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天路の旅人
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天路の旅人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.51pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全104件 81~100 5/6ページ
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こんな作品が無料お試しだなんて、アマゾンすご過ぎ! サンプルかと思ったら、全編まるまる無料とは・・・すご過ぎ! | ||||
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海外のことを取り上げた小説であれば仕方がないけど 地理が全く頭に入って来ませんでした。 | ||||
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心からおすすめです。 | ||||
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極めて困難なことであっても,諦めず何としても前進する.その苦闘と乗り越えられた達成感が自分の心を清らかにしてくれる.そしてこの行動がさらなる自分の興味の地平線を広げてくれる.複数回読み直しても感激は続きます. | ||||
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人間の生命力に感心させられた。 とても読みやすく、読んで良かった。 ただ一つ、主人公が旅する通りの地図をもう少し詳細なものにして欲しい。想像力がもっと高められると思うから。 | ||||
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この本の著者である沢木耕太郎さんが、「是非とも書いておきたい人だ」、と言っていたのでそれに押されて読んだ。沢木さんが著作を以てこの世に現してくれたかのような、この本に登場する主人公、西川一三(にしかわかずみ)さんは稀有の人だ。日本国にとって目に留まるような功績や実績を成した人ではないが、自分の信念に沿った真摯な生き方を示してくれた方だと思う。なによりも、自分の使命をまっとうしようとした意思力に敬意を表したい。その意味では、ルバング島の小野田さんのような方である。 西川氏は、大東亜戦争末期に、日本の勢力圏だった内蒙古を出発して足掛け八年にわたって中国大陸の奥深くに進入し、チベットにまで到達した日本軍のスパイだった。日本に戻ってきたのは、終戦後の1950年(昭和二十五年)である。それもインドで逮捕されたからであり、そうでなければまだスパイとしての使命をまっとうすべくインド或いはチベット、または中国大陸の奥深区で活動していたかもしれない。その後、西川氏は、帰国してから「秘境西域八年の潜行」という書物を表した(この書物を清書してくれた女性と西川氏は結婚した)。沢木耕太郎氏がその書物を参考にして、また直接本人にも面談して、表したのがこの本である。広大な野や砂漠の中を、隊列を組んで或いは一人で八年間、まさに天路を旅した西川氏の行程が、詳しく書かれている。 西川氏は、スパイとして彼の地に潜入したのではあるが、日本人と発覚することを避けるために、蒙古人のチベット仏教の巡礼者として旅を続けていた。最初は身を隠すつもりでいたそのチベット仏教に、身を捧げて修行をしていったその過程も興味深い。座禅を組んで無の境地に達することの難しさを打ち明ける西川に対して、ラマ僧の師が、竹のヘラを目の前に突きつけて、「これを見てみろ」と言って指導したことなど、真(まこと)を極めようとする師はどの国にも居られるものだ、との感を持った。 特に大きなことを成し遂げた人のことを書いたものではないが、西川氏の八年の旅路を知ることにより、一筋に生きた人間の生き様を見たようで、背筋が伸びた気がした。沢木耕太郎さんが、「書かねば」と思った所以であると思う。 | ||||
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東北在住のおじいさんが、昔はスパイで中国からインドまで旅をした。無事に日本まで生きて帰って人生を全うした。 内容は序盤で全部説明されるし、フィクションの冒険ものと違って回想形式なので、生きて帰れることが始めからわかっている。なのになぜこんなに飽きず豊かで、ひとつの人生を丸ごと体感したような満足感があるんだろう。 単なる辺境の旅ものというだけでなく、それが現在に繋がっているところが好き。 毎日休みなく働いてカップラーメンを食べて息を引き取った老人がいたという情報だけだと、勝手に「かわいそう、きっと楽しいことのない人生だったんだろう」と想像してしまうけど、普通に歩いている人間ひとりひとりに、現在の姿から全く想像できない過去があり、青春があった。 | ||||
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歩いた先に希望があると信じて、ホモ・サピエンスはアフリカを脱出して、ヨーロッパ、そしてアジア、さらにはベーリング海を渡り、北米、南米とひたすら歩いた。その前途には、草木、水もない砂漠、雪の高山、ジャングルなど幾多の困難があったが、それを乗り越え、ひたすら歩いて進んだ。おそらくホモ・サピエンスは、ゴリラやチンパンジーなどの霊長類より長い距離を歩くのに適した肉体的な構造に進化し、希望に対する強い意志が加わり、地球の絶対的な支配者になった。本書に描かれている西川一三の蒙古、西域、チベット、インドを巡る5000kmを超える壮大な旅に、ヒト、ホモ・サスペンスとしての原始的、根源的なもの、歩いて旅する、アフリカからの脱出の姿が浮かび、逆に日本に帰国後の西川の生活態度に現代人を見る。著者が描きたかったのは、ただの冒険家でない西川のこうした姿だったのかもしれない。歩いて旅する動物、これがヒトなのかもしれない。 | ||||
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面白かった。病気で臥せっている間に一気読みした。元々は日本軍の密偵としてのミッションからスタートした西川一三さんの旅だが、途中からは完全に旅が目的化し、行ったことのないところにどこまでもいきたいという旅になっていく。仏教に深く帰依するわけでもないのに求道者のようなすごい人生。 日本に帰ってからは結婚したこともあって、対照的に岩手県からほとんど出ず、一年、元日以外364日働き続けるというこれまた中々出来ない人生。 人間の一生の不思議さ、やろうと思えば何でもできるんだなということ、沢木耕太郎さんの読みやすい文章ですごく考えさせられました。 沢木さん、ご高齢になりつつあると思いますが、まだまだたくさん本を書いて頂きたいです!新刊が出ると必ず買う著者の一人です。一度講演でもお顔を拝見し、思っていたイメージ通りの方でした。 | ||||
