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(短編集)

君に読ませたいミステリがあるんだ



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君に読ませたいミステリがあるんだ

君に読ませたいミステリがあるんだの評価: 3.73/5点 レビュー 15件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.73pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(3pt)

規格外品の在庫一掃セール?

想像ですが、著者のメモ帳には、現実味がなくて、使えないトリックがいくつも書かれているのではないでしょうか。
普通なら使えないそれらを、小説のなかで、素人が書いたミステリとして使うことで、切り抜けようとしたのではないかと思うのです。
そこに「こんな不備がある」というツッコミを入れて、楽しく読ませています。
言ってみれば、規格外野菜をうまく料理することで販売にこぎつけた、ということではないでしょうか。
うまいやりかただと思います。

全体に楽しいのですが、ただ、ラストだけはちょっといただけません。
個人的には、こういうイタイ終わりかたは、全然好みでありません。
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No.14:
(5pt)

高水準の本格ミステリ集

鯉ヶ窪学園シリーズ最新作(過去作との直接的なつながりはない)。

鯉ヶ窪学園の高一男子の主人公が、ふとしたきっかけで知り合った高三の美少女文芸部長から、無理やりミステリ小説を読まされる羽目になる。

押しに弱い主人公と自意識過剰の先輩美少女との掛け合いが面白く、特に先輩美少女のキャラクターは、麻耶雄嵩氏の想像したメルカトル鮎を思わせるところがある。

本作には、その文芸部長が探偵役を務める作品が作中作という形で5編収められている。

主人公は、その作中作に対してツッコミをいれていく(批評する)のだが、その多くは(個人的には)たわいもない内容で、作中作の価値を損なうものではない。

どの作品も、完成度の高い本格ミステリだ。

第一話は、大胆なトリックとそれを解き明かすきっかけとなる手かがりが鮮やか。
トリックに関する主人公のツッコミの内容はさほど気にならなかった。

第二話は、ある一つの行為が二つの効果を生みだすというプロットが秀逸。傑作でしょう。

第三話は、人間消失という不可能状況に対する解決が鮮やか。これも傑作。
いわば便利グッズを利用したトリックだが、そのトリックを示唆する伏線が巧みに張られているために不満
が残らない。

第四話も便利グッズを利用したトリックだが、こちらはトリックの存在に気づくための手がかりがないのが残念。
この作品については、トリックに関する主人公のツッコミの内容はかなり的確。

第五話は、あまりにも古典的なトリックに捻りを加え、さらにある趣向を取り入れることで意外性を演出している。

以上の5編、大いに楽しめた。

主人公と先輩との関係性がどうなっていくのかも含めて、ぜひ続編をお願いしたい。
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No.13:
(2pt)

おもしろくない

文芸部長が書いた完成度の低い短編ミステリを、新入生がツッコミながら読むという体裁です。
ひとつひとつの短編がつまらない。
しかし最後にまとまるのだろうと我慢して読みました。
そして仕掛けがわかったところで「だから何?」
という感想でした。
なぜみなさんの評価が高いのか、私にはまったくわかりませんでした。
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No.12:
(4pt)

凝った趣向、水崎のキャラ設定及び本格ミステリへの揶揄とピカリと光るミステリ的アイデアとの混淆で楽しさを満喫出来る秀逸な連作ユーモア短編ミステリ集

鯉ヶ窪学園高等部の"第二"文芸部の部長(唯一の部員でもある)の美人だが男勝りで唯我独尊の水崎アンナが新入部員勧誘のために、過去に執筆した(即ち、作中作という体裁)自身をヒロインとした「文芸部長と『音楽室の殺人』」、「文芸部長と『狙われた送球部員』」、「文芸部長と『消えた制服女子の謎』」、「文芸部長と『砲丸投げの恐怖』」及び「文芸部長と『エックス山のアリバイ』」という5つの作品を新入生の「僕」が入部を決心するまで読ませるという凝った趣向の連作ユーモア短編ミステリ集。「僕」が各作品の読書に当って、両者の間で漫談の様なやり取りがあるのも楽しい。

