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烏に単は似合わない
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烏に単は似合わないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全116件 81~100 5/6ページ
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おそらく、どの読者のニーズとも微妙にずれてしまった内容なので、 これほど酷評されているのではないだろうか。 ざっと中身を斜め見&表紙絵では、少女小説やラノベの一種と勘違いしてもしょうがないだろう。 古くはなんて素敵にジャパネスク、今風だったらアンジェリークや遙かなる時空の中で、などに 感度が高いユーザーが、それを期待して読んで、……なんぞこれ? となるのは当たり前だ。 私だって、昔風の少女漫画の元気主人公がテンプレっぽく御付きの女房やライバルキャラと ほんのり友情を育みつつ、後宮の怪事件を解決していくんだろうなーと思って購入したクチである。 で、そういう構えで読むと、自然、主人公目線で読んでしまうでしょ。(ほら、少女小説だと思ってるから) なのに冒頭から疑問爆発。お姉さんあんな目に遭って、自分身代わりで、すーっと意識から消せるもんなの? と、初っ端から違和感と二人三脚フルスロットル全開である。 そのままお話はガンガン進んでいくので、まったく感情移入ができない。 そして少女小説らしからぬエグい死体が見つかり、(しかも主人公の友達)なのに、やだーどーしよー でぽーっとしてる主人公。もはや共感どころか、後ろからエビぞりになるまで助走つけてドリルキック かましたくてしょうがなくなる主人公。 脇の登場人物も主人公よりはマシかな…、とは思うものの、みんな別方向にスーパーエキセントリックで やはり違和感ばかりが膨れ上がり、居心地悪く傍観者で読み進めて最後に若宮がご登場である。 こいつがまた宇宙人…? と真顔で本人に聞きたくなるほど訳が分からない。 まず連絡寄こさないのが分からない。お前若宮以前に社会人だろ、ほうれんそうは基本だろ。 それでみんな疑心暗鬼で病んでこの様だぞお前分かってんのかお前。 という基本的な疑問が脳内で沸き返り、ご高説も謎解きもまったく共感も爽快感も味わうことができなかった。 犯人も前述の違和感の積み重ねが伏線ではあったのだろうが、やはり無邪気な悪というより、無邪気なバカにしか見えない。 こうもうちょっとゾクッとする描写はなかったんか。 で、ミステリー小説を期待して読めば、フーはともかくホワイハウがみんなモヤっとしてて、 読んでる自分もモヤッ。自分は、ミステリファンだと自称すればおそらく本当のミステリファンに マンドリンでボコボコにされるくらいのゆるいミステリファンなので、何でも美味しく読めてしまう悪食だが (バーローの映画だってテレビでウキウキ視聴) でもこれはアカンかった。えー、そんなに周りが都合よく動いちゃうほど犯人、魅力的でしたかね……? 結果、この小説は、主要読者層だと推定される、少女小説的世界観や、ファンタジーものが好きな読者、 ミステリーファンのどの好みからも45度くらいずれてしまった。 どれかに特化してればまた違っていたかもしれない。 2作目を読んでほしいと複数、書評にあるが、この1冊で勝負できなければ意味がないと思う。 正直星一つだが作者が若い人だというので期待値で星二つ。 | ||||
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最後の種明かしで面白さが半減。というより、どこへ向かっているのか全くわからなかった!! すごく評価されていて、他のサイトだと高評価ばかりだったものの、amazonレビューでは低評価も多く安心。けど2作目からって意見もあるのでとりあえず2作目読んでみようかなと思っています。 他の方にあるように、あせびじゃなくて浜木綿や薄目線ならもう少し面白かったのかも! 若宮のキャラが謎すぎてて全く好きになれなかったです。 | ||||
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持ち上げられすぎです。本当に後味悪い作品です。買わない方がいいです。お金がもったいない! | ||||
