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正欲の評価:
3.85/5点 レビュー 459件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 41〜60 3/3ページ
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正欲の評価:
3.85/5点 レビュー 459件。 D ランク
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あなたの常識は私の非常識。私の常識はあなたの非常識。マジョリティーもマイノリティーもみんな不安の中を生きている。
というメッセージは十分に伝わってきた。
論点がズレてる?と思う部分はあっても、ページを捲る手がとまらないという意味で、最初の3/4は星4つ。
ただ、最後の方は「マイノリティーの中のマイノリティー」の愚痴と感傷に飽きて来るのと、やはり以下の点が気になって飛ばし読み。以下一部ネタバレあり。
*性癖の犯罪性について
「今後、万が一水に性的に興奮することが規制されたとしても」とあるが、そんなことはあり得ないはずだ。少なくとも法的には、性癖が特殊か特殊でないかは論点でない。
問題は権利侵害があるかどうか。
児童性愛は児童の人権を害するという意味で問題がある。翻って水には人権がない。よって児童性愛者と水性愛者を同じ土俵で語ることはできない。
それはもちろん著者も理解している。だから、読者が登場人物に同情する余地が生まれるよう、水フェチの人々を描写することにしたのだろう。
でも児童性愛者も「性癖が自分のせいではなく、努力しようがない」のは同じことであり、彼らが断罪される「理不尽さ」を彼らの視点で論じる本だと思っていただけに拍子抜け。
*性癖が特殊であるせいで同じ性癖の他者としか繋がれない?
人間を対象にした性欲がないから下ネタで盛り上がれない、恋愛話で盛り上がれない、というのはわかる。
でも音楽の話で盛り上がったり、他の共通点で「つながり」を見つけることはできるのでは?性癖が普通でも恋愛至上主義じゃない人たちも世の中にはたくさんいる(現に私はシスジェンダーの異性愛者だが、恋愛の話なんかむしろしたくない)。
だから水フェチの人々がなぜあんなに「普通の人」を拒絶するのか、理解に苦しむ。特に「性癖が普通な人間は自分の常識を疑わない浅はかな人間になる」という計算式がよくわからない。こういうのを逆差別というのか?
*水フェチはオカズの供給がなくて大変?!
ここまで来ると論ずるのも馬鹿げているかもしれないが、性的対象である水にはそもそも肖像権さえないのだから、映像は取り放題だし、著者も言う通り撮影風景はアート創作現場に見えるぐらいなわけで。
蛇口に関しては器物損壊罪とか窃盗罪になるのだろうが、ホースとか水風船を使うぐらいなら公序良俗に反することもないのだから、わざわざ小学生ユーチューバーにリクエストなんかする必要はないのでは?
現に最後は自分達で撮影会を企画したわけですが、水なんていつでもどこでも手に入れられるわけで。予想外の展開で児童が被写体として混ざってきたら撮影自体(あるいはその共有)を中止するのが普通だろう。
*「起訴するのは被害者のため」という一文
最後に重箱の隅をつつくようですが、検察の仕事はそもそも犯罪事実を証明することであって、「被害者のため」ではないですよね。
他にも首を傾げたくなる部分はありましたが、著者のメッセージは熱いし、「間違った」水フェチを共通点に繋がった二人の「絆」の方が、「正しい」検事の家庭の「絆」より強かったというところには少しグッときた。
その意味で論点がズレているのは意外とこのレビューの方なのかもしれないが、やはり水フェチ程度で「間違っている」とは思えないし、せっかくなら小児性愛者を真っ向から描いた作品を読みたかった。