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雪融けの夜 八丁堀育ち3



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【この小説が収録されている参考書籍】
雪融けの夜 八丁堀育ち3 (朝日文庫)

雪融けの夜 八丁堀育ち3の評価: 3.60/5点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(4pt)

5月27日に到着しました

10年以上前の本なのに購入出来てうれしかったです。
雪融けの夜 八丁堀育ち3 (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:雪融けの夜 八丁堀育ち3 (朝日文庫)より
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No.2:
(4pt)

混迷を深める家庭

「八丁堀育ち」シリーズの第3弾。
 八丁堀に住む子ども二人が主人公の捕物帳である。
 しかし、どちらかというと悪人たちが主人公のような気がする。さまざまなレベルの「悪」が描かれているのだが、複雑な悪意もあり、単純な暴力もあり。さらにそれが子どもたちの身近にも入り込んできて、混迷を深めていく。物語としての奥行きを感じさせるシリーズだと思う。
 まだまだシリーズは続くようだ。
雪融けの夜 八丁堀育ち3 (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:雪融けの夜 八丁堀育ち3 (朝日文庫)より
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No.1:
(4pt)

少年少女の低い目線がほのぼのと

この巻でも(与力をめぐる汚職や偽金づくりなどの)事件はやはり決着がつきません。
しかし、それでもあいかわらず心地よく読まされました。
同心の息子、夏之助と、父の上役である与力の三女、早苗。事件は、このふたりの子どもの低い目線から眺められています。著者のほかの作品とは違い、ほのぼのとした少年探偵団の味わいがあります。

ですから、ふたりが追いかけてゆく事件も、子どもの目に新鮮な動物や絵皿が、各話の焦点となって、物語をリレーしてゆきます。
犬の集まる家、スズメの好きな絵師、油虫(ゴキブリ)を籠に入れて飼っている女、変な絵ばかりの十二枚の絵皿を買っていって謎を解こうとする女、団子のかわりに石をお供えにする稲荷神社・・。子どもたちの好奇心に、読者も引き込まれます。

 学問所の成績がふるわない夏之助は、父の上役の娘である早苗とは身分の差もあって、お皿の事件では一時、早苗と仲違いをしてしまったり、少年の心の動きがこまやかに描かれます。
 早苗のほうも、長姉の婿に入った男に違和感を覚えたり、ものの食べ方にその人間の本性を見たり、年頃の少女らしい悩みや葛藤もあり、このシリーズは、少年少女のナイーブな心のひだに分け入る暖かさも魅力。

ときに晩年の夏之助の回想がはさみこまれていることもあり、ふたりがどうなってゆくのか・・・
独自の児童文学的なシリーズとして楽しめます。
雪融けの夜 八丁堀育ち3 (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:雪融けの夜 八丁堀育ち3 (朝日文庫)より
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