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文庫の表紙と作者が同年代と言うことで興味を持ちました。期待値は低めで一章を読み、文章は決して上手くはないけれど世界観とかは新しいかなぁ思っていたよりもいいかも、とちょっぴり印象はあがったんです。松本清張賞をとっているのでこれがどうミステリーになるんだろうと思っていたのですが二章以降から・・・ラノベ感は否めませんでした。なんていうか、別にファンタジーだけを期待していたわけではないし最後は最後でまぁいいと思うんですが、そこに至るまでの過程。後だしじゃんけんの感じが多くて、ミステリーというにはあまりにもお粗末かなと感じました。多分ファンタジー、政治の人間関係、ミステリーと欲張りすぎたのと、やっぱり若いんだなぁって思ってしまう文章が残念さを増しました。女房たちの会話とか。2巻まで読んだ方がいいとあるので読んではみますが、買うことはないと思います。ミステリーは別としてちょっと日本や中国風のファンタジーを読みたい方には空色勾玉がおすすめかな。 | ||||
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世界観は面白いです。 でもキャラクターは作り込めてないです。言動に一貫性がなく、言葉遣いもおかしい場面が何度もあり萎えます。 全く魅力が感じられません。 王朝ものとしては勉強不足、ミステリーとしては論外です。 同じプロットでムダを省き適切な伏線をはり社会勉強(主に上下関係や社会人としての立ち振る舞い)をした上で書き直せば良い作品になると思います。 現段階では、読者ポカーンの駄作です。 | ||||
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この作品が松本清張賞は絶対にないと思います。 ただのライトノベルです。それも、ド新人の作家がかいたライトノベルという感じです。ヘタくそだと思います。1日もかからず読み終えましたが、時間を返してほしいです。細かく指摘する時間がもったいないのでしませんが、こんなに読んで後悔した本は久々でした。 | ||||
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※ネタバレ、酷評アリですので、未読の方、本作がお好きな方はご容赦下さい。 新聞や、書店の店頭でよく目にするなぁと思い、購入してみました。あおりは確か「"守り人シリーズ"、"十二国記シリーズ"に匹敵するハイファンタジー!」だったかな? 【結論】広告も、松本清張賞もあてにならん!金返せ! モノローグ~の東領での描写は美しいです。造語もたくさん出てくるし、この世界の神話(巡回録?)っぽいものも出てくるし、平安時代を模した、不穏渦巻く耽美な世界観なんだろうなぁ、とワクワク………が、本当にそれだけ。 松本清張賞を獲得したということで、まさかこれで終わらないよね、まさかだよね、と言い聞かせていたのですが、肩透かしをくらった気分とはまさにこのこと。読み終えた時のなんじゃこりゃ感はすごかったです。確かに、悪い意味でのどんでん返しでした。 まず、肝心の物語の主軸がブレッブレです。序盤は世間知らずなお姫様の成長記ものかな?として捉えていましたが、中盤にさしかかり、妃候補である女同士の生ぬるい日常になり、視点がコロコロ変わることから、ゆるい政治ものの群像劇なのか?と疑問に変わり、終盤でミステリー&探偵ものに変わっていました。なんじゃこりゃ。 他の方も仰っていますが、ファンタジーなの?政治ものなの?ミステリーなの?と困惑したまま、読了。 ジャンルの混合は勿論かまいません。ファンタジー×ミステリーもので、面白い作品は沢山あります。けれど、本作品は、比重が合っていない。あの結末にしたいのなら、序盤〜中盤までで余計な描写が多すぎます。 あせびの楽人として称賛されるくだり、いりますか? 宝物庫で正体不明のイケメンと遭遇するくだり、いりますか? 真赭の薄のブラコン過去話、いりますか? ドジっ子な若宮の従者が後宮でヘマやらかして騒ぎになるくだり、いりますか? と不要な挿入が多すぎです。これをいれてページを費やすくらいなら、事件をもうちょっと早い段階で展開させるとか、若宮に感情移入できるような部分を入れるべきじゃなかったんでしょうか。 