嵯峨野あやつり異聞 浄瑠璃グラン=ギニョル
評判
嵯峨野あやつり異聞 浄瑠璃グラン=ギニョルの評価:
4.00/5点 レビュー 3件。 - ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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嵯峨野あやつり異聞 浄瑠璃グラン=ギニョルの評価:
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大きく広げ過ぎた風呂敷を、きちんと包み込んで、結ぶ、というところまで、
もって行けていない。
伏線も張りたいように張ってみたが、混戦したり、断線したり。
魅力的なはずの、登場人物たちに、魅了させてくれないのは、煩雑すぎるからではないか。
読み進めたいのに、とても読み辛い出だしから、少し進むと、ドラマの台本に近いように感じられる。
2時間ドラマの筋書き、展開に当てはめると、なるほど、と思えてくるだろう。
小説と言うには、散漫な流れで、それを補うには筆力不足。
心臓移植、京の都と陰陽道、連続殺人、古浄瑠璃、江戸末期発祥の武術と医術の融合流派、
京都は嵯峨野に開業した会員制高級リゾートと、その日本庭園内に常設の浄瑠璃舞台。
舞台装置もてんこ盛りなら、登場人物も、
財閥の本妻の息子ながら跡継ぎにはされず、浄瑠璃の三味線方になっているのと、
医師の資格を持ちながら浄瑠璃の人形操りをしているのと、
高級リゾートの持ち主で財閥の当主だが、引け目を感じさせない妾腹の男、
日本のアイドルから米国で映画の主役に抜擢され、映画賞を受賞し、映画のため人形操りを習う男、
その姉。
警視庁の刑事に、老若の浄瑠璃の太夫に、リゾートの支配人、茶屋の女将、鶯。
発想は良いが、素材を活かしきれていない。
人力車の速度は、人間が歩行速度のほぼ倍程度。
とすると、人力車で15分は、ほぼ2キロとなり、化野の2キロの敷地を持つリゾートが建てられるのか?
となる。
化野念仏寺と京都御所と銀閣寺の位置関係など、もっともらしく書いているが、
その伏線は、だから何だったのか?
凝り過ぎて、自滅した印象で、残念。
4時間前後。