(短編集)

チルドレン

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

チルドレンの評価:

4.37/5点 レビュー 237件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.37pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全314件 221〜240 12/16ページ
No.94
(4pt)

キャラ立ちのいい小説を書く人だ

5話の短編から成っているが、実はそれの一つひとつが時間を前後しながらの連作となっているという構成。
伊坂作品らしく、基本的には読み味は、ほのぼのライト、構成もご都合主義(まあ、これが奇跡と呼ぶものなのだろうが)や、途中でネタがばれることもあるが、実にキャラ立ちのいい(=愛すべき人物の登場する)小説を書く人という感じがした。
今回は、「えぇ〜(汗)」って行動ばかりするバンドマン陣内であり、盲目の永瀬であった。
主役クラスの年齢が、少年〜青年であり、さわやかな読後感である。
かる〜い読書をしたいなというときにお勧め。
実は、伊坂作品は、作品同士でもリンクが張ってあり、それも楽しみの一つとのこと。きっと、著者のご自宅には登場自分たちの巨大なリンク表が張ってあるに違いない。
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.93
(4pt)

陣内の不可解なキャラクターが面白い

私にとっては、アヒルと鴨のコインロッカーに引き続き、2冊目の伊坂幸太郎作品です。
アヒル〜では、キャラクターがそれほど作り込まれておらず、台詞の羅列で感情の動きがほとんど描かれていなかったので、あまり引き込まれるような面白さは感じられませんでした。
それに比べて、本作品は、語り手の感情の描きに加え、最重要キャラともいえる陣内の個性が際だっており、その言動の不可解さや、ユニークな発想がとても魅力的でした。
短編集ということもあり、ミステリー自体はさして大がかりなものでもなければ、ある程度先が読めてしまうものが多かったですが、ミステリー以外の部分(陣内をはじめとする主要人物のキャラクター)で楽しめる要素が十分にあったことが、この作品への印象を良いものにしていると感じました。
少し薄情でクールだけれど客観的な視点による公平感を持ち合わせた鴨居と、非常識で独善的で傍迷惑だけれどちょっと熱い陣内と、穏やかで冷静で知性的な永瀬。
この3人が織りなすストーリーを、もっと読んでみたかったな・・・と思わせる、面白い一冊でした。
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.92
(4pt)

短編もなかなかいける

直情的だがシニカルで、比較的単純だが迷路もあって、何よりも結果的に憎めない不思議なキャラクターを、その周囲の人々の視点から描いた短編集です。
と、書いてしまうと面白くなさそうですが、そのキャラクターと謎の解け方がうまく配合されていて、快い読後感を与えてくれます。
著者の長編ではいろいろな伏線が複雑に絡み合っていますが、この短編集は細切れに読んでもOKです。
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.91
(4pt)

道徳は便宜の異名である。『左側通行』と似たものである

初出は小説現代2002年4月号〜2004年3月号、単行本は2004年5月リリース。伊坂幸太郎の得意とする短編の顔をした長編とも言える短編集である。伊坂幸太郎らしく色々な小説的手法を最近は試していてる感触があるが、その試作の中の一つとも言えそうだ。
相変わらずストーリー展開と会話の中に伊坂幸太郎節が感じられて、いいのだが、本作で一番感心したのは芥川龍之介の『侏儒の言葉』の伊坂幸太郎の捉え方だった。伊坂は本作の中心人物陣内にこの作品について語らせるのだが、『侏儒の言葉』のフレーズひとつひとつの反骨精神が伊坂幸太郎の文学に近いものをぼくは感じた。芥川の文学というのは実際はこんな風に、アクが強く、反骨精神溢れるものだというのに、現在の『芥川賞』を贈られる連中は揃いも揃ってこんなに芥川龍之介の文学とかけ離れている連中が受賞しているのか、と思う。
反骨精神溢れる伊坂ワールドこそ、本来の芥川の文学にとても近いものではないだろうか。だから多くの人に支持され、読まれているのだ、と思う。
チルドレン Amazon書評・レビュー: チルドレンより
4062124424
No.90
(4pt)

