後宮食医の薬膳帖 廃姫は毒を喰らいて薬となす
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後宮食医の薬膳帖 廃姫は毒を喰らいて薬となすの総合評価:
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読み始めると止まらない。決して軽くない文体、設定ながらそれでいて読みやすく、最初の薬膳から引き込まれました。 中華風の後宮を舞台としたファンタジーでテーマは五行を軸とした毒と薬。 後宮に蔓延る地毒をこの世界の中の医食同源で解毒していきつつ、その人の背景にも触れて解いていく様子がとても良かった。主人公の慧玲と、鴆の関係性も良く、まだ明かされていない諸々も気になります。 おすすめの一作ですね。 | ||||
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ただ、表紙に引かれて購入しましたが、奥が深くてなかなか読み返してます。難しい漢字なども出てきて、これだけの内容を書けるなんて、最終話まで読まなきゃって思いました。 | ||||
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読みやすい文体です。 | ||||
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比較すると失礼ですが、十二国記並の読み応えと美しい文章に圧巻。 世間でいわれるような、いわゆる「なろう系」と呼ばれるテンポ良い軽い文章とは違い、重厚で深みのある表現力とその語彙力。 何より「これをどう解決させるのか?」という主人公の手腕と、実在する薬膳料理の食材と架空の食材どの組み合わせの数々に読む手が止まらなくなります。 | ||||
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出版される前からTwitter(X)などで話題にあがっていた〈夢見里龍先生〉の新作を楽しみにしてました。 テーマの《毒と薬》には漢方、薬膳料理、陰陽五行説も含まれていますが、ストーリーと調和しながら端的に解りやすく描写されているので、深遠な世界にワクワク、ドキドキしながらもどんどん引き込まれていきました。 《この食医に、解けない毒はない》 帯に書かれている、この言葉が心に深く染み入りました。 病気は因果の現れであり、その因となる毒を見つけ出し紐解いて薬とする食を創り出すのが主人公フェイリンの後宮での仕事です。彼女は暴虐で混沌と言われた先帝の廃姫であり、あらゆる毒を解す白澤一族の最後の末裔でもあります。 病んだ人間がが触れてほしくない奥深くに潜む怨みなどの根源の毒を見つけ出し、その毒を陰陽五行説と繋げて解き明かし、薬となる解毒の薬膳を作り毒を断ちきります。そしてその薬膳はうっとりするほど美味しいのです。美味しくなければ薬ではないとまで言い切ります。誰かの命を救うために自分の命を懸けて戦いながら解毒の薬膳を作り出す。決して自身が毒にまみれないで、最後まで薬として生き抜くことが母親との約束であり、その約束を守り通したいという意志が誇りとなり彼女自身を支えているのだと思います。《解けない毒はない》という言葉から、あらゆる毒を断つという強い意志が伝わってきます。 薬膳のレシピは想像もつかぬ食材を使っており、相手を想いながら流れるように手早く料理を作り出する光景に思いを馳せると、お皿に盛られた薬膳の食を、「う~~ん、食してみたい。」と思わずにはいられません。イマジネーションがどんどん膨らみ興味津々です。 そして毒の因が紐解かれた後には、病んだその者がなるべくしてなった状況があり悲しくなりました。しかしこれは時代や環境の違いが在れど、今現在のわたしたちと重なり、悪想念や誤解の毒を抱いたまま生きて、死んでいいのか?と、悲しさや切なさに涙が溢れてきました。 発売日から数日で重版決定となり、一か月ほどで第2巻の出版と続く、この《後宮食医の薬膳帖》は、今メディアワークス文庫一推しの小説ではないかと思われます。第2巻を手にするのが楽しみです。 | ||||
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