銃・病原菌・鉄

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評判

銃・病原菌・鉄の評価:

4.07/5点 レビュー 476件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.07pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全717件 641〜660 33/36ページ
No.77
(4pt)

作者の『筆力』に感嘆した

5つの大陸で 異なる発展を遂げた人類。 なぜ、異なる発展を遂げたのか?という疑問を考察する一冊。 その実、作者ジャレド・ダイヤモンド教授の文章力というか、読者を 惹き付けて「次のページへと引き込む”筆力”」に感嘆しました。 確かに、他のレビューにもあるように、切り口や発想、論理展開や 未知の知識が綴られる本書。 同時に、この著者ジャレド氏の筆力がなければ、本書は成立しなかっただろう。 なぜなら、上・下巻におよび膨大な情報量をここまで読ませて感動させるー。 その筆力こそが、1998年度のピュリッツアー賞獲得の理由(わけ)だと感じた。 良書です。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.76
(5pt)

壮大な知的冒険

なぜユーラシア大陸の文明が栄え、アメリカ大陸(ネイティブアメリカン)の文明を滅ぼしたのか。
そのキーワードとなるのが銃・病原菌・鉄である。
ではなぜユーラシア大陸でそれらが発展し、アメリカ大陸では独自に発展しなかったのか。
本書ではその理由を大胆な仮説で爽快に示している。

その理由はいわれてみればたしかにそうだなとうなずけるものであるし、実際、なんとなく
その理由を感じ取っていた人も少なくないと思う。ではなぜこの本が魅力的なのか。
著者は専門分野にとらわれない幅広い教養を持っている。その学際的な知識が絶妙に
絡み合い、人類の長い歴史を描いていく様子がとてもエキサイティングなのだ。

これからの学問は学際的な知識が必要とされていると言われている。
この本こそまさにそれであり、新しい時代を切り開く良書である。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.75
(5pt)

壮大な知的冒険

なぜユーラシア大陸の文明が栄え、アメリカ大陸(ネイティブアメリカン)の文明を滅ぼしたのか。
そのキーワードとなるのが銃・病原菌・鉄である。
ではなぜユーラシア大陸でそれらが発展し、アメリカ大陸では独自に発展しなかったのか。
本書ではその理由を大胆な仮説で爽快に示している。

その理由はいわれてみればたしかにそうだなとうなずけるものであるし、実際、なんとなく
その理由を感じ取っていた人も少なくないと思う。ではなぜこの本が魅力的なのか。
著者は専門分野にとらわれない幅広い教養を持っている。その学際的な知識が絶妙に
絡み合い、人類の長い歴史を描いていく様子がとてもエキサイティングなのだ。

これからの学問は学際的な知識が必要とされていると言われている。
この本こそまさにそれであり、新しい時代を切り開く良書である。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.74
(5pt)

文明の進化の要因を探る

ヨーロッパ人がアメリカ先住民を征服できたのは、ヨーロッパ文明が強くアメリカ先住民文明が弱かったからです。そしてヨーロッパ文明の強さの象徴が『銃・病原菌・鉄』です。

そして本書では、何故ヨーロッパが強く、アメリカ先住民が弱かったのかを分析しています。
そのロジックはただ一つ、より適したモノが生き残り増殖するという『ダーウィンの進化論』です。
著者はユーラシアが有利で、アメリカやアフリカが不利な条件を抜き出していきます。

その理由として、
0.文明が発達するには一定以上の人口の量と密度が必要であり、それらを確保するには食物生産が必要である。

しかし
1.ユーラシアには栽培に有利な野生の食物が沢山あったが、アメリカには少なかった。
2.ユーラシアには家畜にしやすい野生の動物が居たが、アメリカには少なかった(先住民が食い尽くした)。
3.東西に伸びているユーラシアは緯度に違いが少なく、気候が同じだったので食物や文明の交流が活発だったが、アメリカは南北に伸びているので気候の変動が大きく砂漠などにさえぎられて交流が少なかった。

