漁港の肉子ちゃん

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評判

漁港の肉子ちゃんの評価:

4.06/5点 レビュー 181件。 B ランク

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平均点4.06pt

Amazonレビュー一覧

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全267件 261〜267 14/14ページ
No.7
(5pt)

また読みたい。

苦しくなったときに、また読んでみたいと思う小説。
途中まではユーモラスで、ある意味読みやすかったのですが、
最後はとまらなくなって、電車を降りて、マックで一気読み。
小説を読んで、久々に泣きました。
漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)より
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No.6
(5pt)

とても良い物語でした。

以前から読みたいと思っていたのですがなかなか機会がなかったのですが、と手mp良かったです。
漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)より
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No.5
(4pt)

あらゆる登場人物が魅力的

とにかく登場人物がみな魅力的なのだ。
「皆殺しの日ぃー!」と物騒な叫び声をあげる孤高のペンギンカンコちゃん。
「ちょっと、私の由緒の話を。」と、長々と由緒話をしたがるエロ神社。
小学生キクリン目線で描かれた物語の世界は賑やかで面白い。

そして肉子ちゃん。
ブスで、バカで、糞男に騙されてばかりの、キクリンのお母さん。
肉子ちゃんを裏切る人はいても、肉子ちゃんは絶対に裏切らない。
どんな仕打ちを受けようと、憎みも恨みもしない肉子ちゃん。
とてつもなく、器のでっかい肉子ちゃん。
肉子ちゃんは、はじめから全ての人を許しているのだ。
菩薩ってこんな感じなのかもしれないと本を閉じて思った。
漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)より
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No.4
(5pt)

それぞれの人生。

生きていくってことは、人に迷惑かけたり恥かいたりして生きてくんだ。大人でも完璧な人間な人間なんていないんだ。まさにそのとおりだし、特別なことはないんだけどそれが大事ってあらためて思うような内容で好き。
漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)より
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No.3
(5pt)

いつの間にか世界に入ってしまう、作者の圧倒的な筆。

肉子ちゃんって…。
あまりにも衝撃的な名前ですよね。

そんなタイトルから、ぶっとんだおふざけギャグ小説家と思いきや、心の隠し扉の鍵をいともたやすく開けてしまうニシカナ節が炸裂しています。

そんな風変わりなあだ名の母を持つ少女が、小さな共同体で大人になっていく物語。

読み始めは、ややもすればファンタジー的にすら感じられた作品の中の世界が、いつの間にかまるでリアルな自分の街の話のように感じる、その圧倒的な筆のうねりに身をゆだねるのは小説ならではの楽しみ。

特に後半のドライブ感は、まさにニシカナ節炸裂。

なんだろう、泣きながら書いていて、それをこちらも泣きながら読んでいるようなプロレスのリング上にいるような気持ちにもさせられます。

西加奈子さんの作品を読むといつも、与えられた環境や状況がどんなものあっても、それを自分の言い訳や誰かへの攻撃の材料にしないで生きられる勇気がもらえます。

それこそが、彼女の物語の持つ強い力だと思う。
漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)より
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No.2
(4pt)

これ迄と違う西加奈子

西加奈子の最新長編小説は、これ迄の彼女の作品と全然違う。

逆説めいたタイトルの『漁港の肉子ちゃん』とは一体何か、読者はまずそう思うだろう。
北陸のとある漁港近くに「うをがし」という名の焼肉屋(!)がある。
そこに住み込みで働いている38歳の女性。本名は「菊子」なのだが、その姿形で客達からは「肉子」ちゃんと呼ばれている。
小学校高学年になる娘はほっそりとしていて目もぱっちり、母親には似ても似つかない。母親は娘に読み方の同じ「喜久子」と名付けた。(こんな事普通ある?)
母親は娘を「キクりん」と呼ぶ、客達も小学校のクラスメートも同じように呼ぶ。
このキクりんが小説では「私」で、彼女の目を通して、ひなびた港町に住む人々、学校の交友関係、そして何よりダサく知性の欠片もない肉子ちゃんを語る。
キクりんは母親を、他の人達と同じように肉子ちゃんと言う。1人称小説だが、この呼び方から、基本である親子の関係に、ある距離感が生まれてくる。それが、ひいては、他も含めた登場人物達に自立性を生む事になる。

