漁港の肉子ちゃん
評判
漁港の肉子ちゃんの評価:
4.06/5点 レビュー 181件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全352件 61〜80 4/18ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
漁港の肉子ちゃんの評価:
4.06/5点 レビュー 181件。 B ランク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
《しばらくはアニメの話が続きますので、興味のない方は読み飛ばして下さいませ。》
STUDIO4℃の劇場版アニメと言えば、松本大洋原作の『鉄コン筋クリート』が有名ですが、その他にも伊藤計劃の『ハーモニー』、三浦健太郎の『ベルセルク』などを劇場公開しており、R指定ぎりぎり(もしくは指定されている)大人の鑑賞に堪えるアニメを高いクオリティで制作している制作会社で、同様の制作会社としては、『鬼滅の刃』を制作したufotableといい勝負をしていると言えます。
STUDIO4℃のアニメの特色の一つを挙げると、ワンシーンワンカットによる長回しの使い方が凄いです。例えば、『鉄コン筋クリート』の冒頭でカラスを追うカメラの視点で舞台となる宝町を紹介しています。ビルの隙間を抜けて川に沿って飛ぶカラスを追うカメラに、宝町を構成する一つ一つの建物が、写っては流れていくのですが、それぞれの建物の煤け、錆び、経年劣化などの建物の持つ個性が緻密に描き込まれていて、一気にその世界に引き込まれていきます。
詳しく書くと際限なく脱線するので省きますが、『ハーモニー』も『ベルセルク』も同様に、深く練り込まれた世界を舞台にした劇場版アニメです。
当然の事ながら、STUDIO4℃制作による劇場版アニメの原作本として、西加奈子の『漁港の肉子ちゃん』は『鉄コン筋クリート』『ハーモニー』『ベルセルク』と比べて面白いか、という事が気になるところです。
《ここでアニメの話は終わります。》
結論として『漁港の肉子ちゃん』の舞台となる世界も、どこかにあるようでいてどこにもない世界を描いていて、一気に引き込まれます。325ページの本文は章立てされていませんが、場面の切れ目にはその場面を象徴する小さな可愛いイラストが添えられており、最終章はハートのイラストで始まります。
漁港から離れるにしたがって変化していく海の色とか、ペンギンの視点で見たイワシの群れとか、ワンシーンワンカットによる長回しが生かせるシーンが出て来ます。漁港そのものも、訳ありの人物や動物が漂着するような磁力を持っている場所です。この漁港そのものも、主人公であると言えます。また「銀座猿樂通商店街」という、変なというか個性的な店ばかりが並んだ商店街が出て来ます。この商店街の描写は『鉄コン筋クリート』の宝町を彷彿とさせます。
語り手である喜久子も、普通のようでいて普通ではない子どもです。動物の声が聞こえたり、他人に見えないものが見えたりする少女です。同級生にはプラを着け始める子もいたりして、性別を意識せずにはいられないけど、性差を実感できる実感もない端境期のような年代です。端境期の年齢の子が見る大人になったら見えない世界。そんな世界に登場する変なというか個性の強すぎる大人たち。そんな大人たちの中で、ひときわ個性の強い大人が、母親である肉子ちゃん。一番大きなマトリョーシカの外観から繰り出される、頭を使っているとは思えない寒いダジャレですらない洒落。そして彼女がこの漁港にたどり着くまでの男性遍歴が一言でいうと「糞」。
西加奈子の文体の凄いところは、ここぞというところでここぞという体言止めが使えるところですが、その実例がこの小説に出てくる「糞。」という体言止めです。
そんな肉子ちゃん。漁港についてからも二人の男と不倫して、相手の妻からボコボコに殴られるのであるが、殴られる時に一言も言い訳しなかったことから、逆に周囲の人間から一目置かれるようになる。とは言えこの漁港で一番の貧乏人は、おそらくは肉子ちゃん母娘。既にツーアウトで、次にやったら後がない。であるにも関わらず肉子ちゃん母娘には、不幸とか悲惨という感じは無い。
肉子ちゃんの凄いところは頓着しないというところです。その頓着の無さは、仏性を感じるレベルです。マトリョーシカのような身体で、不倫相手の怒りを唯々受け止める姿は、まるで地蔵菩薩のように思えます。『鬼滅の刃』もそうですが、ヒットするアニメってどこかに仏性を感じさせる部分があると思うのです。そうした訳ですごく良い原作を探し出したなあと思います。
特に今は、金儲けや自己主張に頓着しすぎる亡者(にんげん)たちが、ネット地獄の蜘蛛の糸に、これでもかこれでもかと群がる時代ですから、肉子ちゃんの頓着の無さが、一層清々しく思えます。