そして一番の問題点。 後半は急ぎ足すぎ、設定こじつけすぎ、だと思います。まさに超展開で( ゚д゚)ポカーンです。 仮に本作がミステリーだったにせよ、殺人事件が起きて一般人がガヤガヤしてるところ、最後に名探偵がしゃしゃり出てきて、種明かし!よし解決!なんて結末、どこが面白いのでしょう。 この場合、若宮が名探偵役になるかと思いますが、ラストにポッと出です。そのくせ「ずっと俺のターン!」と言わんばかりの独りよがりな口調で黒幕のタネ明かしです。昨今、知識お化けな小学生探偵ですら、初めから事件の渦中にいて、推理をめぐらすというのに、この若宮様ときたら、職務放棄で最後の最後まで登場せずに、待たせたな!と言わんばかりで、まっったく感情移入できませんでした。 しかもこうなったのは、お前が職務放棄したせいでもあるだろ、と。作中で「悪意がなければ全て許されるのだと思っている人間を決して許さない」といったことを若宮が語りますが、どの口で??とポカーンとなりました。若宮が最初っから桜花殿に参内してれば、確実に起こらない事件もあっただろう。手紙の件とか。それなのに頭空っぽな箱入りお姫様に全てを押し付けるとか、無責任すぎやしませんか。 若宮の黒幕押し付け劇をたとえるならば…… ①テストを受けにきた4人の学生を密室に閉じ込める。故意に問題用紙を配らずに放置 ②不安に思い始めた学生が、外側に連絡をとったり、争ったりする様をモニター越しに観察 ③その内の1人が知らずに教壇にあった解答用紙をみつけて、自分の答案に書き写す ④不正が発覚。関係者が罷免され、事件が明るみに ⑤若宮が唐突に試験会場に登場。試験中なのに歩き回って答案用紙を見つけたあせびが悪い!と糾弾 ⑥最後まで不正を働かず、点数に固執しなかった浜木綿すばらしい!俺の女になれ!とのたまう。 と、こんな感じでしょうか。問題用紙を配らなかった自分のことは、完全に棚上げです。 恐ろしいほどのスーパー迷探偵っぷり。彼が物語の幕を下ろしたせいで、より読後感がひどくなりました。これでキレ者扱いって、国の滅亡の危機です。良識ある人間がいれば、確実に廃太子を掲げるはず。 というように、最後の重要人物の印象がひどかったせいか、読後の登場人物は、すっかり以下に集約されてしまっています。 ・突然、やっすいサイコパスに変貌した「白珠」 ・自分の罪悪感を軽減されただけで善人になった、高飛車傲慢が売りの元悪役令嬢「真赭の薄」 ・作者さんが一押しであっただろう、不遇ながらも男前で頭の良い、それでも男の趣味が悪い「浜木綿」 ・自由気ままで型破りなキレ者、を装った本物の大うつけ「若宮」 誰一人として魅力的なキャラクターに映りません。もちろん、天真爛漫・箱入り姫の「あせび」は言わずもがな、です。若宮なんて、どんな思惑があるにせよ、役職の責務も果たさない自己中の、ただのナルシストにしか。国の為政者となる人間が、直近の権力者一族を侮りまくり。しかも国で一番の女性を決めるのに、本人とは交流せずに遠くから眺めて人となりを判断するって、完全にアウトです。セリフといい、立ち居振る舞いといい、厨二病なのか君は、と言いたくなること請け合いです。 では、ハイファンタジーとしてはどうだったかというと、設定に反して登場人物の底が浅すぎます。登場人物がみな、宮中にあるまじき、軽率さと品のなさ。女房も同様。内親王の前で言い合いやケンカをおっぱじめる女房なんて、このような身分の差が顕著な設定なら、即『宿下がり』でしょう。歴史に少しでも詳しい方なら、序盤からのやりとりで、すでに萎えてしまうんじゃないでしょうか。 と、長々書きましたが、ひとえに「松本清張賞受賞」「十二国記と守り人シリーズ並」というあおりに乗せられてしまったせいだと思います。 きっとライトノベルのノリで読んだら、また違った読後感が得られたと思いますし、ここまで怒りも沸いてこなかったと思います。 つまりは、この本作を賞を与えた審査員とサポーター、そして発刊にあたって適格なアドバイスと校正をしなかった担当者の落ち度です。 「若き鬼才の作品!」ってことで売上げ見込めると思ったんでしょうけど、それだとこうして賞の品格を落として次につながらないし、若い芽を自らつぶすことになると思いますよ。過去の偉人の名を借りるなら、売上だけじゃなくて相応の品位とプライドを持って、審査してください。 | ||||