私はユーモア風味と本格ミステリ味とを融合させた作者の作風を愛好しているのだが、本作はユーモア風味に力点を置いた印象(勿論、水崎の作品にワザと隙を作っている)。一方、従来の本格ミステリを揶揄している雰囲気も漂っている。本格ミステリとしての"作法"を読者(あるいは「僕」)と共に再確認している感じ。また、上述した通り、水崎の作品は隙だらけなのだが、そこに突拍子もないアイデアを織り込んでいる点は如何にも作者らしい。特に、全編に渡って水崎が「僕」(=読者)に仕掛けた罠には感心した。

凝った趣向、水崎のキャラ設定及び本格ミステリへの揶揄とピカリと光るミステリ的アイデアとの混淆で楽しさを満喫出来る秀逸な連作ユーモア短編ミステリ集だと思った。
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No.11:
(4pt)

ミステリ版「手品先輩」

部員は本人だけという「第二文芸部」の(自称)美人部長が、ポンコツな自作ミステリをたった一人の後輩に読ませては、毎回鋭いツッコミを受けるという設定は、アニメ化もされた人気コミック「手品先輩」の丸パクリだと思うが、作中作のミステリとしての出来はともかく、各々の作品で使われているトリックは割とちゃんとしたもので、東川作品は久々に読んだが、十分楽しめた。
ちょっと型破りなライトミステリとして、一読をお勧めしたい。
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No.10:
(5pt)

恋ヶ窪学園シリーズ

このシリーズが一番面白いと思う。新たな試みで小説として面白い手法だった。主人公の第二文学部の水崎部長が書いたミステリ小説を読むことでミステリ小説とするスタイル。アニメ的なキャラ設定なのでライトノベルを意識していると思われる。最後は無理矢理なオチがついたが、結論を出さずに匂わせる程度の方が良かったなと思います。ツンデレ主人公のキャラ崩れだと思う。可愛らしさが失われ、ハチャメチャなだけのヒロインになってしまったかも。それでもミステリ小説として充分に楽しめた。シリーズを読み重ねるほど、恋ヶ窪学園にはろくでもない生徒しかいないなと思う。
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No.9:
(5pt)

ミステリー作家志望の水崎先輩と名無し後輩。

水崎先輩から、無理読まされる。名無し後輩、後輩の、鋭いツ込みが、素晴らしい!
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No.8:
(2pt)

読み進めるのが辛い

ベースとしてタイトルにミステリーとあるが、作品てきにはミステリーではない。
それぞれ単体のストーリーも構成がガバガバだし、一応形だけ最後まで読み進めていくと仕掛けはあるが、目新しいものでもなく、それによって評価が変わるものでもない。
主人公の魅力が伝わらないので、読み進めていっても楽しめない。
東川篤哉はたまに良い作品あるのだけどな。
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No.7:
(5pt)

神出鬼没な水崎アンナの奮闘記

文芸部に入部しようとしていたが、間違って第2文芸部室に入ってしまった僕。
新入部員を逃さないと踏ん張る水崎アンナ。
悠々たる水崎アンナと突っ込む主人公のコンビがよかったです。
最後のエピソードではさすがだなと思いました。
水崎アンナのミステリを読ませてよかったんです。
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No.6:
(3pt)

脱力な設定は新機軸なのかも。

居丈高な美少女がメインキャラとして登場する学園ミステリーは最近やたらと多く、やや食傷ぎみだが、本作では一捻り。
女子文芸部長が書くミステリ(作中作)が「ツッコミどころ満載」であるという脱力な設定。
ゆえに、不自然な設定や誇張のすぎるキャラ、無理のある謎解きがそのままつぎつぎと展開する。
矛盾点をもっともらしく回収しないミステリ、ひょっとすると新機軸なのかもしれない。
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No.5:
(5pt)

やるねえ、美人文学部長!

