銃・病原菌・鉄

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評判

銃・病原菌・鉄の評価:

4.07/5点 レビュー 476件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.07pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全130件 41〜60 3/7ページ
No.90
(3pt)

サピエンス全史読了後

病原菌や地勢の考察が秀逸だったがサピエンス全史読了後だったのでそれほどのインパクトはなかった。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.89
(3pt)

サピエンス全史読了後

病原菌や地勢の考察が秀逸だったがサピエンス全史読了後だったのでそれほどのインパクトはなかった。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.88
(3pt)

非常に面白いが同義反復が多い

とても有名な本であり、サピエンス全史を通読した後に、興味をもち、手を出した。地理的な特徴、家畜可能な動物が生息するか、栽培可能な植物が自生するか、といった要因が文化的な発展につながるという見解はお見事というほかは無い。ただし、そのことを表現するために、似たような表現がかなり多く見られており、退屈に思えたことも間違いが無い。感覚的には数割くらい端折れるのではなかろうか。内容は面白いが表現が冗長というのが、本書に対する評価である。
文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218796
No.87
(3pt)

非常に面白いが同義反復が多い

とても有名な本であり、サピエンス全史を通読した後に、興味をもち、手を出した。地理的な特徴、家畜可能な動物が生息するか、栽培可能な植物が自生するか、といった要因が文化的な発展につながるという見解はお見事というほかは無い。ただし、そのことを表現するために、似たような表現がかなり多く見られており、退屈に思えたことも間違いが無い。感覚的には数割くらい端折れるのではなかろうか。内容は面白いが表現が冗長というのが、本書に対する評価である。
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
479421006X
No.86
(3pt)

なぜ歴史は書かれるのか、が抜け落ちる

久しぶりに読み直した。結構異なる印象を受ける。博学さとダイアモンド自身のパプア人への共感は明らかだ。しかし、ハラリ著『サピエンス全史』と同様に、国家の形成と多様性については、やはり弱い。いうなれば、ダイアモンドにしても、ハラリにしても、歴史時代の記述が十分でない。当然と言えば当然で、進化生物学、人類学、言語学が彼の方法論上工具なのだが、この方法だと、どのような文書が残され、それが何を意味をするのか、という点は看過されてしまう。本書の最後には、環境決定論についての記述があり、本人も自覚しているのだが、普遍主義的で客観的な歴史を書く、という史学史を理解していない議論を展開する。つまり、なぜ歴史というものを人類が必要とするのか、それが往々にしてなぜネーションの歴史なのか、という主観的な問いは抜け落ちる。そのような主観的問いを考えることこそが、歴史学の意義だと思うのだが。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.85
(3pt)

なぜ歴史は書かれるのか、が抜け落ちる

久しぶりに読み直した。結構異なる印象を受ける。博学さとダイアモンド自身のパプア人への共感は明らかだ。しかし、ハラリ著『サピエンス全史』と同様に、国家の形成と多様性については、やはり弱い。いうなれば、ダイアモンドにしても、ハラリにしても、歴史時代の記述が十分でない。当然と言えば当然で、進化生物学、人類学、言語学が彼の方法論上工具なのだが、この方法だと、どのような文書が残され、それが何を意味をするのか、という点は看過されてしまう。本書の最後には、環境決定論についての記述があり、本人も自覚しているのだが、普遍主義的で客観的な歴史を書く、という史学史を理解していない議論を展開する。つまり、なぜ歴史というものを人類が必要とするのか、それが往々にしてなぜネーションの歴史なのか、という主観的な問いは抜け落ちる。そのような主観的問いを考えることこそが、歴史学の意義だと思うのだが。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.84
(3pt)

教養とは、本書に疑問を投げかけられるかどうかだ

良くも悪くもアメリカのベストセラーらしい。

比較的読みやすく文化史概論をしてくれるが、結論に当てはまる具体例を列挙する事で浅学者を黙らせる手法を採用している。(列挙される例に前の主張で使われたものの使い回しや、そこから容易に想像できるものが多いのもアメリカ式。アメリカの通販番組と同じ。お国柄なのだろう)

