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烏に単は似合わない
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烏に単は似合わないの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.04pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全127件 81~100 5/7ページ
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| レビューは全部読んだが、要するに期待と違った、読後感が悪い、登場人物に共感できないということらしい。 お前の趣味なんて知らねーよ。出てくる人間が全員善人な「アルプスの少女ハイジ」でも見てなさい。 いい人を描くのは簡単だけどヤな奴、馬鹿な奴を描くのは難しいと思う私は楽しめた。 20歳でこれ書くってすごいじゃん。 | ||||
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| 皆さん酷評なので、レビューします。 確かに読み終わったあとショックで少し立ち直るのに時間がかかりました。 「だまされた」と思いました。この報われない気持ちはどうしたら良かったのか・・・と。 読後感は、最悪でした。 でも、元々読みたかったのは5,6作目だったので、そこへ向けて次を読み始めました。この気持ちをどうしてくれるのか?という気持ちもありました。 すると2作以降は全く違うもので、むしろ同じシリーズとは思えず、本当に好みでした。 本巻で裏切られたので、あまり信用せずに読んで、今度は誰が意外な面を持っているのかじっくり考察しながら読みましたが・・・。 4作目まで読み終わって、今では「1作目だけ違うもの・・・?」と感じています。1作目では若宮も全く好きになれなかったし、誰にも共感できなかったです。 2作目からは好きになれる人がたくさんできてよかった。最新作まで読むつもりです。 みなさんほど怒りが生まれなかったのは、図書館で借りて読んでいるからかもしれませんが・・・ | ||||
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| 個人的な感想ですが、情景描写が巧みにも拘らず読みやすい文章なのがいいです。(特に第一章が情景描写が多いので、冒頭から世界に引き込まれていきます) キャラクターに感情移入できないとレビューされている方が結構いらっしゃいますが、私は4人の姫たちそれぞれに感情移入でき、胸がつらくなったり軽くなったり、明るくなったりとしました。 物語は後半につれてどんどん加速していき手に汗握る展開に。 最終的にこの小説はミステリーものになるので、精霊の守り人や十二国記のようなものを期待したまま読み通すと好きになれないと思います。 ただ、ジャンルを考えずに読めば傑作とよべるような小説と感じるのではないでしょうか。 | ||||
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| 読む前までは「なんで今どき、ストレートな王朝少女ファンタジイが松本清張賞を受賞して、しかもベストセラーに??」と思っていた。 が、読んで納得。全然ストレートじゃなかった。 読み終わって呆然。 まさか、○○ミスだったなんて! 売れるのも納得。レビューで喧々囂々、賛否両論なのも納得。 中盤までは、細部まで美しく読みやすく書かれたファンタジイ作品だと「普通に感心」していたのだが。 終盤にいたって、次々にたたみかけられる逆転に次ぐ逆転。 素直さはどこへいってしまったの、と唖然とする恋愛観、結婚観…というより「同盟観」だなあ…。 かつて上遠野浩平『ブギーポップは眠らない』を読んだときに、面白いながら「今のヒーローってここまでアンチヒーローじゃなきゃいけないのか」と、ぐったりした(ブギーポップはもちろん好きである)。 この小説の読後感もほとんど同じだった。アンチ○○。 面白かったし、確かに次も読みたくなる。ちょっとぐったりするけれども。 | ||||
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| このひとがいい、この言葉でこの物語は始まります。そうして終章、序章と同じような文が連なりますが、この一言は出てきません。この一言はどこへ行ったのか。消えたわけではなくて、おそらくは、心の奥深くに仕舞われたのではないかと思われます。なぜ仕舞ったのか、その理由を知ることがこの物語の要であるように思います。その理由を読む側がそれぞれ見つけないと、ただのドタバタ劇になってしまうような気がします。 あせび、彼女の名前、仮名、真名は何だったのでしょう?序盤、名前のない彼女の名前がずっと気になって仕方ありませんでした。真名は宮仕えするには絶対に必要なのです。