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烏に単は似合わない
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烏に単は似合わないの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.04pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全127件 121~127 7/7ページ
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| 松本清張賞 史上最年少受賞!という旗印のせいか、若干、厳しめのレビューが目立ちますね。 確かに、文章の拙さや所々、描写が??となってしまう箇所はありますが、受賞時の年齢が、二十歳ということを考えると、私は素直に拍手 を送りたいと思いました。有名な新人賞受賞作で、この作品より明らかに???と思ってしまう作品は幾らでもありますし。 ただ、安部智里さんという作家さんにたいして、私が気になるのは、内容や文章力うんぬんよりも、本作から作家の色もしくは匂いが感じられ ないことです。つるりとして無味無臭なんです。現在、活躍されている作家さんは、好き嫌いは別にして、おしなべて強烈な色や匂いがその 作品から立ち上ってきてます。たとえ、デビュー作だったとしても・・・ もちろん、上手く書こうという意識が強すぎたのかもしれませんし、2作目、3作目から個性が出てくるのかもしれませんが。(現時点では2作 目、3作目は読んでません) ただ、和風ファンタジーの大器と目されている、ということに異論はありませんし、むしろこれからに期待をしています。頑張っていただきた い。 | ||||
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| こういう「視点ずらし」ネタ、どんでん返しはクリスティーの「アクロイド殺し」に似てると思いました。『卑怯!』って言う人と、『おお、面白い』って言う人と分かれるんですよね。森博嗣も似た手を使っていたような、ちょっと違うような。 多少「ん?」と思う箇所があっても、まあ許せなくはなかった。 死んだ恋人が実は…は、あーあ、と思ったけど。 これはね。やっちゃうとね。流した涙が無駄になっちゃうような気がするよね。 浜木綿の口調ないわ~と思いながら読んでたけど、「嫌われるためにわざとやってた」なら、しょうがない。 それよりも、時々みんな「その人柄や立場に合わない口調」でぼろっとしゃべる方が気になったわ。 高貴な(浜木綿じゃない)姫が「あんた…」とか。「あなた…」でいいんじゃないかな?みたいに思った細かいとこは 正直いっぱいあった。 でも、物語全体として見たとき、けっこう面白かった。緻密に描き込まれた細部が良かった。 「ライトノベル以外の何ものでもない」って評価が多いみたいだけれど、けっこう読めたぞ。 ホントのラノベは今まで読み切れたことないんで(と、自分では思ってるだけかもしれないけど)、まあラノベの定義の問題かな、とも。 タイトルと文庫版の表紙が良いですね。 (ちなみに単行本の表紙はこの文庫版よりさらにさらにマンガマンガしていて、がっかり感が。文庫になる程よく売れたな~) この世界がもっと知りたいので、他のも読むとは思いますが、先にいくにつれてレビューの評価はまずくなっていくので、 いきなりネットで買わず、本屋で巡り会うのを待って買いたい、または文庫になるまで待とうか、と考えています。 つか、単行本の表紙が、私にはあまり良く見えないんだよねえ。欲しくならない。 どうしてあんな表紙なのかな。 | ||||
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| 最初は帯につられて購入。読みはじめてから、ここのレビューを拝見し、ビックリしました。 確かに、登場人物の言葉遣いが所々現代風で、違和感を覚える箇所もありました。しかし、艶やかな世界観、烏と人、という設定など、魅力的な点もたくさんあり、古典的にまとめられるより読みやすかったです。 最後の一気に畳み掛けるように真実が明らかになっていく場面では、なるほど! と思う部分もある面、なぜいきなりそういう展開になるのか不思議にも思いました。きっかけがあるにはあるみたいですが、急すぎて… 読みやすいので、いろんな方におすすめできると思います。 | ||||
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| 中盤の展開のだるさはどうにかできないものかと思いましたが、 最後のどんでん返しが見事で爽快でした。 帝と浜木綿がカッコいい! | ||||
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| 八咫烏が支配する世界で始まった世継の若宮の后選び。 4つに分けられた国からそれぞれ一人ずつ、后候補の姫たちが桜花宮へ登殿する。 美しい4人の姫たちの中から、誰が若宮の后になるのか。 姫たちばかりでなく、その実家であるお家の運命もかけ、4人の中で早くも陰謀や嫉妬が渦巻き始める。 顔も見たことがない若宮を待つだけの日々で、 実家で一緒に過ごした幼馴染の男子を思ったり、掟を破って宮へ呼び寄せたりと、 謎の手紙も発見され、后の椅子を射止めるバトルはますます過熱する。 ストーリー全体を包むあでやかな人物描写と日本らしい美しい四季折々の風景描写。 女性らしいタッチで、魅惑的なファンタジーの世界へ導かれる。 ぐいぐいとひきこまれるこの筆力、流石は松本清張賞の最年少受賞者だ。 それにしても姫たちの羨望の的の若宮は、 美男子でもあり、一連の謎を解き明かす頭の良さも持っている。 本音を相手に語らせるのに、 きわどい「ハッタリ」もかける度胸の良さも兼ね備えた人物だ。 「八咫烏」の王金鳥の命運を背負っているので、政策に向いた后を選ぶつもりだろう。 君主たる悲劇か、恋愛感情を知らぬ男か、これが烏の王道なのか。 人間界の話と思って読んでしまうが、繰り返し言うが登場人物は烏なのである。 特に「八咫烏」は、神や太陽の化身と考えらえてることも多い神秘的な鳥だ。 それを主人公にしているところにも、作者の斬新なセンスの良さを感じる。 奇抜で美しい時代ファンタジーだった。 | ||||
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| 作者が創り上げた世界は、人間は烏でもあり、ひとでもある。この世界独自の徹底された身分制度や、熾烈な后争いが慣習となった宮廷社会の中で、主人公の姫たちが家の命運をかけて戦う。四季に象徴される魅力をたたえた姫たち、彼女たちが后になりたい と願う若宮、そして姫に仕える人々の人物描写は外見から心理描写までとても細やかで時にこちらが目をそむけたくなるほど真に迫る。だからこそ、最後まで誰が后に選ばれるのか?想像はとてもできない。またこの物語は、日本の古典や、日本の昔から愛されてきた自然の優美さが緊迫した物語の展開に、巧みに織り込まれており、独特の色彩美も愉しめる。読みごたえは十分。 作者がいままでの人生で得た経験、知識を土台に、ほとばしるように文章を綴る姿が浮かんできそうです。これからの阿部さん、 楽しみです。 | ||||
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| 八咫烏(人間)が支配する架空世界。 次の帝となる若宮の后の地位を狙う4大貴族の姫君が、 宮廷に集められたところから物語が始まります。 メインで登場する4人の姫君(カバーイラストの4人) がそれぞれ個性的で、かわいらしく、 きらびやかな宮廷世界の描写とあわせて、 少女漫画、少女小説の世界をみせてくれます。 また幼い頃の思い出、それぞれの貴族の思惑、 身分違いの恋、暗い影を落とす過去の事件など、 やっぱり少女小説と言えばこれでしょ! という要素が盛りだくさんで、読んでいてとにかく楽しい。 しかも読んでいくと最初と最後で印象がガラっと変わって、 実はミステリとして読んでもおもしろいんです。 こんな小説を20歳で書けるひとがいるんですね・・・・・・ これが松本清張賞、というのがいい意味でおどろきでした。 | ||||
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