このためアメリカ先住民の文明はユーラシアより数千年遅れを取ったというのが、著者の主張です。
これらがどのように文明に作用したのかを事細かにシミュレーションしています。
ダーウィンの進化論は『確率論』に根ざしており極めて汎用性が高い理論なので、種の進化にも、文明の進化にも、技術の進歩にも、企業の経済活動にも、応用できます。
そして本著は、その進化論が実際どのように働くかを知ることが出来ます。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.73
(5pt)

文明の進化の要因を探る

ヨーロッパ人がアメリカ先住民を征服できたのは、ヨーロッパ文明が強くアメリカ先住民文明が弱かったからです。そしてヨーロッパ文明の強さの象徴が『銃・病原菌・鉄』です。

そして本書では、何故ヨーロッパが強く、アメリカ先住民が弱かったのかを分析しています。
そのロジックはただ一つ、より適したモノが生き残り増殖するという『ダーウィンの進化論』です。
著者はユーラシアが有利で、アメリカやアフリカが不利な条件を抜き出していきます。

その理由として、
0.文明が発達するには一定以上の人口の量と密度が必要であり、それらを確保するには食物生産が必要である。

しかし
1.ユーラシアには栽培に有利な野生の食物が沢山あったが、アメリカには少なかった。
2.ユーラシアには家畜にしやすい野生の動物が居たが、アメリカには少なかった(先住民が食い尽くした)。
3.東西に伸びているユーラシアは緯度に違いが少なく、気候が同じだったので食物や文明の交流が活発だったが、アメリカは南北に伸びているので気候の変動が大きく砂漠などにさえぎられて交流が少なかった。

このためアメリカ先住民の文明はユーラシアより数千年遅れを取ったというのが、著者の主張です。
これらがどのように文明に作用したのかを事細かにシミュレーションしています。
ダーウィンの進化論は『確率論』に根ざしており極めて汎用性が高い理論なので、種の進化にも、文明の進化にも、技術の進歩にも、企業の経済活動にも、応用できます。
そして本著は、その進化論が実際どのように働くかを知ることが出来ます。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.72
(4pt)

人類の歴史を解き明かす書

本書は、ユーラシア、アフリカ、アメリカ、オーストラリアと言ったそれぞれの大陸で発展してきた文化、文明に大きなレベルの差を生み出した原因を追及しようとした力作。

著者が本書を書くきっかけになったのは、ニューギニア人のヤリが著者に問いかけた、

「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」

という質問である。

著者はこの質問に対する解として、

・銃
・病原菌
・鉄
が、現在に於いても、「発展途上国」と分類されている人たちの人類史に大きな影響を与えたと言う。

上巻ではそのうち、食料生産と農耕が、大陸によりどのように異なる歴史を持っていたのかを解明している。

ここでは、食料生産の多寡が、現代に於ける、「持てるものと、持たざるもの」を分けた大きな理由であるという事が言われているが、その食料についても、緯度の違いによる環境の差が収穫出来る食物の種類や量を、ここまで決定づけているとは、本書を読むまで全く知らなかった。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.71
(4pt)

人類の歴史を解き明かす書

本書は、ユーラシア、アフリカ、アメリカ、オーストラリアと言ったそれぞれの大陸で発展してきた文化、文明に大きなレベルの差を生み出した原因を追及しようとした力作。

著者が本書を書くきっかけになったのは、ニューギニア人のヤリが著者に問いかけた、

「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」

という質問である。

著者はこの質問に対する解として、

・銃
・病原菌
・鉄
が、現在に於いても、「発展途上国」と分類されている人たちの人類史に大きな影響を与えたと言う。

上巻ではそのうち、食料生産と農耕が、大陸によりどのように異なる歴史を持っていたのかを解明している。

ここでは、食料生産の多寡が、現代に於ける、「持てるものと、持たざるもの」を分けた大きな理由であるという事が言われているが、その食料についても、緯度の違いによる環境の差が収穫出来る食物の種類や量を、ここまで決定づけているとは、本書を読むまで全く知らなかった。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.70
(5pt)