それで読む側の勝手で、「単衣」と付けてみました。姉が「双葉」なので、「単」という字しか思い浮かばなかっただけなのですが、単衣と名付けてみると、物語は、別の世界を見せ始めました。 単は裏がないのです。表地だけの着物。だから、あせびは、私の中では、序盤のあせびのままです。決して若宮が暴いたあせびにはなりません。 では、何故若宮は彼女を絶ったのか。本心を深く眠らせて、裏地に深く隠して、世のため人のため。そうして何より彼女のため。成長したのですね。このひとがいい、と思ったあの時から、物語の月日の分。でも、相手を傷つけることでしか、絶つことが出来ないのであれば、ちょっと情けなくもありますが。 若宮が選んだ「浜木綿」。彼女の真名は、墨子。墨って真っ黒です。真っ黒なのに、白い浜木綿。まるで、真っ黒を隠すカバーのような名前。幼いころ崖の下で彼女を見上げた時、若宮がすみの顔を見たように、すみもまた若宮を見たのでしょう。 恋に落ちる顔を。だから、謀ったのね。こんなにもたくさんの人を騙せる謀を。見事です。 物語は、作者の自由。同じく、物語は、読者の自由。なので、私はどんでん返しをどんでん返して読み終えました。 とても面白かったのですが、あきてきた部分もあったので☆を一つ減らしました。 | ||||
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| 登場人物についてのどんでん返しに‼️となります。全6巻を読みたくなること必定。 | ||||
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| 次期君主の妃レースのお話。 春殿の御方を中心に妃たちの様々な葛藤が描かれる純粋な恋愛物と思ったが、最後の伏線回収が実に見事だった。 | ||||
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| kindleの日替わりセールでポチッたもの。 Amazonレビューで酷評が続いていたので「どれどれ。どれほどのもんなんやろう」という程度で読み始めてみました。 で、読み終わって……なるほどね。納得。 これは確かにあらすじと表紙で選んで読んだら「おいおい」って思えるかも。 前半と後半で違う。雰囲気がもうまったく違う。 美しく雅な世界観にうっとりと読み進めていたら、死者が出てきたあたりから一転ちょっと生臭くなりますね。 で、若宮登場のあたりからの生臭さと言ったら。一気に現代小説になってしまうんだなぁ。なるほどなるほど。 かと思ったらあせびのキャラ設定がもうめちゃくちゃ少女漫画ぽい。あるある。あるねー(笑) いわゆる少女漫画の王道キャラを作者が全力でdisっちゃう感じ。 でも、これがデビュー作(なのかな)で作者さんがまだ若いという点で、視点の揺らぎや描写のおかしさに目をつぶると私個人的にはこのストーリー展開は「アリ」かと。 若宮殿の怒涛の謎解きシーンはまぁまぁ面白かったし(ちょっと駆け足過ぎたけど)四家のキャラもいい感じにたっていたし。 設定も凝っていてよくこれだけの世界観を考えられたなーと素直に思う。 ただ、一つ思うのは、あせびを最後まで書いて欲しかったなぁ、と。 謎解き後フェードアウトして、あとは若宮と姫たちがあせびのキャラについて想像して話すっていうのがなんだかちょっともやっとする。 うこぎとか最後どうなったんだろう? 次巻はkindleセールになっていたら買おうかな(定価ではちょっとなー) | ||||
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| 八咫烏シリーズとの出会いは2巻目から。面白かったので1巻、その他を手に入れて読んだ。 1,2巻は同じ時期の、視点が違う話なので 2から1を読んでも違和感なく楽しめた。 後半の展開は(そうきたか)と予想を超えていて引き込まれた。 純粋無垢に見える女性のしたたかさ。近くにいる者達にはその本質が見えておらず、あくまで彼女を庇おうとする。 また、彼女も周囲の者らが自分を守ろうとすることを知っている。 彼女の怖いところは、自分の思い通りになるように人を動かそうと起こす行動を悪いことだと思っていないこと。 一見、相手を思いやっているように見えるがそこに打算があること。 (私のせいで)と嘆くところがあるが、そこでも側付きの者や親しい者から(あなたのせいではない、むしろ私に非がある)と言われる。 あくまで自分のせいではないと信じ切っている。 ≪えっ!この子ってこんな子だったの?≫と驚いたが、実際にもこういう手の人はいるなあと。 中盤までそんな気配はなかったが、それは彼女が見せている部分を見ていただけ という点は現実の人間関係でもある話。 レビューはなかなか辛口が多いが、こういう、実は直接的に相手を傷付けようとしなくても誰の事も思いやっていない、自分本位な行動をして責任は他にある、という考え方はやっぱりいかん!若宮と同意見!と思った。 もし、彼女が選ばれていたら将来は大紫の御前以上になっていただろう。 ただのハッピーエンドでなく、ひねりがあるところが良かった。 | ||||