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レビューを読んでから買えばよかったと後悔しています。 私には、合わなかったというだけです。作者はお若いんですね。文章を読んでいてよくわかります。 書店の売り文句につられてシリーズ3冊購入済み。高評価の方もおいでなので2冊目以降、読み切るつもりです。 | ||||
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多くの方が書いておられるのと同様、新聞の書評を読んで気になったので購入しました。 「松本清張賞受賞」とあり、「これなら安心」と購入しました。 結論から言うと、「やられた」です。 思わず、出版社を確認したほどです。 自分としては、「十二国記」のような作品を期待して読み始めたのですが、どこが「松本清張」なのでしょうか??? あまりに稚拙な文体にドン引きしてしまいました。 世界観はなかなか面白い設定だと思うのですが、いかんせん文章が・・・ 会話文の言葉遣いにどんどんと冷めていくのを感じましたが、購入したのと解説の言葉を信じ最後まで頑張って読みましたが、ごめんなさい。 久々に「金を返せ!」と言いたくなる1冊でした。 結局、どのような読者を対象に書かれた本なのでしょう? わからないままで終わってしまいました。 レビューを見てからかわれることをお勧めします。 | ||||
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友人から『松本清張賞を取った宮中ファンタジー小説が面白い!』と薦められて本作を購入しました。 星の数からも分かるように、最後まで読んだ私の評価は最悪です。宮中ファンタジー作品が書きたかったのなら何故それ一本にジャンルを絞らなかったのか。世界観自体は宮中というよくある舞台に『烏』という独特の要素を組み入れていて面白そうなのに、中途半端なミステリー要素が良かったところも台無しにしてしまったのが残念で仕方ありません。 まず前半だけを評価するなら、好みもあると思いますが私は本作に対して好印象を抱いていました。 妃争いの様子は純粋な宮中愛憎劇物なら物足りないと感じるでしょうが、これから後半に向けて『烏』というファンタジックな要素が効いてくるのだろうと期待して読む分には、女の嫌なところがしつこく書かれ過ぎず丁度良かったのではないかと思います。 弱冠二十歳の作者ということで、言葉遣いであったり姫君同士の距離感であったりに宮中という厳格な場にはそぐわない若者っぽさが見え隠れしていますが、文章自体は読みやすいので深く考えずどんどんページをめくらせる勢いが序盤にはあったと思います。 ただ、中盤に差し掛かるにつれて全く活かされる様子のない『烏』という要素は何のためにあるのかと疑問が湧いてきて、一本調子で続く妃争いに先を期待することが難しくなっていきます。 途中白珠の過去話で盛り上がり所を作ったつもりなのでしょうが、『後宮に無理矢理入内させられた姫君あるある』ネタすぎて特に何の感情も湧きません。 率直に言って『烏』という特殊設定が無ければ凡作だな、というのが中盤にかけての評価です。 そして最悪の終盤、唐突な若宮によるなんちゃって推理ショーの開演で遂にページをめくることも億劫になります。 人…というか烏が数羽不審死?を遂げているわけですから後半になって宮中に蠢く陰謀を若宮が暴くという展開があってもおかしくありませんが、その内容の何もかもが突飛すぎて最後だけ別の作品を読まされているような気分にさせられました。 そもそも探偵役の若宮の人物像が全く描かれていない(ちらっと出てきても失礼な印象しかなく、『金烏』という天賦のカリスマ性を思わせるシーンは皆無です)ので、彼の言葉に説得力や重みが感じられず、何を話されても勝手にベラベラ喋ってるなあと解決シーンなのに話を聞く気が起こりません。 加えて、若宮の言い分だと黒幕は『初心な振りして周囲を自分の都合のいいように操っていた性悪女(※要約)』ということですが、前半を読み返しても彼女の強かさを思わせる伏線はどこにもなく、むしろ悪いあだ名を付けられても気付けないような常識のなさ(頭の悪さ)が周囲のお節介と相俟って面倒な事態を引き起こしたんだろうと悪役に対する過大評価に違和感を覚えます。 かといって、若宮が「お前の非常識さが大勢の死を招いたんだ!」