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剣客商売
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剣客商売の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全77件 61~77 4/4ページ
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息子よりも若い娘をもらって隠居している剣豪と極貧道場を経営する息子が、田沼意次政権下の江戸の騒動をスバスバ解決する人情味あふれた時代小説。 池波正太郎は初めて読んだ。 テレビの時代劇をそのまま小説にしたような雰囲気で(というか本書はドラマの原作なんだった)すごく楽しめた。歴史小説は司馬遼太郎が書いたシリアスなものしか読んでこなかったから、本書のような味のある歴史小説はすごく新鮮だった。 なによりスゴイのは、登場人物が内面外見ともに見事なまでにキャラが立っていること。主人公の小兵衛・大治郎父子はもちろん、おはるや三冬のレギュラー陣、はては1話しか出てこないような人物まで造形がしっかりしていて、それぞれが深い。 江戸庶民の生活がとても瑞々しく描き出しされている点もすごい。質素な食べ物や美しい所作から古き良き日本を存分に感じ取れた。 バカみたいに長いシリーズになったことも十分頷ける作品だ。 きっと読者から次を書け次を書けと急かされたんだろうなぁ。 | ||||
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あっちゃー。。。 とんでもない本に手を出してしまった。そんな感じです。 どういう意味かって? シリーズ第1作の本書を読んで、思わず第14作まで注文しちゃった、と、そう言う意味です。。。 おもしろい。 しょぼい小柄なじいさんとしか見えないがとんでもない武芸者の父に、ただいま修業中なれどこれまたすざまじい剣客の息子。 父は40歳も年下の女房をもらい、息子はまるで女っ気がない。 周辺を固めるのも、男装の美少女でかつ、なかなかの剣客。意外な人柄を見せる田沼意次。 一見劇画チックなキャラとも思えるけど、さすが池波正太郎の手にかかると、江戸の町に実にしっくりあって、飽きさせない。 そう、江戸の町を書かせると藤沢周平より際立つと思います。 全部で16巻(番外編が2巻)あるから、これで当分楽しめますねぇ。嬉しいなぁ。 (と一ヶ月程前に書いたが、今もう14巻まで読んでしまった。。。あと2巻で、終わってしまうかと思うと淋しい) | ||||
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あっちゃー。。。 えらい本に手を出してしまった。そんな感じです。 どういう意味かって? シリーズ第1作の本書を読んで、思わずシリーズ全作と番外編まで注文しちゃった、と、そう言う意味です。。。 おもしろい。 しょぼい小柄なじいさんとしか見えないが、とんでもない武芸者の父に、ただいま修業中なれどこれまたすざまじい剣客の息子。 父は40歳も年下の女房をもらい、息子はまるで女っ気がない。 周辺を固めるのも、男装の美少女でかつなかなかの剣客。意外な人柄を見せる田沼意次。 一見劇画チックなキャラとも思えるけど、さすが池波正太郎の手にかかると、江戸の町に実にしっくりあって、飽きさせない。 全部で16巻(番外編が2巻)あるから、これで当分楽しめますねぇ。嬉しいなぁ。 (と一ヶ月程前に書いたが、今もう14巻まで読んでしまった。。。あと2巻で、終わってしまうかと思うと淋しい) | ||||
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達人親子(爺さんとその息子)の剣客話の第一巻。 読んでスッキリ。気持ちいい。特に爺さん(秋山小兵衛)がいい味を出している。 何か気に入らないときに読むと最高かもしれない。 次々読みたくなる。 私は一気に全部買ってしまった。読みたくて。 | ||||
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秋山小兵衛。 格好良いのである。 登場時、60に近い年でありながら、剣術の達人にしながら、孫娘みたいな二人の女性に惚れられてしまう。 しかも、一人は、ついつい、 「手をつけてしまった」 のである。 しかし、池波正太郎先生の話にしては、その二人の女性はさわやかである。 悪女を書くのがとても上手な先生の作品とは思えないほど、お春も佐々木三冬も、さわやかな女性である。 でもそれが、『鬼平犯科帳』、『仕掛人藤枝梅安』の様な、陰じみたものが無い話が多くなっている。 鬼平も梅安も江戸の暗黒面を書いた小説だが、この剣客も、それとは少し違う話で進んでいる。 とにかく、この秋山小兵衛の老人ながら魅力のあるキャラだ。若い娘二人に惚れられるのも無理が無い! そして、ここ最近、評価が変わってきている歴史上の人物、田沼意次も、この小説で、印象が変わったのではと思われる。 | ||||