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| こちらの辛口コメントをいくつか読んで購入したせいか、そんなに失望しませんでした。女性誌の玉依姫の華麗な宣伝にひかれてシリーズ買いです。辛口が多すぎるので星5つにしていますが、3~4ぐらいでしょうか。 普通に面白かったです。 ただ、たまたまネタバレコメントは読んでいなかったんですよ。ネタバレは目にされず、期待しないで買うと良いです。 暗めでシニカルなライトノベルが好きな人にお勧めです。 内容の良さにコメントすると、どうしてもネタバレになってしまうんですよね。 たしかに、終盤が説明的でごちゃっとした印象はあるのですが、まあこんなもんでしょう。 個人的には、作者さんの理想としていそうな男性像が好きではなくいらっとしますが理想では無くシニカルなだけかも知れません。 また、使用人がひたすら下品すぎで場末の酒場のおかみっぽくいらっとしますが、マンガだとよくある設定ですし、実際の身分制ってそんなに上が威張れるものでも無く側近がうるさいというのもありがちでしょう。だからこそ、非情な目上だとあっさり死刑になったりするわけです。その辺むしろリアル。ただ和風だと、高位の貴族のおつきなど下位の貴族や知的階級が担当すると思うので、やっぱりもうちょっと上品な方が良かったですね。作品で描いた本音は心の中の描写にして、表向きは上品な言動にした方が良かったかも知れません。 ともあれ、半分近くまで読んで「長いなぁ・・・」と思いましたが、そのあと引き込まれました。 年齢を考えても、こんなに鬱屈した視点で書ける人がいるんだと感心しましたね。 残虐行為はあり得ないとしても、姫達の行動には、今の若い人にも共通する不器用さなんかも感じます。 考えているつもりなのに受け身。 心の隅でちょこっとズルをしてしまう、それがかなり残酷なことでもなんて、けっこうそういう男女っていますしね。 最近でもわりと固定化して見られる、ルックスや性悪キャラクターの描写へのアンチテーゼがたくさん含まれています。 真のヒロイン以外ではですけどね。1人の人間が通り一辺倒のキャラクターでは無いということをよくわかっていらっしゃる。 タイトルに田中先生とお名前を出しましたが、人衰の、愛に溢れるかわいらしさ満載、あちらこちらで大笑いといったところは一切ありません。AURAや灼熱から垣間見られる、作者ご本人の本質というか資質のようなところでそう感じました。シニカルさに笑う人はいると思いますが、明るいギャグのセンスというか要素はほぼありません。なので暗めのファンタジーさん好き。ゾンビは出ませんでしたけど。(たぶん?いや、続刊ではわからないかもしれませんが。) 以下、最後にネタバレ事項です。 レビューで辛口の人の半分は、予想を裏切られた人ですよね。ミステリーでそれって成功じゃないかな。 要するにサイコの人物が描かれます。けっこうこんな感じのひといますよね。 京極先生なら微妙に恐怖をてらって耽美的にするんでしょうけど、この作者さんはちゃんと突っ込むので好感持てます。 あと、親子でそっくりw 事情をわかって読み返すと、腹黒さがわかって空恐ろしい。宮廷ものそのものですね。 たぶん、ホルモンとか、普通に複雑なメタル系を聞くような人、ハンターハンターでキルア以外の悪役が好きな人には向いていると思います。 あと、かわいらしさと言えば今上陛下でしょうね。十二国記、影響を受けていると思いますが一番思い出されたのは、初期の祥瓊です。 | ||||
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| 最初にこの表紙を図書館で見たとき、「女の子の本かな?それにしては文庫化もされているようだし、松本清張賞?」と疑問に思いましたが、今では、表紙とのギャップも魅力です。 | ||||
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| レビューの評価がはっきり別れてますが私は素直に楽しめた。面白くて結局一気に読んでしまいました。 | ||||
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| 1巻だけ読まれて書き込まれたレビューが多く、買って損した、読んで損した、なんて思われるのはとても可哀想に感じましたので、あえて2巻まで読んだレビューをここに書かせていただきます。 私は決して小説に詳しいわけでもなんでもないですが、ぜひ参考にしていただきたいと思いますし、1巻を読んでやめた方々もぜひ続きを手にとっていただけたらな、と思います。 他のレビューにも書かれておりますが、私も1巻時点では、これをファンタジー?はたまた中途半端なミステリ?と思い、なんだか有耶無耶に終わってしまった感じがしました。 物語の向かっている方向もわからず、これを読んで満足した、なんてこれっぽっちも思いませんでした。 