サラバ!
評判
サラバ!の評価:
3.97/5点 レビュー 267件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全267件 41〜60 3/14ページ
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サラバ!の評価:
3.97/5点 レビュー 267件。 C ランク
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面白かったのか、
なんなのかもわからない。
ただ、一度開くともう止まらない。
ゲイっぽい描写に、
男ならたぶん、
女の思う数千倍は抵抗がある、
はず、だし、事実そうなのに。
けど、これは、
小学校低学年の男子の話で。
まだオナニーすら知らない、
純粋に人とだけでなく、
性とも向き合える年齢で。
思い出してみると、
たしかに、ぼく自身にも、
あの年頃には抵抗なく、
同性に触れていた記憶が……。
え、なぜ著者は、
それを知っている!?
ほとんどの男は大人になると、
そんな感覚の記憶を、
なくしているはずなのに!
この『サラバ!』上巻には、
そんな描写はないですが、
たぶん小学校低学年の頃は、
親しい子供同士なら、
同性の性器に触れることにすら、
抵抗はなかったと思います。
すっかり忘れてました。
まだ毛もないようなあの時期、
あの僅かな期間だけ男は、
ゲイでなくても、
同性に性的に触れることができる。
なぜなら異性を知ってはいても、
どう違うのかをよく知らないから。
そうだ、そういやそうだった。
完全に忘れてた。
家族の描きかたも、
極端なようでちょうどよく、
目が離せませんでした。
今、読んでいる場面に、
すごく興味があるのに、
未来になにが起きるのかも、
待ちきれないくらい、
先が知りたくて。
なにに惹かれているのか、
読んでる自分にもわからないまま、
ガッツリと心を掴まれました。
西加奈子さんの著作、
他作家名義の多作家による、
ショートショート作品は、
以前読んだことがあったのですが、
そんなに楽しめもせず。
肉子ちゃんアニメを観ても、
なんじゃこれ?
としか思えず。
期待できる要素ゼロのまま、
本作を読み始め、
おお、これは面白い!
なんて一度も思わないまま、
中毒のように夢中にさせられ、
いま、上巻を読み終えて本を閉じ、
あれれ?
と、首を傾げています。
アマゾンの〈あとで買う〉にも、
何冊か著作を入れちゃいました。
まだ五百冊近く、
未読文庫が積んであるので、
もう少し減ったら買いたいな、
なんて、
迷わず思えるくらい、
夢中にさせられたのが、
これまた、なんでだろう? と。
傾げたままの首が戻らず、
でも、レビューを書き始めても、
迷わず★は満点で。
なんで!?
わからん。
なんだろうか、この本は。
そして、なんなのだ、
この作家さんは。
よし、じゃあ、
本作のよかったところを、
具体的に並べてみよう。
外国、それも中東の国に住むという、
貴重な経験をさせてもらえる、
紀行やノンフィクション的な、
面白さがありました。
主要な登場人物それぞれが、
リアルで、でも少し変人で、
成長していく姿を、
見守りたくなります。
なにより、読んでいて、
すごく読み心地がいいです。
てことはたぶん、
筆致が丁寧なのだと思います。
むむーん、むむ、
もっとちゃんとホメたいのに、
ホメかたがわからない!
とにかく、
ずっと読んでいたいと思える、
不思議な魅力をもつ本です。
読み終わりたくない本。
どんなに面白い本でも、
ゴールを目指して読む以上、
読み終えたいとは、
思ってしまうはずなのに。
本作はそうじゃない。
なぜかはうまく言えませんが、
長いことが嬉しいと思える。
これはすごいことだと思います。