■スポンサードリンク
烏に単は似合わない
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
烏に単は似合わないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.02pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 41~54 3/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
駅の書店にて、表紙とタイトルに惹かれ購入しました。 あらすじや人物相関図を見て、雰囲気が自分の好みにジャストミート! しかし、この雰囲気で松本清張賞とはいかに? 更に、作者は最年少受賞者とか。最近流行りの話題性で釣ろうとしてくるやつか、と半分疑いながらの購入でした。 ファンタジー小説の様相で、一体どんなミステリーを展開してくれるのだろうか・・・ワクワク。 結果→半分疑いの余地を残しておいた私が正解でした。 期待しなかったら、まぁこんなものか、程度の感慨です。 ただ、本当のミステリ好きの方々にしてみれば肩透かしもいいところでしょう。 続きを買う気にはまずなりません。 文章は洗練されていて綺麗です。情景や人物、建物に小物・・・こちらが無理に想像力を働かせるまでもなく、読み進めれば勝手に浮かび上がります。 特に衣装についての描写は際立って美しい。よく調べてあるな、と思います。作者の読書量がものを言っているところではないかと。 全体的に日本の平安時代を土台にした作りで、タイトルにも「単」とあるように、襲の色目など季節ごとの衣装に気を遣ってあるところがなんとも平安文学を想起させる風雅な作品でした・・・と、ここでやめときゃ良かった。 私のような「みすてりぃ?ちんぷんかんぷんだぜ。とにかく美しいものを読ませろ」という読者にとってみれば、(そしてそうでない他の多くの読者にとってみても恐らく、)この作品をミステリーにする必要は全くなかったと言ってよいでしょう。 逆に、なぜ作者はこの設定で敢えてミステリーを書こうと思ったのか。私にはそちらの方が不思議です。 ちょっとオトボケで、でもどこまでも純粋なお嬢様が、運命的に再会した初恋を紆余曲折の末に実らせる、そんなアリガチなハッピーエンドで良かったじゃない。アリガチだからこそ愛される筋書き、それじゃ駄目だったの?この作者の筆力ならむしろ、読者を大いに満足させる形でそれが出来たはずなのに・・・。 期待を裏切られてガッカリ、というよりは、良さが分かるだけ残念に思ってしまう。 少なくとも私はそうでした。 予想外の迷探偵が現れてからの土石流は皆様が既に書かれていらっしゃる通りです。 種明かしが(?)がなされて思ったのは、「アクロイド狙ったのかな」と。 しかし、その展開だけだとただの何番煎じにしかなりませんよね。 作者的には狂気めいたところを出して読者をゾッとさせたかったのでしょうが、どうにも不完全燃焼で終わっています。 そして、こういった作法で重要になってくる伏線が全くと言ってよいほど張られていません。これでは読者が納得しないのも当然です。 名だたる作家陣がこの「トリック」について何も思わなかったはずがありませんが、まあ、その辺の裏事情には見て見ぬふりをするばかり。 一読者として、これは推理小説としては読めないな、と。 願わくば、次にこの作家さんと出会うのが、純粋なファンタジー小説でありますように。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
綺麗な本の状態でした。年末にかかったため発送が状況が掴めなかったのが少し不安でしたが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
【ネタバレ有り】 十二国記のような、異世界を舞台としつつも、重厚な政治劇や人間模様が展開されることを期待して購入。 魅力的な4人の姫君、彼女たちによる正室争い、立て続けに起きる怪事件、とテンポも良く読みやすい小説でした。 が、これが松本清張賞?確かに面白かったですが、随所に大きな穴が見えるのも事実です。 ・「八咫烏」の世界である必要ってあるでしょうか?架空の古代中国の方が、とっつきやすかったような。話の本筋と「八咫烏」がほとんどリンクしてこないので、設定倒れで終わっています。 ・姫君同士で殴り合い、女房はタメ口、と身分関係が滅茶苦茶。八咫烏の世界観作りより、こちらをなんとかすべきでしょう。身分差による壁を感じられないほど、軽いやりとりが多く、事の深刻さが伝わってきませんでした。 ・終章が唐突すぎです。若宮名探偵がいきなり現れて、ベラベラ喋って終わり。後出し設定も大量に出てきますし、そのせいでキャラクター崩壊した人物が複数出る始末。漫画の打ち切りのような終わり方でした。 エンターテイメント作品として割り切れば、面白かった!で終われると思います。 気楽に小説を読もうかな、という方にお勧め。 (文庫だから星3ですが、単行本で買っていたら星2になります) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラスト付近までは面白かったです。 オリジナルの世界設定や姫たちの後宮生活ぶりが良かった。 