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(短編集)

萩の雨



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【この小説が収録されている参考書籍】
萩の雨
萩の雨 (講談社文庫)

萩の雨の評価: 4.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

風情ある地方都市を舞台にした、大人の男女の恋と機微

萩や柳川などの、それぞれ風情ある各地方都市を舞台に展開される、大人の男女の心の襞を描いた作品。文章表現の美しさも、印象的。
しかし「萩の雨」の母娘は、ミステリアス過ぎて、よくわからない印象の方が強かったです。
「会津の雪」は、一緒にいた時には、それ熱程烈に愛していたと思えなかった女性なのに、
別れてから、なぜか彼女の事が思い出されてしかたがないという、繊細微妙な大人の男女の気持ちが
描かれています。
受験に失敗し、鬱屈気味の男子高校生と偶然旅の途中で知り合った、昔の初恋の人に会いにいくのだというお婆さんとの道行きものの「みちのくの月」は、何かほのぼのとしていて、そんな中に、
どこかしんみりとした感じも漂い、良かったです。長年の間、亡き夫に対しては、
むしろ忍耐ばかりの事が多かったというのに、ただ昔の初恋の人に、思いきって一度会いに行っただけで、最後まで死んだ夫に申し訳ないような気兼ねが捨てられない、慎ましやかなお婆さんの性格も、
何か微笑ましい感じで。
萩の雨 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:萩の雨 (講談社文庫)より
4061852639

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