と糾弾するのもお前が言うなと言いたくなるので、そもそも意外性を求めて彼女を黒幕に据えたのは大失敗だったと思います。 それと若宮が宗家にとって最良の姫を妃に迎える云々言っていましたが、結局初恋の娘を選んでいるせいで全てが言い訳にしか聞こえないのも白々しくて嫌になります。某姫に対する妊娠示唆シーンといい、若宮はドヤ顔で語っているけどそれってご都合主義ってやつでしょと突っ込みたくなる展開ばかりでキャラの魅力が伝わってこないのがとにかく残念です。 本作は八咫烏シリーズの導入で、本当に面白くなるのは次からだと言われたので次作の『烏は主を選ばない』も読みましたが、やはりこの作者はミステリーに手を出すべきではないと思い知らされました。 伏線張りが下手というか、結末はこうしたい!だけど簡単には展開を読まれたくない!という思いが強すぎるあまり、終盤になって強引な帳尻合わせが始まり物語の一貫性を失っているのだと思います。 文章に目立った粗があるわけでなく、ファンタジーだけなら伸び代があると思うので、とにかくミステリー要素は捨てて『烏』やキャラクターの設定をもっと大事にして欲しいです。 3巻以降は期待通りの作品になっているのかもしれませんが、若宮に好感が持てなかったこと、2巻も1巻とほぼ同じ理由でガッカリしたことから続きを読むのは躊躇っています。 | ||||
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レビューというか愚痴です。ネタバレしてます。 タイトルや小説の装丁、帯などに惹かれて買いました。 途中までは麗しい宮廷物語として楽しく読んでたのですが読後は腹立だしささえ感じるほどに(笑) ミステリーの裏切られた!という痛快さではなく、思わず「は?」と言いたくなる唖然感が強かったです。 物語の主観はコロコロ変わるものの終盤まで東家の姫「あせび」に置かれていたので読者の感情移入があせびになるのは自然だと思うのですが、あんなオチにするならもっと四家の姫を平等に描写するべきだったのでは? あせびの一貫性のなさが一番ひどいですが西家の姫も途中から変わりすぎでしょ。いきなり良い人になってて序盤の高飛車な描写は何だったのか。 序章もミスリードさせようと入れたのでしょうけどあんなの納得しないですよ。 なるほどなーなんて全く思いませんでした。 最大の腹立つ要因。若宮が全く魅力的じゃない。 作者は若宮無双が書きたかったようですが、さんざん登場を焦らしておきながらいきなり出てきて、全てを把握している神のごとく周囲を無双していく(言葉のみで)キャラクターにどう感情移入すればいいんだか。 種明かしも若宮がつらつらドロドロ劇を暴き連ねるだけで、そんな設定あったっけ?誰のこと言ってるんだっけ?ともはや前半を確認したいとも思いませんでした。 作者が20歳という若さでこの小説を書かれたのは素直にすごいと思いますが、もうこの人の小説を読みたいとは思いません。 | ||||
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「十二国記」以来のファンタジー大作、のようなポップと、帯での持ち上げがすごかったので書店にて購入しました。 が、、、期待外れでした。 ハイファンタジーは、世界観の設定の作り込みの良さ=読者のハマり度に比例すると思います。 この作品にはそこが甘いです。 次々と出てくる新たなる言葉に戸惑うのですが、わかってる前提でどんどん話が突っ走ります。 我々異邦人に対して世界の理を説く、「十二国記」シリーズでいう楽俊のような存在がいないまま物語が勝手に進行します。 おかしな平安時代、という感じです。 ラストで作者は、この物語をとことん壊したかったのでしょうか? ハイファンタジーを書きたかったのかミステリーを書きたかったのか。 本来主軸から分かれて再び伏線が1つになるのがセオリーのミステリーが、これは主軸がポッキリ折れて伏線が主軸になったかと思いきや再び別物にすり替わっているようです。 結局ファンタジーにもミステリーにもなり損なっています。 松本清張賞の選考にこんな駄作を紛れ込ませていては、いずれ賞の権威が下落するでしょう。 | ||||
