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乳房
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乳房の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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『鬼平犯科帳』、たいへん有名で私も何作か読みましたが、私の感性が鈍くて、 すばらしい作品だと感じることができずにいます。 『乳房』は番外編だそうで、違う気分で読めるかもしれないと思い、購入しました。 お松の境遇がころころ変わり、さりとてお松は自分が犯した事件が頭から離れない ので、積極的に自分の意思を表明することができずにいます。 平蔵らには次々事件が舞いこんだり時が流れたりして、平蔵はお松のことをほぼ 忘れていきます。 ただ、最後にはピタッとストーリーが一致したところがおもしろかったです。 | ||||
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お松の物語だから、「乳房」という書名なのだろう。 といっても、お松にそれほどの重心は置かれてはいない。 お松を巡る物語、あるいはお松の関係者の物語なのかも知れない。 憎い男を殺したお松は、その後、倒れていたところを介抱してくれた長次郎と出会ってから運が向いていく。 というより、初めて「気持ちを伝えてくれる」理解者に出会って運が向いていくのだ。 この「気持ちを伝えてくれる」というのが肝心で、気持ちをちゃんと伝えない理解者には、すでに出会っていたのだけれど。 そこが人生の切なさなのだろう。 また、この作品は長谷川平蔵の仕事始めの頃の小説でもある。 そして、解説にあるとおり、「この本を読んだ人は、改めて、『鬼平犯科帳』を読み返すことになる」のだ! | ||||
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