あらかじめアメリカのベストセラーはこういうもの、と分かっていると諦めて読める。

そして、読書は必要な情報を取捨選択する行為だとは思うが、一般書籍のベストセラーなんて、それ前提でないと危険なのは当然。分かりやすい、ということは、何かを無視しているか省略してるかなのだから。

★3以下のレビューで色々書かれているように、今では古い認識や、誤解を招く表現がある。

(そういえば、レビューに死の毛布への目配りのなさが指摘されていたが、これは一応上巻p.365で一瞬触れられていた)

(下巻p.72「(日本が)書くのがたいへんな漢字を優先して使うのも、漢字の社会的ステータスが高いから」という非難轟々の箇所は、確かに漢文がアジア圏で果たした役割への認識の甘さを露呈している。所詮生物学者だからしょうがない。音がわからなくても編と旁から意味を推測して読めるとか、ポリフォニックな意味を込めやすいとか、空前絶後の古典『源氏物語』が作られた背景だとか、そんなこと分からないだろう。ご愛敬だ。)

欠点はあるものの、繰り返される文明(勢力)の差は人種の差ではない、というメッセージは、人種差別から脱することができない現代には価値あるものだ。

加えて、入門書として事例が多いことは良いともいえ(つまり、ここから興味によって広げやすい)、初学者がまず欲する統一的な視点を(疑問は残るものの)与えてくれる点で評価できる。

手軽な本としてはこんなものなのではないだろうか。というか、専門外に手を出さざるを得ないので非難確実で他人が尻込みすることに果敢に挑戦しているのは本当に凄い。(慎重さがあと少し欲しかったが)

ということで、結局★3。
読む価値がないとは言わない。

それにしても、地理的な優位性というのは、結局は神の加護と結びつきやすく、聖書を悪用する人たちに非常に都合が良さそうだ。
悪用しやすさ抜群の聖書を作ることができたのも、非生産階級を養う余剰生産物の賜物であった点にもっと突っ込んでくれたら...と思う。

大学教授が薦める100冊、といったものにこれが度々紹介されたらしいが、「最低限このくらいは批判的に読める知識を付けましょうね」という感じか。確かに高校~学部1年ぐらいに読むと有意義そう。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.83
(3pt)

教養とは、本書に疑問を投げかけられるかどうかだ

良くも悪くもアメリカのベストセラーらしい。

比較的読みやすく文化史概論をしてくれるが、結論に当てはまる具体例を列挙する事で浅学者を黙らせる手法を採用している。(列挙される例に前の主張で使われたものの使い回しや、そこから容易に想像できるものが多いのもアメリカ式。アメリカの通販番組と同じ。お国柄なのだろう)

あらかじめアメリカのベストセラーはこういうもの、と分かっていると諦めて読める。

そして、読書は必要な情報を取捨選択する行為だとは思うが、一般書籍のベストセラーなんて、それ前提でないと危険なのは当然。分かりやすい、ということは、何かを無視しているか省略してるかなのだから。

★3以下のレビューで色々書かれているように、今では古い認識や、誤解を招く表現がある。

(そういえば、レビューに死の毛布への目配りのなさが指摘されていたが、これは一応上巻p.365で一瞬触れられていた)

(下巻p.72「(日本が)書くのがたいへんな漢字を優先して使うのも、漢字の社会的ステータスが高いから」という非難轟々の箇所は、確かに漢文がアジア圏で果たした役割への認識の甘さを露呈している。所詮生物学者だからしょうがない。音がわからなくても編と旁から意味を推測して読めるとか、ポリフォニックな意味を込めやすいとか、空前絶後の古典『源氏物語』が作られた背景だとか、そんなこと分からないだろう。ご愛敬だ。)

欠点はあるものの、繰り返される文明(勢力)の差は人種の差ではない、というメッセージは、人種差別から脱することができない現代には価値あるものだ。

加えて、入門書として事例が多いことは良いともいえ(つまり、ここから興味によって広げやすい)、初学者がまず欲する統一的な視点を(疑問は残るものの)与えてくれる点で評価できる。