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ジャケ絵やコンセプトが「あ、和風ファンタジーなのかな?」と思い、購入しました。 冒頭部分も少し読んで「シンデレラストーリーなのかしら」と、メイン目線で描かれていたキャラクターに感情移入しながら読んでおりました。 中盤からやや後ろまではほんとドキドキしながら読み進められましたし、世界感も素敵だと思っていました。 が、問題は終盤です…… 私が読んでいたのは「和風ファンタジーのシンデレラストーリー」だと思っていたのですが、 突然「え…?伏線はってたか…?」と思わず困惑してしまうほど良く分からない展開になり、 いつの間にか「ミステリー殺人」を解き明かす小説に変わっていました…… 帯の「あなたの予想を裏切る――」の文字。 やられましたねえ…(-_-;)そういう裏切り方かあ…と。 とにかく「和風ファンタジーシンデレラストーリー」がお望みの方は購入されない方が良いと思います…… | ||||
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かわいい表紙に惹かれ購入。烏、政、後宮……王道ファンタジー?それとも大奥のような女の争い!?ワクワクしながら読みました。途中までゆるやかーな女の争い、盛り上がりを経てさてさてどうなる、と感じ始めページが止まりませんでした。しかし、最後で全てが安っぽく感じてしまいました。伏線にしては薄く非常に分かりづらく、違和感ありまくり……!!最後の方は作者が好きなキャラクターに思い入れが強く都合よい展開で進む携帯小説のように感じました。世界観は素敵です。しかし物足りない。惜しい作品でした。 | ||||
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ネタバレ有りで書きすすめます。 書店で実物を手に取って、割と好きかも、と思って購入しました。 家で読み進めたところ、最後のどんでん返しに腹が立ちました。何ですかこれ。ミステリーだとこういう展開が評価されるんでしょうか。それにしても、読者には全く見えない場所にあった真実が、最後に唐突に出てくるスーパー探偵若宮にこれまた唐突に後出しされるんですが。加えて、主人公として置かれているあせびがこてんぱんに叩きのめされるため、読後感の悪さの凄まじいことといったら。主人公に目線を寄せて読む方には、はっきり辛いと思います。 あせびではなく、素直に浜木綿を主人公位置に据えておいたら、読後感の悪さ・展開の唐突さを挙げておられる方にも受け容れられたのではないかと。 十二国記が好きならきっとこれも好き、と対比に出されることがあるようなので軽く例えに引いてみますが、『華胥の幽夢』の「華胥」で、教唆犯(先方の作品を未読の方のために一応伏せます)人物の潔白目線で事件を追うお話が進められていたかと思ったら、最後の数ページで「あなたが全て仕組んだのね!」と失道していた麒麟が唐突に復調し、詰め寄って謎を明かしました、といった感じでしょうか。あり得無さ加減に頭痛がします。あせびが、初期からある程度黒さを予感させる構造になっていたなら、また別だったかもしれません。 二作目以降も読んで欲しい、そこでこの作品の真価が分かるともありますが、それを見ても「二度とご免だ追いかけたくない」というのが個人的なの感想です。このシリーズの真価が二作目以降にあり、そちらが良い作品であるのなら、この一作目ではなくそちらに賞を与えるべきではないかと感じました。 結末が想像できない? 当たり前だよ。だって正答に辿りつく推理要素なんて作中のどこにも書いてないもん。 こちらを未読で迷っている方には、他の方がお勧めされているように二冊目から手に取られてみるのが良いんじゃないでしょうか。少なくとも一冊目を最初に読んだ私は、続刊を手に取りたいとは思いません。 | ||||
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いや~、若い!甘い!青い!というのが率直な読後感。 朝日新聞の書評で誉められていたし、文学賞や著名な作家の後押しもあるので、ハズレはないだろうと思って取り寄せたのですが。 「お姫様カタログ」みたいな単行本の表紙で、アラフィフの読む本じゃないかも…と思ったら案の定。 うん、いろんなタイプのお姫様や綺麗な着物が書きたかったんだよね?でも、予定調和の少女マンガにしたくなくて、どんでん返し頑張ったんだよね?よしよし、と作者の頭をなでたくなりました。 とにかく、世界観も人物描写も書き込みが浅すぎて、どんでん返しを支えきれず崩壊してしまった気がします。善意の人の裏側の残酷さを描くには、もっともっと作者自身の人生経験が必要でしょう。突如出てきたオレ様探偵についていこう、という女の気持ちもわからんし(笑)。 とはいえ、ラストまで一気に読ませる吸引力はあったので、才能はある人だと思います。マスコミや出版社が妙にあおるのが期待値を上げすぎて、逆効果になってるんじゃ? 青田買いはやめて、もっとじっくり書かせてあげればいいのに。 | ||||