全人類に読んで欲しい

このような多くの文明や国や人種が有りながら、なぜこのような差がついたのか?
誰もがぜひ知りたいところだ。
どの人種が血統的に優れている、このような考え方はもはやこの本によって打ち破られただろう。
発展の度合いは、主に地理的要因にあったのだ。自分はこの本を読んでから、国や人種の問題を考えるとき、
その国がどこに位置しているのか、どんな形をしているのか、そんなことを前提に考えるようになった。
勿論、地理的要因の結果、DNAの優劣の差が出ることはあるかもしれない、しかし、神に選ばれた人種や、
発展することが運命付けられた文明や国などないのだ。

多少、結論ありきのデータ集めやご都合主義はご愛嬌。
「文明の衝突」、本書「銃・病原菌・鉄」などの、文明を俯瞰的に扱ったものは、ミクロの視点では
粗雑な記述も多いのだが、それを補って余りある全体を見通す視点が得られるものがある。
やっぱり、アメリカ人は細部は粗雑でも大胆な発想をする人が多い。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.69
(5pt)

全人類に読んで欲しい

このような多くの文明や国や人種が有りながら、なぜこのような差がついたのか?
誰もがぜひ知りたいところだ。
どの人種が血統的に優れている、このような考え方はもはやこの本によって打ち破られただろう。
発展の度合いは、主に地理的要因にあったのだ。自分はこの本を読んでから、国や人種の問題を考えるとき、
その国がどこに位置しているのか、どんな形をしているのか、そんなことを前提に考えるようになった。
勿論、地理的要因の結果、DNAの優劣の差が出ることはあるかもしれない、しかし、神に選ばれた人種や、
発展することが運命付けられた文明や国などないのだ。

多少、結論ありきのデータ集めやご都合主義はご愛嬌。
「文明の衝突」、本書「銃・病原菌・鉄」などの、文明を俯瞰的に扱ったものは、ミクロの視点では
粗雑な記述も多いのだが、それを補って余りある全体を見通す視点が得られるものがある。
やっぱり、アメリカ人は細部は粗雑でも大胆な発想をする人が多い。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.68
(5pt)

科学者の見た人類史

科学者(進化生物学者)の見た人類史です。
シャーレの中のバクテリアの増殖に向ける視線で、人類の移動や進化について書いています。

アレキサンダー、エジソンなどという固有名詞つきの英雄、天才を軽視した歴史。
歴史は必然と偶然の積み重ねで進歩してきた事実に過ぎないことを美しく書いています。

子供の頃の私は、歴史の授業が苦手でした。
教科書はまったくアカデミックでない「英雄列伝」だし、
歴史好きと称する人の多くは「英雄好き」「戦争好き」のマッチョ思想の持ち主か、
雰囲気が好きという「オシャレさん」でしょ? という偏見があったのかもしれません。
そんなものは武道や道徳や美術の時間にやっていただきたかった。

脱線しましたが、こういう科学歴史なら歓迎です。

文明国が非文明国を滅ぼすに至った要因=病原菌であること、
発明は必要の母、であることなど、
衝撃的な事実を知れたことがとても楽しく、そしてまた、
これから先の未来もどうなるかわからないなぁ、という壮大なロマンも感じられ、素敵です。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.67
(5pt)

科学者の見た人類史

科学者(進化生物学者)の見た人類史です。
シャーレの中のバクテリアの増殖に向ける視線で、人類の移動や進化について書いています。

アレキサンダー、エジソンなどという固有名詞つきの英雄、天才を軽視した歴史。
歴史は必然と偶然の積み重ねで進歩してきた事実に過ぎないことを美しく書いています。

子供の頃の私は、歴史の授業が苦手でした。
教科書はまったくアカデミックでない「英雄列伝」だし、
歴史好きと称する人の多くは「英雄好き」「戦争好き」のマッチョ思想の持ち主か、
雰囲気が好きという「オシャレさん」でしょ? という偏見があったのかもしれません。
そんなものは武道や道徳や美術の時間にやっていただきたかった。

脱線しましたが、こういう科学歴史なら歓迎です。

文明国が非文明国を滅ぼすに至った要因=病原菌であること、
発明は必要の母、であることなど、
衝撃的な事実を知れたことがとても楽しく、そしてまた、
これから先の未来もどうなるかわからないなぁ、という壮大なロマンも感じられ、素敵です。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.66
(4pt)

