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ガラスの城壁



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【この小説が収録されている参考書籍】
ガラスの城壁

ガラスの城壁の評価: 3.80/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

ちょっとワイルドピッチではなかったか...?

わたしは神永さんのストーリーの運び方のリズム感が好きで、『心霊探偵八雲』シリーズなどはごく初期から楽しませていただいていました。今回も淀みのないストーリーの運び方を大いに味あわせていただいたのですが、この作品についてはちょっとやりすぎなのではないかという感想を持ちました。神永さんは現実と幻想の境目を描くのが大変上手くて、実際『心霊探偵八雲』では完全に向こうの世界を描いて、それはそれでいいのですが、今回はちょっとワイルドピッチではなかったでしょうか。というのは、この少年の幻覚症状は読めば読むほど比較的典型的な統合失調症の症状で、それもかなり症状が進行した症例ではないかと思われてしまうからです。幸い暴力行為には至らないところで自制できたのは一種の僥倖で、多くの場合とんでもない残虐な事件の原因となっていることが、一般の方には余り知られていません。最後は事件が解決して一見おめでたいように見えるのですが、少年の症状はやや回復してはいるもののまだ続いています。あきらかに反応性の神経症などの領域を突き抜けており、早急に治療の必要があると思われます。こういう異常心理を取り上げた物語の執筆に当たってはやはり専門家の意見を参考にされるべきではないかと愚考いたしました。
ガラスの城壁Amazon書評・レビュー:ガラスの城壁より
4163910409

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