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死者殺しのメメント・モリア
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死者殺しのメメント・モリアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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死とは何かを追求していく物語だったように感じます。作中でも記されている通り、生は不平等でも、死は平等という価値観に納得します。時代や国を越えて死者を葬っていくモリアが、死に触れることで、様々な形の愛を知っていく物語で、とても面白かったです。 | ||||
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Kindle Unlimited対象になっていたので挿絵に惹かれてポチり。 話の内容は普通です。色々な物を切り貼りした感じで、目新しさのようなものはありません。 オーソドックスな内容と言っても良いと思います。ここは個人的には問題なし。 引っかかったのは文章ですかね。 読者に何か伝えようというよりは、自分が書きたいように書いている感じ。 感性が合えば良いと思うのですが、私は合わなかったため、途中で作者に付き合うのが面倒くさくなって、最後まで読めず投げ出してしまいました。 | ||||
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自分の文体に酔っているような文章。でも、さほどうまくない。プロローグでは、「青」という語をやたらと連発している。キーワードなのはわかるが、印象付ける方法として下手。最後まで読めなかった。紅玉いづきみたいな感じを目指したが実力不足だった、という感じ。 | ||||
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まずは、私の個人的な都合によりレビューを書くのが大変遅くなり申し訳ございません。 冒頭の風景や情景描写に引き込まれるものがあります。難しかったり長くもなく、さっと頭に描くやすい表現方法は作者様の文章力の高さを感じずにはいられません。 言葉にとことんこだわり、愛をテーマにしているところも突き詰めているからこそこれほどまで美しい作品になるのだと思います。 私にはまだないところもたくさんあり、読んでいて刺激にもなります。 ちなみに、投稿サイトで、作者様の次回作も、最新作も読めます。 とてもおもしろいので、それらもおすすめです。 これからもお互いに切磋琢磨して頑張っていきましょうね | ||||
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主人公たちはもちろん好きなのですが、敵側にも悲しい過去があることが多くて、そこがとても好きです。話の内容も面白かったです。 | ||||
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文章が回りくどくてとにかく分かりづらい。 話の内容もチープで、まぁよくある話だよね、程度で終わってしまう。感動も高揚も何も無い。 自分には全く合わない作品でした。 | ||||
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著者デビュー作にして強烈なる個性。最初はちょっとまわりくどいかなと思った情景描写も次第に映像作品を観ている不思議な感覚に。お手本のような構成。歪な主従関係。徹底的に細部までこだわりぬかれた癖の強い一品。 以下、個人的に興味深かった点を少し。 ・独特な漢字の使い方 読みやすさと作品の雰囲気を天秤にかけたうえで(おそらく)悩みに悩んで選び抜かれた言葉郡。同じ言葉でも場面によってあてがわれる字が違ったりあえて閉じたりと、慣れてしまえば作品世界に深く潜り込める。 ・眼は口ほどにものをいう この作品は登場人物が眼で語る。随所で見られる著者の眼への拘りは、各キャラクターに割り振られたイメージカラーからも想像できる。故に頻出する聞き馴染みのないワードが若干あるが、この眼と色の描写でキャラクターと物語に奥行きが表現されている。 ・小ネタが楽しい 女性を意味する名をつけられたキャラクターで3種の女性像を表現。死を象徴する名の敵。対峙するメメントモリの意味。玉座の彫刻。 特に面白かったのは作中歌。さらっと描かれているが、歌詞にさりげなく今作のテーマとアンチテーゼが同時に含まれていたりする。 癖が強いため読むひとは選ぶが、それでもこれだけ丁寧に細部までこだわりまくった作品はそうそう出会えるものじゃない。そして、ハマればどっぷり浸れるだけのものがこれでもかというくらいに詰まっている。 天下の電撃大賞最終選考まで残った渾身の一品。ごちそうさまでした。 | ||||
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骸の如く胸許に美しい花を咲かせ、生と死の狭間で愛を叫ぶ少女モリアの美しき死生譚。著者の幻想的で琉美な美的センスが光る作品。 死は等しく平等に…… シヤンと呼ばれる死神の美形男子を従者に 死者を唯一葬る事ができる力を手にする少女モリア。 時空を超え、歴史を取り込み、深く造りこまれたストーリーもさながら、文体に美しい言葉や表現が多々散りばめられており、まるで言葉そのものが読者を美しい世界観に誘い惹き込んでゆかれるような魅力的な作風でした。著者の美しい執筆のセンスが光る素晴らしい作品です。物語全体を通して、ニュートラルな死生観や人間愛について考えさせられる感慨深いものがあります。又、映画を観た後のようなストーリーを思い返さずにはいられない読後感は余韻に浸れ感慨深いものがあります。 著者として、時に死を強くテーマに題材とした物語や小説は、ある種危険な価値観や思考性を読者に植え付けてしまう可能性もあるものであるが、本作はそれを超え、筆者の人間性溢れる生に対する慈愛や生命の救済、様々な生命の逞しさを物語の作品の中にメッセージとして力強く描かれ、テーマであるニュートラルな死と正面から向き合い、生命の美しさを輝かせるという相乗効果を力強くうみ出している。もうひとつのテーマとして(時間)をモチーフとした、テンプス・フギト、(時間が経つのは非常に早い)という意味を持つ語源の懐中時計が作中に登場するが、メメント・モリ(いつか死ぬことを忘れるなかれ)という著者の想いと掛けて物語の中にメッセージとして偶像誇示されており、今ある時間を大切に生きるべき生命の尊さを鋭く掲げられている。どの視点から見ても完成度の高い美しくも感嘆たる素晴らしい作品。是非、次巻を! | ||||
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"蒼い死"を巡る、綿密で精緻な描写に彩られた物語です。言葉巧みにそのシーンの情景を容易に想像させてくれる流麗な文章の連なりはまるで一編の映画を頭の中で上映してくれるようで、時代が一直線に並ばない複雑な物語でありながら読み抜けるのにほとんど苦はありませんでした。同時に、まだライトノベルという言葉が生まれる前の、昔読んだ小説たちの香りを嗅ぎ直したような懐かしさも覚えました。自分も文章書きの端くれではありますが、心情情景細やかに物語を紡ぎきるその力に脱帽してしまいます。美しい物語と文章を味わいたい方にオススメしたいです。 夫婦、母子、恋人、兄妹の醜いが否定もしきれない美しいエゴの四重奏を追いながら、終わりきれない死の苦しみを悼み、滅び切れない死者を弔い続ける、永遠の少女と彼女を嗤い続ける麗しき痩身の従者のストーリー。終局、少女の一族にまつわる数百年の因縁にトドメを差して物語は一応の決着を見ますが、大切なものを探し続けるふたりの旅はほとんど永久に終わらないのではないかという、広がりと切ない余韻を残してくれたことに感動を覚えました。 誰もが一度は体験するはずなのに、誰もその真髄を語ることができない"死"。作中に出てくる亡者、そして生者もその意味を訴えてくる描写に説得力があるのは、ひとえに著者の豊かな想像力のたまものだと思います。 最後、ある国の首都に訪れたふたりは、これからも死と生の狭間を歩き続けるのでしょう。 また一冊、大事な本が増えました。そのことに感謝したいです。 | ||||
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