歴史を自然科学として読みたい人へ

ニューギニア人からの「どうしてあなたたち白人は、世界の富と権力の大部分を握ることが出来たのか?」という素朴な問いかけで本書ははじまる。人類すべてが狩猟採集で暮らしていた13000年前の最終氷期の終わりを起点にして、人間社会の生業、技術、疫病、政治構造等がどのように変遷して白人が主導権を握るに至ったのかが謎解きの面白さに満ちた平易な文章で綴られていく。タイトルは、白人が他の大陸を植民地化できた直接的要因を凝縮したものだが、本書の表紙にはこれらがもっとも劇的に作用した歴史的事件として、スペインの征服者ピサロがインカ皇帝アタワルパを捕らえた場面が描かれている。

 著者はニューギニアで、日ごろ文明に頼り切って暮らしている現代人が、近代的インフラのない土地で暮らすには、現地人の協力なしにはやっていけないと痛感したという。そこから、現在もしばしば語られる、近代化できる・できないの違いは人種・民族ごとの生物学的な差異に基づくという俗説を完全に否定する。また、マオリ族による、同じポリネシア人のモリオリ族虐殺事件などをあげて、ヨーロッパの白人だけが特に他の人種・民族に残虐だったという俗説も否定する。

 先の問いかけに対して著者は、ユーラシア大陸の白人が他の大陸を植民地化できたのは、人種間の生物学的差異からではなく、地理的・生態的偶然−大陸の広さの違い、東西に長いか南北に長いかの違い、栽培化や家畜化可能な野生動植物の分布状況の違い等−からだったと答える。大陸の広がる方向に着目するところは、まさに自然科学者らしいユニークな発想だ。本書は、個体より集団の行動に注目する動物生態学の視点が随所に感じられるなど、歴史を自然科学として読みたい人にお勧めします。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.65
(4pt)

歴史を自然科学として読みたい人へ

ニューギニア人からの「どうしてあなたたち白人は、世界の富と権力の大部分を握ることが出来たのか?」という素朴な問いかけで本書ははじまる。人類すべてが狩猟採集で暮らしていた13000年前の最終氷期の終わりを起点にして、人間社会の生業、技術、疫病、政治構造等がどのように変遷して白人が主導権を握るに至ったのかが謎解きの面白さに満ちた平易な文章で綴られていく。タイトルは、白人が他の大陸を植民地化できた直接的要因を凝縮したものだが、本書の表紙にはこれらがもっとも劇的に作用した歴史的事件として、スペインの征服者ピサロがインカ皇帝アタワルパを捕らえた場面が描かれている。

 著者はニューギニアで、日ごろ文明に頼り切って暮らしている現代人が、近代的インフラのない土地で暮らすには、現地人の協力なしにはやっていけないと痛感したという。そこから、現在もしばしば語られる、近代化できる・できないの違いは人種・民族ごとの生物学的な差異に基づくという俗説を完全に否定する。また、マオリ族による、同じポリネシア人のモリオリ族虐殺事件などをあげて、ヨーロッパの白人だけが特に他の人種・民族に残虐だったという俗説も否定する。

 先の問いかけに対して著者は、ユーラシア大陸の白人が他の大陸を植民地化できたのは、人種間の生物学的差異からではなく、地理的・生態的偶然−大陸の広さの違い、東西に長いか南北に長いかの違い、栽培化や家畜化可能な野生動植物の分布状況の違い等−からだったと答える。大陸の広がる方向に着目するところは、まさに自然科学者らしいユニークな発想だ。本書は、個体より集団の行動に注目する動物生態学の視点が随所に感じられるなど、歴史を自然科学として読みたい人にお勧めします。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.64
(5pt)

名著

ベストセラーとなり、ピュリッツアー賞を受賞したのも頷ける名著。 本書は、最終氷河期が終わった約13,000年前から紀元1,500年頃までの人類文明発展の歴史を、社会科学と自然科学を合わせて考察している。 何故ユーラシア大陸の文明が他の大陸を支配するに至ったのか? 旧大陸が新大陸を征服出来た表面的な理由は「銃・病原菌・鉄」であるが、 何故、ユーラシア大陸でそれらが生み出されたのか? 何故、新大陸ではそれらが生み出されなかったのか? そもそも人類はどのように発展し、国家を形成するに至ったのか? これらの疑問を、壮大なスケールで考察している文句無しの名著。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.63
(5pt)