私も1巻だけ読んでレビューするとしたら、星1で、肩透かしを食らった、新人賞と聞いていたのに失望した、時間の無駄だった、あせびがうざい、若宮がムカつく、なんてボロクソに書いていました。 だってなにも解決してないんですもの。 それもそのはずでした。 1.2巻合わせて一つのお話でしたので。 2巻では1巻で語られなかったモヤモヤがこれでもかという程の怒涛の展開で解消されてゆきます。 圧巻でした。 私は、この作者は天才なのでは、と思いました。 決して中途半端なファンタジーでも、中途半端なミステリでもありません。 どんどんと引き込まれていく設定、世界観。 これでもかという程回収される伏線。 (もちろん2巻で全ての伏線が回収される訳ではありませんが。) レビューされてる方の具体的な不満(特に若宮関連)は解消されるどころか好きになる事、読んでよかったと思える事、間違いないです。 2巻の中盤から終盤にかけて、久々に心が震えました。 このレビューで全ての方に伝わるかはわかりかねますが、私が伝えたいのは、 こ の 八 咫 烏 シ リ ー ズ は 1 巻 で は と て も 測 る 事 が で き な い 、 測 る べ き で は な い 、 壮大な物語であるという事です。 ぜひご検討ください。 | ||||
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| 拍手を送るか、席を立つか。レビューがわかれているのを見て、人間自分に都合が悪い結末を突きつけられるとどんな反応をするか垣間見れたようでちょっとだけ楽しい。読者に都合が悪い結末。感情移入して読んでいるほど後半のストーリーにびっくりしてしまうかもしれない。求めていないところでもたらされる救済。あさっての方向に向かう伏線。誰にも優しくない展開が逆にリアリティを産んでいるのが面白い。結末ありきでプロットを組んだのか割と展開が大味なとこもあるけど作品全体のクオリティには全く問題ないレベル。楽しい文学作品です。 あと安心してください。若宮王子様イケメンです。それはもう、破格の高嶺の金烏。 | ||||
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| 文体や作者の年齢について色々という意見がありますが、私は純粋に面白い作品だったと思いました。 物語の最初の方は、あせびから見た登殿生活で、自分は純粋無垢で様々な思惑の中で動く姫がいる中で、自分は只々恋心を秘めているという話。でも若宮により、実はあせびは本人の自覚がないにしろ、かなりの策略家で、欲しいものをすべて自分の手を汚さずに手に入れることができる人だったと暴露される。でも、暴露されてもあせびは心から自分の悪意に気づいていないからピンとこない。そんな話だったと思います。 私が面白いと思ったのは、あぁーこういう女いるいるーって共感できたからですね笑 本人は本当に心の底から純粋な私、悪意がない私、周りの人が親切にしてくれてるだけなのに勘違いされちゃうと信じている。それに付き合いが浅い人もその姿に騙されて、その女性のことを守る。よくよく客観的に見れば、実際には彼女の間接的、心情に訴えるような言動によって人は動かされてることが分かるのに。そういった単純に大どんでん返し!この人が黒幕だった!っていうストーリーとは違った、悪意のない悪事の怖さが描かれた作品だったんじゃないかなと思いました。 | ||||
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| 最後の最後で、びっくりさせられました。 文章は読みやすく、ラノベの延長?とも思いましたが、設定が良いと思います。 全てが完結したら、このシリーズの評価が出来るんじゃないかな…そのくらい、長い目で見てもいいのかしらと思います。(若い作家さんなので、成長も長い目で見てみたいと言うおばさんの気持ちもアリです) | ||||
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| シリーズ第四作目の『空棺の烏』まで読みました。 そしてまた、この第一作目を読み返し、あーなるほど!!と思えた発言や表現がたくさんあり、やっとこの本に納得出来た気がします。 一番最初にこの本を読んだ時、途中まで日本のファンタジーのような、時代絵巻のようなステキな感覚で読んでいました。が、ある事件をきっかけに不穏な雰囲気が漂い始め、まるで最初とは違う本を読んでいるような感覚に陥り、最後は釈然としないまま終わってしまいました。 最後の登場人物の早巻きの印象が強すぎて、 なんだったんだ……? の一言に読後の感想は尽きました。レビューの酷評の内容に、うんうん、と頷けるくらい読んでガッカリな作品でした。 それでも、この世界がどのように展開していくのだろうという興味から続編を読み出したら もう止まらない! 世界はどんどん裾野を広げていき、それぞれの登場人物もどんどん魅力的になっていきます。 あの時どうして、あんな事を言ったのか どうしてあんな行動をとったのか 心理描写とともに、次から次へと分かることが多く、驚きとどうなるのだろうというドキドキで楽しく読み進めることができました。 このシリーズ全体が、1冊の壮大な本だとすれば、この1作目は本当にほんの序章です。 わけのわからないいまま、読むのをやめてしまうのはもったいない。 ぜひ続編を読む事をお勧めします。 | ||||