東川篤哉さんの作品が、好きです。しかも、今回は、久々の鯉ヶ窪学園。なにより、今度は、設定が、面白い。まあ、めちゃくちゃ面白いまでは、いきませんが、面白い。このあたり、読者を、裏切りません。今、まだ、5つの話のうちの、2つまでしか、読んでいませんが、後を読むのが、楽しみです。ああ、それから、本についている帯を見ると、本格的推理物のように書いているように見えますが、そこは、恋ヶ窪学園物だし、やはり、東川篤哉さんの作品、少し、笑ってしまう、いい作品です。
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No.4:
(4pt)

欠点を逆手にとった傑作

東川篤哉といえば、ミステリー作家なのにミステリーとしては欠点の多い作品を発表してきた。特に、『謎解きはディナーのあとで3』や『純喫茶「一服堂」の四季』はひどかった。もしかしたら、あちこちから指摘があったのかもしれない。
 本作品は、主人公は私立高校の1年生の男子生徒。なぜか、第二文芸部の部長である3年生の女子生徒に、彼女の書いた短編ミステリーを読まされるはめになる。これがあちこちにツッコミどころ満載のミステリー。それを1年かけて5編も読まされる。しかし、彼にはそれが楽しみに変わる、というご都合主義。それだけでもツッコミを入れたくなる。
 作者は、ミステリーはこういうふうに書いてはいけない、という啓蒙と言い訳の羅列をしているのではないか、と疑いたくなるほど、私が作者に対して持っていた不満そのままである。ところが、作中の筆者は女子高校生でしょせん素人作家。欠点があって当然、と開き直っているとしか思えない。その潔さに感心してしまう。最後のオチも予想できたしミステリーにもなっていない。それを堂々と書く辺りは尊敬に値する。よって★4つ。
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No.3:
(2pt)

微妙

文芸部長が新入生に自分の書いた短編ミステリーを読ませるだけで、
現実にはなんの事件もミステリーもなく、本当に作品のタイトル通りの一冊でした。
試みとしては面白いですが、作品としては面白くなかったです。
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No.2:
(4pt)

シリーズの過去の作品とも繋がっているかも?

楽しく読めました。相変わらずの東川作品でキャラが面白い。
第2文芸部の美人?部長が、新入生の僕に自ら書いたミステリーを読ませ、読んだ僕がそのミステリーの欠点をつっこんでいくスタイル。
5作続き、最後に全体の仕掛けが…。2度読み必見とまではいかないけど、わりとよく考えているなと思いましたよ。
で、この作品、今までの鯉ヶ窪学園とも繋がっていますよ、多分。鯉ヶ窪シリーズのファントムメナスかな?続編があればはっきりするでしょうね。
共通の高校生キャラが一人出てきます。出番ほとんどないけど。そのため、この年代がわかりますね。僕がなぜ最後の場面で逃げ出したのか?ある意味羨ましいような場面なのに。
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No.1:
(3pt)

構成は面白いが,単体のミステリとして見るには…?

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

美人文芸部長の書いたミステリを,新入生の少年が読まされる作中作が中心の展開で,
その拙さやおかしな点を彼にツッコませ,彼女があたふた,挙げ句には逆ギレもしてと,
合間や読後の感想戦(?)までを併せ,一つとなっている構成が面白い五編の連作短編集.

反面,そのミステリ,もしくはアンチミステリとも取れそうなやり取りは楽しいものの,
作中作の途中で二人の場面に戻ったり,さらには穴を繕いきれないままに閉じる話もあり,
興を削がれるだけでなく,不完全な作品という印象が残り,いささか複雑な思いを抱きます.

また,最後に明かされる『仕掛け』は,確かに驚かされはしますが,ややパンチ不足で,
全体だけでなく,それぞれの話にまで作用するようだと,もっと良かったかもしれません.

このほか,過去二作 + 二作 との繋がりはなく,シリーズ作とも謳ってはいないのですが,
それなら,同じ学園が舞台でなくても…と,消滅をしていた学園のサイトを見て感じました.
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