名著

ベストセラーとなり、ピュリッツアー賞を受賞したのも頷ける名著。 本書は、最終氷河期が終わった約13,000年前から紀元1,500年頃までの人類文明発展の歴史を、社会科学と自然科学を合わせて考察している。 何故ユーラシア大陸の文明が他の大陸を支配するに至ったのか? 旧大陸が新大陸を征服出来た表面的な理由は「銃・病原菌・鉄」であるが、 何故、ユーラシア大陸でそれらが生み出されたのか? 何故、新大陸ではそれらが生み出されなかったのか? そもそも人類はどのように発展し、国家を形成するに至ったのか? これらの疑問を、壮大なスケールで考察している文句無しの名著。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.62
(5pt)

本書は、壮大な人類の今に至る進化の物語である。このような遠い過去を振り返ると、数千年単位の遠い未来へのヒントが見えてくる。

変わった題名の本であるが、本書を読み進めるとすぐにその意味がわかる。著者が、あるニューギニア人から受けた、「現代の世界の不均衡はなぜ起こったのか」という疑問への答えがこの表題である。
 最もわかりやすいのは、スペイン人とインカ帝国の激突の場面である。馬と鉄製の武器は圧倒的な力の差となったが、それ以上に大きかったのがヨーロッパからもたらされた病原菌である。天然痘によって、人口の95%も減少したという。

 また、同じ人種でも、その土地の環境によって、社会の発展段階が全く異なる結果になるという。ポリネシアに広がっていったオーストロネシア人たちが、それぞれの島の環境に合わせて、寒冷な地域の狩猟生活から、ハワイに見られるような豊かな土地にできた王国まで、実に多様である。

 著者が主張していることは、今の人類の繁栄を築いているのはヨーロッパ系の人種であるが、これは「たまたま」ユーラシア大陸からもたらされた様々な農産物や人間に従順な家畜や、統一しなかった国々があった結果であって、条件さえ異なれば、他の人種がリードしていたかもしれないということである。

 不思議なことに、1500年頃までは、世界の最先端を行っていた中国が、なぜ停滞してしまったのか、それは、中国が統一国家であったためにたった一つの決定で、船団の派遣を中止し、そのころ始まっていた産業革命を禁じてしまったたことによるという。一方、ヨーロッパでは、政治的に統一されていなかったことが幸いし、新世界に各国が争って進出し、新たな技術を取り入れていった。このことが、それ以降の決定的な発展の差となっているという。
この指摘は実に興味深いし、これからの中国の行く末を暗示している。

 本書は、壮大な人類の今に至る進化の物語である。このような遠い過去を振り返ると、数千年単位の遠い未来へのヒントが見えてくる。
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
479421006X
No.61
(5pt)

本書は、壮大な人類の今に至る進化の物語である。このような遠い過去を振り返ると、数千年単位の遠い未来へのヒントが見えてくる。

変わった題名の本であるが、本書を読み進めるとすぐにその意味がわかる。著者が、あるニューギニア人から受けた、「現代の世界の不均衡はなぜ起こったのか」という疑問への答えがこの表題である。
 最もわかりやすいのは、スペイン人とインカ帝国の激突の場面である。馬と鉄製の武器は圧倒的な力の差となったが、それ以上に大きかったのがヨーロッパからもたらされた病原菌である。天然痘によって、人口の95%も減少したという。

 また、同じ人種でも、その土地の環境によって、社会の発展段階が全く異なる結果になるという。ポリネシアに広がっていったオーストロネシア人たちが、それぞれの島の環境に合わせて、寒冷な地域の狩猟生活から、ハワイに見られるような豊かな土地にできた王国まで、実に多様である。

 著者が主張していることは、今の人類の繁栄を築いているのはヨーロッパ系の人種であるが、これは「たまたま」ユーラシア大陸からもたらされた様々な農産物や人間に従順な家畜や、統一しなかった国々があった結果であって、条件さえ異なれば、他の人種がリードしていたかもしれないということである。