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| 上記にも書いたとおり、ネタバレも含みます。 まだ一巻しか読んでいない状態での感想です(長い)。 個人的にはとても面白く読ませていただきました。表紙の綺麗さとタイトルに惹かれて買いました。帯の「あなたの予想を裏切る」については、裏切られたかどうかは読み終わった私が判断しようと特に気にかけずにしておきました。また、ミステリーが読みたいと思った訳でもなく単に読んでみようと軽い気持ちで読み始めました。 正直、夏の章まで読み終えたときは「続きを買うほどでも無いかな」と思っていました。冒頭から春の章を読み進めていてストーリーが在り来たりすぎたから。続きの展開が推測できたし、実際そうだったし。四人の姫の外見と性格設定も、ああよくある感じだなと。最初に細かい描写が成されたのがあせびだったので、あせびが主人公なのかと思いました。 結局のところはそのようでもない印象を受け、また続きも買おうと思える内容でしたが。 夏の章までの時点で、誰の視点を主観にするかによって今後の物語の感想が変わると私は思います。 私はあせびのような「無知なくせに物事を知ろうとしない、知らなかったで済ます善良ぶった」人が物凄く嫌いなので、あせびには感情移入できず。この時点では浜木綿が一番好きでした。 それ故最後まで好感度を保ったまま読み進められたと思いますが、ここであせびが一番だとたしかに最後に悪い意味で裏切られると思います。 あくまで私の感想ですので、これから読まれる方に浜木綿を推すつもりはありません。 星を減らした理由はいくつかあります。 まず他の方も言っているように、若宮が何でも知りすぎていて違和感を感じます。別に、若宮のことが嫌いな訳でもなし、むしろやっと登場かという思いでした。ただ、一気に暴きすぎてはないかなと思いました。それも伏線の無かったことも言っていて、「三人目の男なんて居たか?」と本気で思い返したりしました。点で強調してあったので、何かあるなとは思いましたが。 次に、姫たちについて。途中であせびはほとんどと言って良い程触れられなくなります。主人公をあせびと置いたと仮定して、途中の章は他姫視点のそれぞれの過去であったとしても、普通なら最後には主人公視点で終わるはずです。それなのにあまりにも途中から脇役扱いで、そのまま最後までいってしまい、え?と思いました。また、あれほど高飛車な秋殿もだいぶ性格が変わっていてあれ?と。冬殿の変わり様には、ショッキングであったとしてもそれほどのことで性格が変わるような女性ではない印象だったためびっくりしました。 何度も言いますが、私の価値観での話です。 そして、最後の、藤波がいろいろ画策していた、というあたり。けっこう頭を使いました。私に読解力が無いせいなのかもしれませんが。あんなに複雑であるなら、もっと詳しい系図を載せて欲しかったです。ストーリーの関係上冒頭の系図はあれでもいいと思いますが、本の後ろにももっと詳しいものを載せておいてもいいのでは。それに藤波があの歳であれだけ頭が回るのも少し違和感がありました。まあ、聡い子だと言われればそれまでですが。 また藤波とは関係ありませんが、もう少し詳しい建物の地図もあれば尚良いなとも思います。 以上が星を減らした理由です。 私はこの作品を楽しんで読みましたし、続きも全巻買おうと思います。少しでもお役立ちになれば幸いです。 | ||||
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| ミステリーファンタジー宮廷物です。 華麗な権謀術策と、二転三転するスリリングな構成 ものすごく面白いと思いました。 登場人物の造形も伏線も完璧だし 表現が上手ですいすい読ませるし 心理サスペンスとしても水準が高いです。 烏の姿に変身する種族の若宮様のお后選びの1年間の 物語。 特殊設定のミステリーみたいな感じ とにかく雰囲気が独特で優美なうえ緊迫感も演出されます。 圧倒的な文章です。 | ||||
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| 全体的には楽しめました。現在は続編を読んでおります。 伏線に気付けて無かっただけかも知れませんが、終盤のまとめ方に後出しじゃんけんのようなところも感じましたので、星を一つ削らせていただきました。但し、お薦めの一冊です。 | ||||
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