道徳は便宜の異名である。『左側通行』と似たものである

初出は小説現代2002年4月号〜2004年3月号、単行本は2004年5月リリース。伊坂幸太郎の得意とする短編の顔をした長編とも言える短編集である。伊坂幸太郎らしく色々な小説的手法を最近は試していてる感触があるが、その試作の中の一つとも言えそうだ。
相変わらずストーリー展開と会話の中に伊坂幸太郎節が感じられて、いいのだが、本作で一番感心したのは芥川龍之介の『侏儒の言葉』の伊坂幸太郎の捉え方だった。伊坂は本作の中心人物陣内にこの作品について語らせるのだが、『侏儒の言葉』のフレーズひとつひとつの反骨精神が伊坂幸太郎の文学に近いものをぼくは感じた。芥川の文学というのは実際はこんな風に、アクが強く、反骨精神溢れるものだというのに、現在の『芥川賞』を贈られる連中は揃いも揃ってこんなに芥川龍之介の文学とかけ離れている連中が受賞しているのか、と思う。
反骨精神溢れる伊坂ワールドこそ、本来の芥川の文学にとても近いものではないだろうか。だから多くの人に支持され、読まれているのだ、と思う。
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.89
(5pt)

善意と希望溢れる傑作短編集

陣内と言う破天荒な男に纏わる話を五つ収めた短編集。伊坂氏の作品を読むと、伊坂氏が人間の善意とか夢を持つ事の大切さを信じている事が分かり、爽やかで心暖まる思いがするが、そんな本領を遺憾なく発揮した傑作。陣内は唯我独尊、傲岸不遜、口八丁手八丁、無責任、馬耳東風を絵に描いたような男。そんな陣内の学生時代の話が三つ、社会人になり、家裁調査官(!)になってからの話が二つ、非時系列的に語られる。各編で陣内は必ずしも主役ではないのだが、とにかく周りをかき乱す。各編には各々仕掛けがあって、それも楽しめるが、各編のエピソードが重層的に重なって、全体として陣内と言う男の半生を、そして人生の意義を描いている点が素晴らしい。特に、一番重要なエピソードが最終作の結末でユーモア交じりで明かされる構成は巧みだと思った。更に、陣内が繊細な心使いで「奇跡」を起こす話も感動的である。また、銀行強盗事件で陣内と知り合い、二編で語り手となる盲目の青年永瀬の造詣も巧み。永瀬の静謐感と陣内の喧騒感とのバランスが絶妙だし、盲導犬ベスの描写も印象に残る。
読後感が非常に良く、上述の通り心暖まるものを感じた。伊坂氏の作品の中でも、爽やかさと生きて行く上での希望を与えると言う点で一、二を争うのではないか。善意と希望溢れる傑作短編集。
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.88
(4pt)

伊坂幸太郎入門書

伊坂作品の中で、これほどほのぼのとした雰囲気のものは他にないのでは。
破天荒だが魅力的な男・陣内を主人公とした5つの連続短編集。
人の言うことには決して耳を貸さず、我が道を突き進む。
だけどそんな陣内の言動は、何か、周囲に不思議な影響を与えてしまう。
連続短編と言っても陣内の大学生の頃の話と、それから10数年後、家庭裁判所の調査官に就いてからの話、という風に
"現在"と"昔"、物語は二つの空間を行き来し、最後に全てがひとつの線で繋がっていく・・という構成。
それぞれの語り手は陣内の周囲にいる人物。
第三者の目で見た彼の"不思議さ"がちょっとファニーにも描かれていて、
だけどそれぞれの語り手がとてもあたたかく彼を見守っている姿が思い浮かび、それが微笑ましく、心があたたまる。
「そもそも、大人が恰好良ければ、子供はぐれねえんだよ」
これは、表題作「チルドレン・2」での陣内の台詞。
少年犯罪や家庭問題で裁判所へやってくる子供や親子の心を、その独自のやり方でしっかり掴んでいく陣内。
彼の調査官としての生き様、考え方、台詞、どれもとても魅力的。
スパイスではなく癒しの1冊なので、心を休めたいときに手にとってみてほしい。
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.87
(5pt)

伊坂幸太郎で一番好き!