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藤沢周平にはまりまくって、読み漁った後、さあ次何の時代小説を読もうかなと思ったときに本屋でずらっと並んだ黄色い表紙が目に留まり、試しに一巻目を買ってもうノックアウト。最初、主人公がじいさんなんて嫌だ〜と思った私が馬鹿だった。次の日から、数日おきにまとめて数冊ずつ買いました。通勤電車の行き帰りで一話ずつ、ちょうどいい長さ。秋山小兵衛と彼をめぐる人々がなんとも人間臭く魅力的で、気分爽快。番外編含めて全部読み終わった後、83歳の祖父に貸してあげたら、大喜びしてました。「毎晩布団の中で一話ずつ読んでるよ」と言ってました。結局祖父もすぐに全巻読み終わって、今は知り合いの間をぐるぐると回っています。読んだ人皆喜んでます。私は鬼平よりお気に入りです。 | ||||
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例外があるかもしれないけども、要するに時代小説なんてものはキャラクター小説な訳である。ファンタジー小説で言うところの「ドワーフ・エルフ・ホビット・ゴーレム・魔法」なんかが時代小説において「侍・町人・ちょんまげ・岡引・遊女・刀」に置き換わっているわけですな。その点では全く何にも変わりはしない。でも、何故だか読者層が違う。殆ど被らない。まあ、俺のよう村上春樹・ドストエフスキー・フォークナー・ナボコフ・筒井康隆を読んでるくせに『ロードス島戦記』なんかも読んでたりする変わり者もいるからあれなんだけどもさ。 で、そうそう。池波正太郎の『剣客商売』なんだけども、実はこれ、結構面白いよ。ラノベばっかり読んでる若い衆にも読んで欲しいね。見事なキャラクター小説だからさ。まあ、御江戸の雰囲気に馴染めない輩には肌が合わないかもしれないけどさ、そこら辺に転がってるジャンク小説よりも楽しく優雅に時間を潰せるよ。 | ||||
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最初チラッと見た時、なんだ時代劇ものかよと思い、 いやいや読んでいたら、すごくはまりました。 とても描写がうまいと言うか、活字を読んでいるだけなのに、 その時その時のシーンが、なんとなく頭に浮かんできます。 これ、お勧めだと思います。 | ||||
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私が時代小説の世界に没頭するようになったきっかけ。時代小説というと丁髷・チャンバラというイメージがある。半分正しいが、半分偏見である。江戸時代を背景としたエンターテイメント小説。それが時代小説で、チャンバラはその小道具のひとつにしか過ぎない。 「剣客商売」が他の時代小説と一線を画しているのは時代小説だけではなく、すべてのエンターテイメント小説の中でも屈指のシリーズであるところ。秋山親子の剣の冴えも読みどころのひとつだが、それは、味付けのひとつでしかない。秋山小兵衛を中心とした人のつながり、移り変わる季節の描写と人間模様が(多くの優れた時代小説がそうであるように)更にこの連作を奥深いものとしている。 基本的には一話読みきりなので、まずはこの第一巻を手にとって見てください。数日後には全巻そろえることになるでしょう。 | ||||
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時代劇物が食わず嫌いだった私が見事にはまった本です。 「剣客商売」は池波氏の代表作の一つで、初版発刊以来数十年を経ていますが、愛蔵版、文庫版など数々の形態で版を重ねて今なお、圧倒的な人気を誇ってる日本を代表する作品です。 主人公の秋山小兵衛は60歳を超えた小柄な老人ながら無外流の剣の達人で、息子の大治郎と共に並みいる剣客や悪人を次々となぎ倒して江戸で起こる様々な事件を鮮やかに解決していきます。しかし単純な勧善懲悪的な話ではなく、善悪の狭間を自在に泳ぎきる小兵衛の姿はストーリーに奥行きや含みを持たせています。 そして鬼の形相で悪人を一刀両断にしながらも、その一方で愛弟子や市井の人々に見せる情と慈愛に溢れる主人公は何ともいえない魅力を持っています。 物語は基本的に一話完結の短編という形に収められていますが、時系列に描かれる話の中で、登場人物たちは少しずつ成長していきます。 剣にしか興味のなかった大治郎はいつしか黒白に割切ない人間の様々な面を理解するようになり、やがて良縁にも恵まれて子を持つまでに至ります。そして小兵衛の方は昔日共に腕を磨いた剣友と死別し、悪事に手を染めたかつての愛弟子を自らの手で成敗するなどして、次第に老境に差掛かった自分を感じ始めます。その最後の姿を掲載した「浮沈」は老境を迎えた小兵衛の姿が万感の思いを込めて見事に描かれています。 他にも見所や思い入れは書ききれないほどありますが、未熟な自分が書けば書くほど、核心から遠ざかっていくようでもどかしくてなりません。 とにかく本当におもしろい本ですので、ぜひ一度読んでみてください。 | ||||