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本人が詳述した旅を第三者が書くには、それなりの動機や視点が必要になるだろう。 「キャパの十字架」の時もそうだったけど、本人を追い続けたことから書く必然性が生まれ、本人が書けなかった新たな視点を手繰り寄せるところに、沢木耕太郎らしさというか沢木耕太郎の真骨頂を感じる。 当然、深夜特急が西川一三を追いかける動機になっているのだろうけれども、帰国後に一定の名声を得た木村 肥佐生ではなく、市井の人となった西川一三を追いかけるあたりも、実に沢木耕太郎らしい | ||||
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本の厚みをまったく感じさせない読みやすさ。第二次大戦末期にラマ僧に扮して中国奥地に潜り込んだ西川一三の足跡(天路)を、深夜特急で有名な沢木耕太郎さんが追いかけるような形で物語として綴っていきます。行ったことがないのに目の前に壮大な景色が広がるようでした。 これだけの旅路を記憶に記録し本にまとめた西川さんの原作も読みたくなります。 | ||||
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先ず、昔TV番組で知った西川一三という人物が、目の前に居て話を聞いている様な感じになった。作家沢木を通してなのだが直に本人に触れられたようだった。次に行ったことの無い大陸の奥の深くとてつもない高い所へ目が開かれた気がした。一気に心を掴まれた本。 | ||||
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作家は沢木耕太郎。私は大学時代に深夜特急に影響されてバックパックで旅にでた。 青臭くて、ホロ苦い青春の思い出。 沢木耕太郎は「大好物」だが、題材が第二次大戦末期の密偵の話。 当時を知る関係者は亡くなり、資料の引用の本かと疑いつつも購入。 杞憂でした。沢木耕太郎はなんと当人『西川一三』さんに取材済み。盛岡まで通い完成まで25年かけた超弩級のノンフィクション。 私は年100冊以上のルポ、ノンフィクションを読むが今年の1冊はこの作品だ。 作品にかけた時間。手間暇、内容まで考えれば税込み2640円は激安。 炬燵ネタ、ネット無料記事では味わえない極上の作品はここにあります。 沢木耕太郎には傑作「キャパの遺言」もある。どれほどの隠し球を持っているのか… | ||||
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予想外に時系列を清書した記録に終始するだけ、という気がしました。 | ||||
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本の内容ではありませんが、カバーがところどころ破れていました。 たくさんではありませんが、普通の本屋ならありえないですね。 | ||||
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日中戦争から第二次世界大戦間の、スパイとして、中国からモンゴル・チベット・インド・ヒマラヤ等をラマ僧として現地の言葉を学び、その地の人民に溶け込み、諜報活動と旅した苦労の記録。私にはむしろ西方見聞録として読ませてもらった。 | ||||
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沢木耕太郎にしか書けけない!読みごたえがあった。 密偵という形の旅の形。 | ||||
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「旅行記」は三つに分類できると思う。 一つめは行ったことがある土地の描写に対して「そう、そう。」と同意したり「それは違うだろう。」とつっこんだりする「復習追体験」もの。 二つめは「時間と金銭に余裕ができればいつかは絶対に行ってみたい。」のであらかじめ知識を仕入れるための「予習願望」もの。 そして最後は「絶対に行けないけれど、とにかく読んでいるだけで興奮が止まらず、紙の上での旅行を楽しませてくれる。」という「空想」もの。 本書はまさにこの三番目の頂点です。今でさえ簡単には行けそうもない土地をほぼ徒歩で旅をつづけた大紀行文学です。しかも戦時下に「密偵」として危険な任務に自ら身を投じて、ありとあらゆる苦難をやり過ごし、もっともっと旅をしたかったのに終戦を迎えてほぼ強制的に帰国せざるを得なかった無念の記録でもありました。 それをご本人から聞き取って熟成させる技巧はこの作者ならではの味わいであり、後半はこの旅に終わりがないことを祈る気持ちがとても強くなってきて、読了と同時におおきな寂寥感が襲ってきました。 | ||||
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チベット、インドにもバックパッカーとして 旅をしたことがありますが、 想像を絶する体験記を読むことができました。 正真正銘の身一つで旅する。 現代ではもう出来なくなった旅の形。 必読です。 | ||||
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40年前に西川一三氏を囲む小さな集まりに出席した時、芙蓉書房本の裏表紙に図々しくもサインをいただきました。チベット文字だったと思います。その頃20代だったわたしは三冊を必死になって読破した直後に偶然、この機会を得ることができたのです。長い年月が過ぎたある日また偶然、西川一三氏の名前を新聞広告で発見した時は懐かしい気持ちと共にご健在なのかとても不安になり早速取り寄せました。沢木耕太郎氏が訪れた懐かしい盛岡の居酒屋さんやホテルを思い浮かべながら読み進みました。背高ノッポのロブサンとの旅の続きが、沢木氏のガイドで私にとって40年ぶりにはじまりました。 20代の印象通りやっぱりロブサンは変わらない魅力的な若者でした。そして長い旅が終わってもロブサンらしく生き抜いたことがわかりました。推測ですが栞紐の色は青海湖の色ですね。 | ||||
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