陣内のキャラが爽快です。伊坂幸太郎さんの作品の中で一番好きな人物です。話は短編集という形式でそれぞれ語り手も違いますが、長編小説のようにしっかりとしています。とても読みやすいので初心者にも勧められます。チルドレンの中で、家庭裁判所の陣内さんの言葉がとても爽快でした。
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.86
(4pt)

世の中って

 2004年に出た単行本の文庫化。
 5篇からなる連作短編集。短編同士が複雑に絡み合っており、再読、再々読を要請されるような本であった。何度も読み返すことで、多様な楽しみ方が出来ると思う。
 トリックスター的な存在が、悪を打ち倒して世界を救うという、伊坂作品に共通するテーマが色濃く描かれている。読んでいて小気味いい。作品の完成度もかなり上がっているように感じた。テーマも文章も読みやすく工夫されているし。
 一方で、読み飽きた、毒が薄くなってしまったという印象も。
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.85
(5pt)

伊坂さん!!

伊坂さんの作品で初めて読んだ本です。
キャラクターがとてもよくて、お話にすぐ引き込まれます。
私はこの作品に出てくる、陣内が大好きです。
伊坂さんの作品は話が繋がっているので全部読んでこその楽しみもあります。
文の書き方も読みやすく、井坂さんならではの表現やwordがあり、絶対に一度読んだらはまってしまいます。
伊坂さんの作品の中でチルドレンは私の一番のお気に入りです。
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.84
(5pt)

笑いながら、気持ちがほっこりする本

4人の視点から見た陣内物語!
登場した途端は、「なんだ、この男っ?!」って思いましたが、読み進んでいくにつれて、
快感になっていくんです!
お友達にいたら、迷惑することもあるだろうなと思いつつ、同時にこんな人が
お友達にいたらいいなとも思いました。
ところで、回りがどう思おうと(どんなに迷惑しようと)自分がやりたいと思う事は
やっちゃうところとか、ギターが巧いこと、傍若無人でありながら人の心にどこか
温かさを残すところが、島田荘司の御手洗潔に似ていると思ったので、陣内が好きな人は
御手洗も好きだし、逆も真なりと思ったのですが、これは私だけでしょうか?!(笑)
人間的には、目の見えない永瀬が素敵でした!
そして、一番印象に残ったシーンは、彼がどこぞのおばさんに5000円を勝手に寄付された
時のエピソードです!
あのシーンの陣内の普通ぶりは見事でした。そして、永瀬はさぞや嬉しかっただろうと
思いました。
図書館で借りた本でしたが、これは買います!「死神の精度」以上に気に入りました。
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.83
(5pt)

突飛な行動、言動が楽しめる

陣内の突飛な行動、言動がとても印象的だった。陣内にとってはそれが突飛な行動、言動とはまったく思ってもいないと思わせるような表現も実にうまいと思った。具体的には、「長瀬が主婦からお金をもらったときに、長瀬だけずるい。目が見えないなんて関係ない」とか、「いじめられている学生を助けるのに、あえてその学生を思いっきり殴ったりする」とか、「ビデオ屋の店員に振られたときにこの公園の時間は俺のために止まっている」というような部分が印象的だった。また、長瀬は目が見えないにも関わらず優れた洞察力・知能をもっており、目が見えない分、音や匂いなどに敏感で温厚であるこの青年も非常に魅力的だった。
チルドレン Amazon書評・レビュー: チルドレンより
4062124424
No.82
(4pt)

不思議な青春時代

登場人物の二十歳前から30歳過ぎまでを時代を入れ替え差し替えしながら軽妙に進めていく。
陣内という摩訶不思議な身勝手さと魅力を持つ男を軸に物語りは展開していく。
この陣内の父親への憎しみ不和というものをどうやって振り切っかという底辺の流れを様々な出来事を交えて時に楽しく時に切なく伝えてくれる。
「ガキは単独ではグレナイ、群れてないと悪いことが出来ない」という真実をアッサリ言ってくれていて嬉しくなった。
伊坂氏は自分の社会への考察を不思議な世界の中で登場人物にシレッと語らせるのが本当に上手い。
だから油断していると見逃してしまうし、が故に押し付けがましくない。
ただ単にひとつの物語の時間軸を入れ替えるだけで何でこんなに面白いんだろうな。
「そういうことだったんだ」っていう小さな発見をさせてくれるからかな・・・
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.81
(4pt)

