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体内兇器



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【この小説が収録されている参考書籍】
体内兇器 (Hayakawa novels)

体内兇器の評価: 5.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

医学サスペンスの傑作

「密閉病室」の作者の本です。同じく医学サスペンス物で、読み出したら止まりません。本作でも主人公は使命感に燃える若き美貌の女医さんジーナです。恋人のFBI捜査官ジェリーの手助けを得ながら真実に迫り、クライマックスは不屈の闘志でもって、ピンチを自力で切り抜けます。
 敵役は、彼なりのポリシーを持った優秀な天才外科医ラズラムです。彼のとった行動・犯した犯罪は非難されるべきながら、そこに至るまでのプロセスや根拠となる思想自体には、共感すべき点が非常にある。もし自分が彼の立場だったら、もしかしたら同じことをしたかもしれない・・。そんな気になるほどです。選挙民にアピールするためのスケープゴートにされ、言われなき冤罪に名誉も仕事も失いながら、「正義派我にある。」とばかりに反論一つしない潔癖なラズラム。しかし彼の娘にとっては、犯罪者の娘扱いは耐えられるものではなかった。娘の自殺。当の政治家たちは何の謝罪もなく、すっかり忘れて、のうのうと安逸をむさぼっている。憎しみを秘めた彼が選んだ復讐とは? 敵役の人物造形の確かさが、この作品の隠れた魅力かもしれませんね。
 いかにも現役の医者らしい、最先端の医学情報を巧に使ったストーリー展開には、極めてリアリティーがあります。これは大当たりの小説でした。
体内兇器 (Hayakawa novels)Amazon書評・レビュー:体内兇器 (Hayakawa novels)より
4152081058

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