父親はいない。
肉子ちゃんは生まれは大阪だが、ミナミから始まり、栄、伊勢崎、東京、そしてこの北陸の漁港へ、いろんな男に騙され続けて流れてきた。
伊勢崎迄は水商売というか歓楽街に仕事を得てきたが、東京では足を洗い、お惣菜屋で働く事になった。
しかし、にキクりんは、次のように言う。
「東京では、二度と悪い男には引っかかるまいと決意を新たに、スナックで働く事をやめたのだそうだ。肉子ちゃんはそう言うけれど、単に、肉子ちゃんを雇う店が、なかったからではないかと、私は思っている」。
しかし、よりによって惣菜屋でも、肉子ちゃんは男に騙される。
キクりんによれば「肉子ちゃんには、悪い男を引き寄せる磁石のようなものがついているのだ」と。
「カジノのディーラー男」「自称学生男」「自称サラリー男」「自称小説家」。そんな「糞野郎」にすぐに惚れ、そして騙され、金を貢いできた。
そんな訳で、父親が誰であるか、キクりんは知らない。
ふだん開けっ広げな肉子ちゃんも、その事になると口を閉ざす。

とんでもない悲惨な人生を歩んできた肉子ちゃんだが、明るいのか、ちょっと抜けているのか、彼女が喋り出すと皆滑稽な話しになる。
そんな彼女の来し方を、西加奈子の文体は、リズム良く、乾いた短い文体で、物語る。
「肉子ちゃんは、ほっぺたがぷんぷんで真っ赤、福々した顔をしているので、全然悲壮感が伝わってこなかった。一番大きなマトリョーシカみたいだった」。
豪快ないびきは、「すごぉおおおおおおい、すごぉおおおおおおいっ!」と聞える。確かに、そんないびきも肉子ちゃんならかきそうだ。

こんな調子が物語の8割前迄来たところで、急に変わる。
文体も変わり、語り手も変わる。
「彼女が育ったのは・・・」と始まる、その「彼女」が誰の事か、説明なしで物語は急に早口になる。
「とても美しいと評判の娘だった」とあるから、肉子ちゃんではないらしい。
こうして小説はメタ構造を構築し、思いもよらぬ展開を見せて、そして、再び肉子ちゃん,キクりんの物語に帰ってくる。
冒頭で口走った(こんな事ふつうある?)という思いのも、その訳が判る。
そうして、キクりんは、1歩、大人になる。
漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)より
4344421841
No.1
(4pt)

圧倒的な肯定の陰にある理由

漁港にある焼肉店に勤める“肉子ちゃん”こと菊子オバハンとその“娘”喜久子ちゃんの日常を綴りながら物語が展開されて行きます。
かなり強烈なキャラの肉子ちゃんは底抜けに明るく全てに対し肯定的。
一方“娘”の喜久子ちゃんは学校でのナイーブな諸問題に揺れ動きます。
後半、肉子ちゃんの過去を明かしながら豪快な肉子ちゃんと繊細な喜久子ちゃんのキャラクターが交差する場面が印象的。
その後半〜ラストに向かって加速する物語の圧倒的な濃密さに、一気に読破させられました。
肉子ちゃんが全ての出来事に対して肯定的で、また他人の目を一切気にしない強さの理由は何か。
人が生きて行く上で重要なものは何かを感じさせてくれます。

「人に迷惑をかける事を恥ずかしいと思ってはいけない」というサッサンの言葉が良かった。
漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)より
4344421841