ところが、何故かラスト付近でこれまで空気状態の若宮が登場したと思ったら、どや顔で種明かし?謎解きめいた事を始め、自分の理想のお嫁さん像を語る痛い展開に・・・ なんでこうなったの!? この話はすごい謎があるミステリーではないし、解けた謎もみんなにちょっとづつ悪意があった結果死人が出た程度の薄い内容。 その結果、本編の大半で主人公として出てきた「あせび」がフェードアウトしている。 どんでん返しというにはお粗末すぎる内容でした。 これなら、若宮は最後まで脇役にして、あせびが後宮生活をしながら、謎解きごっこする話にした方が良かったんじゃないかな。 一応、ラストでお妃選びも決着しますが、このお姫様が何故この若宮の求婚を受けたのかも、腑におちないオチでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白そうなので購入。 全体的に表現は拙い、ラストまでの流れがラノベ過ぎて読んでいて辛い。 が、やりたかったであろう、ラノベ世界観にシビアな目線は良かったと思う。 ただ伏線があまりにもなく、ラストはぽかーんとした。 どんでん返しをしたいなら、せめて綾辻の十角館位の驚きが欲しかったところかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は、刊行順ではなく、間違えて「烏は王をえらばない」から読んでしまいました。でも、それで正解。その方がこの世界のことがよくわかります。時間軸が同じなので、展開的にはどちらが先でも大丈夫。私もこちらを先に読んでいたら、続きは読まなかったも。たぶん謎がたくさんあった方が答えがほしくなるかもしれませんが、こっちは謎が多すぎてこれだけ読んだとき意味不明になるかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『ソニンや十二国記のようなファンタジー』と聞いて手にとりました。 最初は甘くてふわっとしている後宮モノなので(主人公があせびなので仕方ない) あれれ?何か間違えたかな?と不安に思うのですが、大丈夫。途中からドロドロしてきますよ! ラストへのスパートが素敵なので、諦めずに最後まで読んで欲しい…。 腑に落ちない点もあるけれど、世界観が楽しい。 どちらかというとソニンよりで甘い世界。(ドロリもあるけど。) 八咫烏の生態がもっと知りたい…。続きを読みます。 女って怖いわー。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
世界観も、その描写もいいと思いました。 作者のやりたかった事も何と無く分かります。 恐らく、「その女アレックス」のような視点変換ミステリにファンタジーを融合した仕上げにしたかったのでしょう。 しかし、ミステリーにしてはギミックや伏線の見せ方が少なく、ファンタジーにしては物語性が中途半端に。 加えて帯の煽りが凄いため、却って読書歴のある読み手や、どちらのファンにも落胆や失望を与える羽目に陥ってしまっているのでは、と推察します。 2作目が若宮視点らしいので、本作と一緒に一冊にして、それと分からないように所々若宮視点を加えるかすれば、 最後のスーパー若宮タイムでも唐突感もなく、読者は置いてけぼりにされずにミステリーの醍醐味のカタルシスを味わえたのではないでしょうか? ギミックが最後に繋がっていく爽快感を味わわせて欲しいです。 世界観もやろうとしている事も面白いと思うので、是非編集さんも作者さんも頑張って欲しいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
世界観が面白い。 烏が暮らしている世界なのだが、貴族は一生人型。 里烏や山烏は時折人型そして時折烏。 でも、どん底の貧しい人?はずっと烏型で生活。 馬と呼ばれてさげすまれている。 同じ烏なのに、夜や長距離などはその馬(同じ人間)にのって移動し、 その馬は、馬としてつながれたり厩?で休息させられる。 残酷な世界観だ。 ストーリー等は過去の別作家の作品を色々と彷彿とさせるけど、そこまで酷くない。 「単は似合わない」と次の作品「主人は・・・」を読めば整合性も取れる。 でも、キャラ設定がライトノベルのマンネリタイプ過ぎてちょっと辛い。 お姫様四人もステレオタイブだし、次の作品「主人は・・・」に出てくる側仕えは、 上司にポンポン生意気言う、ボンクラみたいだけど実は出来るキャラで非常にありきたり。 肝心の若宮も酷い。こういう性格の人はリアルでは付き合えない。 どの登場人物もラノベやマンガの中でしか存在しないステレオタイプ。 白珠が狂気になったシーンも「美しい」って。 ラノベが好きなんだろうなとは伝わってきたが、リアリティがないと言うか・・・ この作家さん実力ありそうだから、 身近にいる人をモデルにしてリアリティのあるキャラにすれば良いのに。 もしくは、リアルでもう少し人間を観察したら、面白い作家さんになると思う。 将来に期待したい作家さんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話題の本でしたので、買ってみました。 評判を見ていると結構シビアだったのに驚きました。松本清張賞事体あったことをこの本で知りましたが(;) おそらくラノベや少女文庫から出ていたらもう少し違った評価になっていたのではないかな?