隠れ簑

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隠れ簑の評価:

4.20/5点 レビュー 15件。 A ランク

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全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(3pt)

味わい深い作品

目の見えぬ武士と、その武士を助けいたわる老僧。旅の途中でふたりに出会った大治郎は、
強く心を揺さぶられる。だがこのふたり、実は仇討ちの敵同士だった!彼らに危機が迫ろうと
したとき、小兵衛、大治郎父子が立ち上がる。表題作「隠れ蓑」を含む7編を収録。
「剣客商売」シリーズ7。

表題作「隠れ蓑」では、人の心の不思議さや絆というものについて考えさせられた。老僧は、
盲目の武士にとっては親の仇だった。彼は、自分が討たれる前に隙を見て、盲目の武士を
倒すこともできただろう。だが、それをしなかった。盲目の武士を守ることに、おのれの人生の
全てをかけたのだ。ふたりの間には信頼関係が生まれ、固い絆で結ばれていた。もし武士が、
老僧の正体を知ったとしたら・・・。何も知らずに終わってしまったことが本当にいいことなのか、
やりきれない思いがした。
7編どれもが味のある話だった。「徳どん、逃げろ」では、傘屋の徳次郎への八郎吾の思いに
ほろりとさせられた。読後、強く余韻が残る話だった。
さて、小兵衛、大治郎父子は、次にどんな活躍を見せてくれるのか?とても楽しみだ。
剣客商売 七 隠れ簑 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 剣客商売 七 隠れ簑 (新潮文庫)より
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