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いわずと知れた、池波先生の人気シリーズ第1巻です。 どの巻も7~8話の短編が一冊にまとめられていて、 通勤や休み時間なんかに読むのに最適です。 全部で16巻、番外編2巻(小説だけです。関連本は除く) 飽きさせないおもしろさです。 鬼平もかっこいいですが、秋山小兵衛もいいです。 | ||||
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新潮社から文庫版が発売開始されたあたりの頃からのファンです。勿論、文庫版次巻の発売を待つことなどできるはずもなく、先行発売されていた単行本で揃えてしまいました。けれど、その単行本の方も事実上の最終巻までの道程は遠く、お気に入りのこの第一巻、第四巻の『天魔』など何度読み返したことでしょう。また、まるで「わが意を得たり」という感じの常盤新平さんの解説を読ませてもらう為だけに文庫版も結局全巻購入。更に、駅の売店等でそれこそ急に読みたくなり購入した複数冊の文庫本。・・・ これが『剣客商売』に魅入られた人間の平均的な実態ではないでしょうか。そして、そうなったことを類まれな幸福なことだと思わぬ人間など唯の一人もいないのではと・・・ このページに来られたこと、心より「ようこそ」と申し上げたいと思います。 | ||||
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かなり前に出ていて有名な著書で今更お勧めするのも・・・と思ったんですが、 あくあまで時代小説初心者としての感想です。 内容は明るいものばかりじゃありませんが、登場人物がとても生き生きしていて、その時代の想像が膨らみます。 名前の通り剣の立会い場面が出てきますが、その緊張感はたまりません。 長編ではなくて1話完結で読んだあとのなんともいえない爽快感があります。 上手くいえませんが、時代小説に少しでも興味を持ったらこの本からお勧めします。 新装版なので字も大きめで、他の本よりも眼が疲れないです。 ただし、16巻まで続きますので少し覚悟がいるかもしれません。 (はまってしまうと16巻が短く思えるけれど・・・) | ||||
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池波ファンの方はもう絶対に読んでるはずだからよう、 そうでない人たちに教えてあげるよう。 「剣客商売」はよう、面白いんだよう。 時代劇とか時代小説なんて言うようにくくって敬遠してる人が いるならそんなことする必要なんてないんだよう、って言いたいよう。 車窓からの風景に飽きてしまったそこのあなた。 池波ファンがこれでまた一人増えちゃうよう。 | ||||
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「剣客商売」は、読んでほっとする。シリーズものの醍醐味は、その作品世界がだんだんとわかってくるところだが、まさにこの作品はその具合がいい。登場人物たちは小さな世界に生きているけれども、心地のいい、現代の私たちにはうらやましい所だ。また、食べものが作中よく登場するが、それもまた大いに魅かれる要素のひとつだ。実においしそうに描かれている。 気ぜわしく、精神的疲労がたまる現代に生きる私たちに一服の安らぎを与えてくれる、それが池波正太郎の筆だ。 読了後は巻末の池波ファンを自認している方の解説にうん、うんとうなずけることだろう。「おや、あなたも池波狂ですか。」「ハイ、私もなんです。」 | ||||
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「こんな爺さんになりたい」。たいていの男なら、読み終わったあとにこんな感想を持つのではあるまいか。 池波正太郎という人物は、じつに動きをつけるのが巧い人である。逆に言うと、「静」の描き方が見事なのである。 静と動。その連続のなかで、しばしば登場する気の利いた「旨いもの」。その途端にぼくのお腹の虫が一斉に騒ぎだしてしまう。そんな葛藤の中で読む「人間達」がいつまでも脳裏に焼き付いて離れないのである。 | ||||
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まず、登場人物が皆いきいきと書かれています。シリーズ一冊目なのに、よく知っている人の事のような気分になって、読者は読み進みます。 時は江戸時代・田沼意次が老中の頃の物語。剣客という剣術で生計を立てる秋山小兵衛と秋山大治郎親子を中心として周囲の人々と助け合いながら剣客ゆえに起こる難事件を鮮やかに解決していきます。 これを読むと、登場人物のその後が気になって続きのシリーズがどんどん読みたくなります。 周りの音が聞こえなくなるくらい本の世界に入り込んでみたい方におすすめしたい一冊です。 | ||||
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