なんか後味が良い本

短編5話で構成されているが、どれも陣内という男が登場する。この陣内とは、なんか、クラスに一人は居たような、口が達者で論理的でなく、声が大きく自己中心的だけど、なんだか許せるやつである。この陣内の学生時代、家裁調査官時代のめちゃめちゃでなんか暖かいメッセージを本書で味わって欲しい。
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.80
(4pt)

永瀬

チルドレンを読んでよかったのは、永瀬に出会えた事です。
作中で永瀬はゆったりと構えてるし、何かに焦ることやコンプレックスを出さない。永瀬は、人は周りを見て比べる事も知っている。そして全盲の彼は、その時のランク付けの中に人は自分をどう見るのかもしっている。それでもだ。見えない分、聞こえるのがそうさせているのか、ただ単に慣れてしまったのかは分からないが、そういう長瀬はとても気持ちの良い青年だった。
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.79
(5pt)

陣内、君は最高!

「俺たちの仕事は、奇跡を起こすんだよ」の台詞にやられた。
一切の固定観念から自由な陣内、君は最高!
この人物を造形してくれた作者に感謝。
思春期のころに読みたかったよ。
wowowドラマの陣内役・大森南朋はイメージにぴったり。
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.78
(4pt)

いゃあん

何度も声を上げました…こんなにハラハラさせる男は始めてです。陣内は魅力的です。つかみ所がないんです… あぁ素敵!好き!好き! 話は陣内が話のキーポイントとして回っていくんですが、連載ものだから無理はないのですが…人物像を説明し過ぎるような気がしました。でもハラハラさせてくれる事は間違いない!そして恋すること間違いない!
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.77
(5pt)

いいなあ

嘆息。
昨日『オーデュボンの祈り』を読了し、今日この『チルドレン』を読了。伊坂作品4作目です。とにかく漂う空気がたまらなく心地いい。なんとなく嬉しくなります。特に理由はありません。
「俺たちは奇跡を起こすんだ」
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.76
(5pt)

なんとなーく

ハチクロの森田やワンピースのルフィ
自由奔放なすこし浮世離れしたヤツ
ここにもそんなミラクルな男登場
なんとなーく手に取ったら
あらあら
おもしろいじゃない
って1作でした
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249
No.75
(4pt)

力が沸く本

本屋で平積みになっているのを見て、その表紙の可愛さに思わず手に取った。
手にすんなり馴染む柔らかな手触りの表紙と、「活字離れした大人達へ」と書かれた帯にますます興味を持った。
購入を悩んでページをぱらっと捲って読んでみると、登場人物のあまりに魅力的な性格に、本屋の中だと言うのにも関わらず笑いそうになった。そして、帯に書かれていた謳い文句に納得した。
五つの短編からなる連作短編集で、これなら空いた時間に気軽に読める。文体も堅苦しくなくて読みやすく、登場人物の性格やその発言も含め、まさに今時の小説だと思った。
全ての短編を通して出てくる陣内という男の奇抜さ、そして、憧れさえ感じる強い独特な正義感。色々な物にがんじがらめになった現代の大人達には言えないことを、躊躇なくズバッと言ってのける、その子供のように真っ直ぐな強い意志。
しかし、こういった正義感を持っているからといって、決して真面目ないい奴という訳ではないのが、陣内という男の面白い所なのだ。些細な事で向きになり、屁理屈にしか聞こえないことを馬鹿みたいに一生懸命しゃべる。そして、信じられない程に自己中だ。
彼の周りの登場人物達は、そんな彼に呆れながらも何故か憎めないでいる。
この陣内という男は、何か私の欲しいものを持っているのだ。彼の周りにいる登場人物達も、私と同じ事を感じているのだろう。自分には無い、もしくは、いらないと思って捨てた大事なもの。
それは、今の大人達にも必要な、何かだ。一体それが何なのかは実際に読んでみて感じてほしい。
読み終わった後は、きっと爽やかな気分で、自分も頑張ろう、と思えるだろう。陣内という少し眩しくもうるさい男を、ほんの少し自分の中に取り込んで。
チルドレン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: チルドレン (講談社文庫)より
4062757249