 不思議なことに、1500年頃までは、世界の最先端を行っていた中国が、なぜ停滞してしまったのか、それは、中国が統一国家であったためにたった一つの決定で、船団の派遣を中止し、そのころ始まっていた産業革命を禁じてしまったたことによるという。一方、ヨーロッパでは、政治的に統一されていなかったことが幸いし、新世界に各国が争って進出し、新たな技術を取り入れていった。このことが、それ以降の決定的な発展の差となっているという。
この指摘は実に興味深いし、これからの中国の行く末を暗示している。

 本書は、壮大な人類の今に至る進化の物語である。このような遠い過去を振り返ると、数千年単位の遠い未来へのヒントが見えてくる。
文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218796
No.60
(5pt)

地理的な差異に基づく人類史

ここまで幅広く世界を捉え、ここまで多様な学問的知見を動員し、
ここまで深く原因を究明しながら人類史を探求した書籍は他にはあまりないと思います。

また、人類史の探求にここまで自然科学を駆使した歴史書も他にはあまりないと思います。

本書を要約すれば、
「地理的な差異が様々な文明の、発生の有無、発生時期、発展速度、衝突を決める」
ということになります。

但し、ここまで進化理論を駆使しながら人類の進化の差異(優劣ではない)には全く触れていません。
アフリカから各大陸へ人類は移動してきましたが、
どのような状況でどのような集団が移動したのかによっても因果は変わってくるでしょう。
(当時の局所的・一時的な強者と弱者のどちらが移動したのか、など)

また、エピローグでも述べられているように、文化そのものの多様性の因果、には全く触れていません。

更に、日本についての記述に触れるたびに違和感を覚えることから、
他の地域や民族の記述について、当事者が違和感を覚えるのではないか、という懸念も出てきます。

とはいえ、地理的な要因だけで、ここまで説明しきれる説を展開したこと自体が偉業だと思いますので、★5つです。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.59
(5pt)

地理的な差異に基づく人類史

ここまで幅広く世界を捉え、ここまで多様な学問的知見を動員し、
ここまで深く原因を究明しながら人類史を探求した書籍は他にはあまりないと思います。

また、人類史の探求にここまで自然科学を駆使した歴史書も他にはあまりないと思います。

本書を要約すれば、
「地理的な差異が様々な文明の、発生の有無、発生時期、発展速度、衝突を決める」
ということになります。

但し、ここまで進化理論を駆使しながら人類の進化の差異(優劣ではない)には全く触れていません。
アフリカから各大陸へ人類は移動してきましたが、
どのような状況でどのような集団が移動したのかによっても因果は変わってくるでしょう。
(当時の局所的・一時的な強者と弱者のどちらが移動したのか、など)

また、エピローグでも述べられているように、文化そのものの多様性の因果、には全く触れていません。

更に、日本についての記述に触れるたびに違和感を覚えることから、
他の地域や民族の記述について、当事者が違和感を覚えるのではないか、という懸念も出てきます。

とはいえ、地理的な要因だけで、ここまで説明しきれる説を展開したこと自体が偉業だと思いますので、★5つです。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.58
(5pt)

最高の知的冒険

鳥類の研究者であったダイヤモンドはまた真の知識人でもあった。

ユーラシア大陸では家畜となるような動物が多く、それの飼育によってユーラシア人はまた病原菌耐性も獲得した。さらにイネ科の植物はユーラシアに多かったために、東西に長いユーラシアでは急速に農耕が普及した。

これらの理由から文明はユーラシアで圧倒的に進歩し、ヨーロッパ人は南北アメリカやアフリカ大陸、オーストラリアを支配することになったのだという。

私は彼のウルム氷期以降の1300年の人類の歴史を再構築する科学的な試みに完全に脱帽した。かつてこのような人類史を書いた学者は一人としていないのだ!!

無理やり文句をつけるとするなら、ダイヤモンドはあまりにも人間の平等にこだわっているようである。人間集団に差異があったとしても、彼の鋭い洞察のほとんどは全くその意義を失わないはずだ。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051