」は開き直りすぎる。 私、中盤辺りを読みながら「本当に好き合ってるなら、たとえ勘当されたって極貧生活になったって正面から挨拶しろよ。誠意の欠片もねぇな」と思いましたよ。世界の中心が甘ったれ娘になってる。 で、最後に「嶋屋から離れた」という秋治。私としては、バカップルが徳兵衛に示せる最大の誠意は「秋治の技術で嶋屋を最大限盛り立てる」事だと思いましたが、違いますかね。自分が原因でめちゃくちゃになった一家を見たくないんだな、としか解釈できませんでしたが、どうでしょうか。「真面目系クズ」ってこういう人間の事か、と思いました。 まだまだありますが、さすがに長すぎるので終わります。 人気が出たがゆえに「同じパターンで続編を出そう」となったのかな。前作のラストが綺麗にまとまっていただけに、こんな続編であの穏やかな世界を壊す事になるとは、残念です。 | ||||
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心があったかくなりました。 ぜひドラマ化して欲しいです。 千代太がめっちゃかわいい〰 商売本としても読み応えがあります。 | ||||
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時代モノらしいなあ… いっちばん許されてるのは癇性な年寄り当人なんだろうが、これでほっこりしてしまうのも日本人の血だな 現代ものだとお登勢の行動は「ポーズ」だろうと穿ってしまうが、時代モノだと「この人本気でそう思ってんだよね」と納得してしまうのが怖い 大変楽しく読みました | ||||
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