手軽な本としてはこんなものなのではないだろうか。というか、専門外に手を出さざるを得ないので非難確実で他人が尻込みすることに果敢に挑戦しているのは本当に凄い。(慎重さがあと少し欲しかったが)

ということで、結局★3。
読む価値がないとは言わない。

それにしても、地理的な優位性というのは、結局は神の加護と結びつきやすく、聖書を悪用する人たちに非常に都合が良さそうだ。
悪用しやすさ抜群の聖書を作ることができたのも、非生産階級を養う余剰生産物の賜物であった点にもっと突っ込んでくれたら...と思う。

大学教授が薦める100冊、といったものにこれが度々紹介されたらしいが、「最低限このくらいは批判的に読める知識を付けましょうね」という感じか。確かに高校~学部1年ぐらいに読むと有意義そう。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.82
(3pt)

面白いが上下に分けるほどの内容はない。

主に地域による文明の発達のスピードの違いについた書かれた本である。非常に簡単でそこそこ面白いと思うし、"なぜ世界中どこに行っても家畜となる動物は同じ動物なのか"など、なるほどねと思わされることも多々書いてあった。ただ、人の学説を根拠がないと否定する割には、著者の説にも大した根拠がなく推論に過ぎないことが多い。まあこんな考えもあると軽い気持ちで読む本だと思う。また、上下に分けるほどの内容はない。同じことが繰り返し何度も書かれており、これさっきも書いてあったなと思うことがやたらと多い。贅肉をそぎ落としてすっきり1冊にまとめれば、より読みやすく良い本になると思う。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.81
(3pt)

面白いが上下に分けるほどの内容はない。

主に地域による文明の発達のスピードの違いについた書かれた本である。非常に簡単でそこそこ面白いと思うし、"なぜ世界中どこに行っても家畜となる動物は同じ動物なのか"など、なるほどねと思わされることも多々書いてあった。ただ、人の学説を根拠がないと否定する割には、著者の説にも大した根拠がなく推論に過ぎないことが多い。まあこんな考えもあると軽い気持ちで読む本だと思う。また、上下に分けるほどの内容はない。同じことが繰り返し何度も書かれており、これさっきも書いてあったなと思うことがやたらと多い。贅肉をそぎ落としてすっきり1冊にまとめれば、より読みやすく良い本になると思う。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.80
(3pt)

タイトルは

地形・農耕・病原菌でよかったのでは?

正直タイトルに釣られて読んで見たので銃鉄の話があまりなくてがっかりしました

病原菌の話は興味深く思いました
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.79
(3pt)

タイトルは

地形・農耕・病原菌でよかったのでは?

正直タイトルに釣られて読んで見たので銃鉄の話があまりなくてがっかりしました

病原菌の話は興味深く思いました
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.78
(3pt)

農耕・家畜・病原菌・文字

ほかの方も指摘していますが、銃と鉄の要素はあまりなく農耕、家畜、、などが中心。

なぜ一方的に植民地化される社会があり(おもに旧世界→新世界への)、逆はおこらなかったのか、ということについての検証。
白人、西欧人が人種として優秀なのでなく、制覇できたのは環境の差による結果にすぎない、ということをベースに話が進展していく。

肥沃な三日月地帯における農作物、家畜化可能な動物の多種多様性、気候という恵み。それらがもたらす農耕の発展と、食料生産技術の向上。
それにより狩猟採集から定住生活へいたり、人口増加がおこり人口の稠密な集団を形成する。
農耕がもたらす余剰作物が、職人や官僚、兵士、学者など社会が食糧生産者以外を養うことができることになることにより、武力を保持したり、文字が生まれ、文明が発展する。さらに病原菌に対しての抗体をもつ人々が生まれ、もたない人々に対し優位性をもつ。
おこった文明は緯度が近い東西の方向には広がりやすく、南北には広がりづらいために、ユーラシア文明がより広まりやすい素養をもっていた。

、、、というようなことが繰り返し表現される、、という印象。
白人、西欧人が人種として優秀であるというバイアスをできるだけ取り除こうとして書かれていることに好感を抱きつつも、やはり日本や中国含む東アジアの検証が大雑把のようにも感じた。