と思います。 他の受賞作を見ていると結構固めなお話が多いですし、ストーリーの展開や、登場人物たちのキャラクターを見ていると、 ラノベ大賞等のほうが合っているのではないか、思いました。 以下、若干ネタバレ含みます。。。 最後の怒涛の種明かしについてはほかの方も仰るように 若干こじつけ感がなくはないですが、少なくとも実は主人公が主人公ではなかった、という点で、 一番評価されたポイントではないかなと思います。確かにその展開はあまり見たことがないので。 あとは最後で何もかもかっさらっていった若宮の潔さがかっこいい(とは私はまるで思いませんが)のだろうかと。 それ以外では、宮廷の権力争いに始終します。 ただ、やはりこの主人公の恋の悩みっぷりはどうみてもラノベの展開ですし、 他の女性陣たちの各々の悩みや葛藤も、「松本清張賞!」みたいな感じではない(苦笑) 若宮以外は個人的には全員素晴らしく人間臭かったので、私は好きだったのですが、 最後の種あかしで、一人だけがけなされ?てあとは何もかもうまく収まりました!が個人的には気に入らなかったです。 というよりひたすら「本当の悪役?」を責める若宮に苛々しました。。。無責任なのはお前もでは?と思わなくもなかった。 最後だけ出てきて一方的に相手を責めるのはどうなのかと。 とはいえ、おそらくこのあたりの若宮の説明のために、次巻を執筆されたのだろうと察します。 最後の展開としては多分新しいのだと思いますが、それ以外は良くも悪くもファンタジーです。 松本清張賞!だと思って読まれないほうが楽しめるかと思います。 次巻以降は若宮視点?のようですが、個人的には主人公のその後が読みたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場する姫さまたちは言ってしまえば型どおり,女同士の争いも現代ものと変わらず, なじみの薄い舞台や言葉に戸惑うこともありますが,比較的スムーズに読むことができ, 春夏秋冬になぞらえた,それぞれの姫に焦点を当てながらの話運びも楽しませてくれます. ただ,それまでがひっくり返される終盤は,怒濤の勢いはあれど,あまりにも唐突で, 全てを看破する人物が現れ,延々と語る様子も,大半が『後出し』のものばかりのため, 各家の争いを絡めて,驚きとともに畳まれていきますが,置いてきぼりの感は否めません. かといって,ファンタジとしても,人が鳥に姿を変えたり,天狗との交流があったり, 確かにそれらしい雰囲気は漂わせているものの,その背景にまで触れられることがなく, どうしてもこの世界の中へと入り込んでいけず,こちらも物足りなさが残ってしまいます. 垢抜けない主人公が幸せを…と,こちらも型どおりかと思わせておいてのまさかの流れや, 多くが肩入れしたであろう彼女を打ちのめす残酷な一言など,印象的な部分もあっただけに, 最後の展開とそこへの伏線,また世界観の掘り下げが,もう少し丁寧だとよかったのですが…. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
世界設定や小道具選びは、とてもワクワクさせるもので、導かれる世界にときめかずにいられない。作者が見せようとする景色に、読者が進んで見たくなる構成だと感じた。 だからこそ、どんでん返しの仕方に裏切られた。よい裏切り方ではなかった。 そもそも主人公は誰だったのか。あせびか、若宮か。後から来た若宮が、あっさり全てを持っていった感が強すぎて、あせびに視点を寄せていた読者はおいてけぼりを食わされた。 そして何より、素直に好感をもてない若宮の台詞の数々。個人的好みではあるが、彼がこんなに俺様じゃなければ、もっと印象は変わったのでは、と惜しい。 それでも、面白くなかったわけではない。作者の物語を作る上でのセンスは否定できないし、話を盛り上げる力も充分感じた。弱冠二十歳、であれば、伸び代に期待したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
松本清張賞と、カバーイラストのギャップに驚いた作品。少女小説的に魅力的な設定とストーリー、毒の入り方で一気に読み終わったが・・・ もしこの作品がファンタジーノベル大賞だったらそれなりに満足しただろうし、コバルトノベル大賞だったら、大いに納得し、賞賛しただろうな、と思う一作だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本当によかった。表現のくどさもなく、そして論理をこねくり回して思考のトレーニングをさせるストーリーでもない。 また登場人物も単にキャラの枠に収まっているというわけでもない。 間が持たなくなりしゃべり続けているような最近の小説にありがちな文章でもない。 どんな展開になるのか、どんな終りを迎えるのかワクワクしながら読んでいたのに・・・・・ だからこそ最後の若宮の一刀両断解決は引いた。なにか若宮というより作者がしゃべっている感じになり一気に冷めた。 あれはない。これまでの話は何だったのかと思うくらい最後はひどい。 別に作者の人間観を学ぶために小説を読むわけじゃない。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!