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本屋で帯の謳い文句に惹かれて買いました。作者が年下ということもあり最初は何も期待せずに読んでいくと、非常に面白く、女性ならではの舞台設定から読者を引き込む言い回しもそこそこにできており、意外にも読みごたえがあるのかと思いました。いろいろな事件が続いていく中で、どのようにこれらの伏線を収集していくのかと寝る間も惜しんで読みました。しかし、帯の謳い文句のとおり、裏切られました。ネタバレすいません。後半から急に出てくる若宮の合理的なようで実は何言ってるか分かってない恰好つけているだけのセリフ回し、いままで設定を非常に重視していたはずなのにそれを気分だけで乗り越える下男。設定上隠していた人以外にも急に人格の変わる人物たち、これでもかという矛盾、いままで伏線だと思っていたものは全く関係なく作者が意図的に描出していなかっただけで実はこんなことがありましたという後出し設定。なんだこれは。悪い意味で想像の範囲外の結末。重厚な歴史小説の雰囲気が垣間見えた矢先に中学生が書いたライトノベルのようなものが続いている。この作者の他の作品も読もうと思っていた気持ちが完全に吹き飛び、この作品を「松本清張賞」に選んだ選考委員の名前を忘れないようにしようという自分がいました。 | ||||
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途中までは表現に所々ひっかかりながらも、まあまあ楽しんで読んでいましたが、最後の最後で台無しに。 ファンタジーの皮をかぶったミステリなのでしょうか。それにしても「おお!」という納得感がなくて、他の方も書かれているとおり「?」な印象しかなく、残念です。 帯の「異世界ファンタジー」という文句と、烏になるという設定に惹かれての購入でしたので、本当の意味で裏切られました。 続きは少々気になりますが、絶対に普通の本屋では購入しません。古本屋か図書館に(もし入れば)手にとるでしょうか。 我が家はほで溢れており読み返さない本は置いておく場所がありませんので、この本はすぐに古本屋行き決定です。 お気に入りの作家が見つかったかも、という期待を見事に裏切っていただきました。 | ||||
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読み終えてレビューせざるにはいられませんでした笑 作風や表現はわかりやすく実に良いものだったと思います。 四章までは評価の低さに?がつくくらい好きでした。 ところが五章(最後)でどんでん返し。 若宮に選ばれるのが誰かなんてのはどうでもいいくらいにあせびさんがやらかしてくれました。 四章までからは想像もつかない豹変ぶり。 これは予想もしなかった展開だなんて綺麗な表現ではなく、胸糞悪い展開だと表現していいと私は感じました。 無知で無垢な主人公が実はとんでもない冷酷な悪女だったとは… こういう展開が好きな方も勿論いらっしゃるでしょうが、読み終えてある意味やるせない煮え切らない気持ちになりました。 一巳さんが生きていてくれたのが唯一の救いです。 | ||||
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最後まで読んでないのにレビューを書くのはルール違反かもしれませんが・・・ 最後まで読む気になれない程の内容でした。 読み進められなかったのは、登場人物たちからは人の熱と感情が伝わってこなくて、誰にも感情移入できなかったという理由です。特に、あせびが人格をプログラミングされたアンドロイドのような感じがしました。 | ||||
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