しかし、1万年以上の歴史の中で根源的に「生き残る」ということはどういうことか、マクロで見つつも、自らを振り返る面白いきっかけとなった本でした。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.77
(3pt)

農耕・家畜・病原菌・文字

ほかの方も指摘していますが、銃と鉄の要素はあまりなく農耕、家畜、、などが中心。

なぜ一方的に植民地化される社会があり(おもに旧世界→新世界への)、逆はおこらなかったのか、ということについての検証。
白人、西欧人が人種として優秀なのでなく、制覇できたのは環境の差による結果にすぎない、ということをベースに話が進展していく。

肥沃な三日月地帯における農作物、家畜化可能な動物の多種多様性、気候という恵み。それらがもたらす農耕の発展と、食料生産技術の向上。
それにより狩猟採集から定住生活へいたり、人口増加がおこり人口の稠密な集団を形成する。
農耕がもたらす余剰作物が、職人や官僚、兵士、学者など社会が食糧生産者以外を養うことができることになることにより、武力を保持したり、文字が生まれ、文明が発展する。さらに病原菌に対しての抗体をもつ人々が生まれ、もたない人々に対し優位性をもつ。
おこった文明は緯度が近い東西の方向には広がりやすく、南北には広がりづらいために、ユーラシア文明がより広まりやすい素養をもっていた。

、、、というようなことが繰り返し表現される、、という印象。
白人、西欧人が人種として優秀であるというバイアスをできるだけ取り除こうとして書かれていることに好感を抱きつつも、やはり日本や中国含む東アジアの検証が大雑把のようにも感じた。

しかし、1万年以上の歴史の中で根源的に「生き残る」ということはどういうことか、マクロで見つつも、自らを振り返る面白いきっかけとなった本でした。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.76
(3pt)

日本は鉄砲捨てませんでしたけど?

サピエンス全史を読んで、この本の存在を思い出し、もう一度読んでみた。
西洋人が世界を支配できた理由はユーラシア大陸の端に生まれて銃と病原菌と鉄を手に入れたおかげ。
特別に頭が良かった訳ではなく、たまたま環境に恵まれていたおかげという説明は面白かった。
でもサピエンスでもそうだったが、この本でも日本に関する記述がやはり気になった。
日本が戦国時代に鉄砲を大量生産していたことは書いてあったが、
江戸時代になると全部捨ててしまったような説明をしている。
ノエル・ペリンの「鉄砲を捨てた日本人」の影響だろうが、すこし違うと思う。
徳川幕府が鉄砲を規制したことは事実だが、捨てたことは一度もない。
何だか、日本人が退化してたまたま手に入れた慣れない文明の利器を捨ててしまった。
そんな書かれ方をしていて、白人が土人を見下している感がプンプンして少し腹がたった。
日本が鉄砲をはじめとした技術を捨てていなかった証拠は幕末、
黒船を見ると複数の藩がすぐに模倣して作ってしまった事実からもよく分かるはず。
鉄砲を大量生産し、開国するや大海軍を作ってロシアを破り、
大東亜戦争では強力な軍事力でアジアから西洋勢力を一掃してしまった日本。
戦後も、すぐに復活して経済大国になった日本。
日本さえいなければ、世界中が白人様の支配下に入ったはずなのに。
そんな白人の潜在意識下の悔しさを著者の言葉の端々に感じてしまった。
米国の植民地支配に抵抗した同胞を20万人近く殺された、
フィリピンのドゥテルテ大統領がアメリカに対して暴言を吐く理由が、
本書を読み返して、よく分かるような気がした。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.75
(3pt)

日本は鉄砲捨てませんでしたけど?

サピエンス全史を読んで、この本の存在を思い出し、もう一度読んでみた。
西洋人が世界を支配できた理由はユーラシア大陸の端に生まれて銃と病原菌と鉄を手に入れたおかげ。
特別に頭が良かった訳ではなく、たまたま環境に恵まれていたおかげという説明は面白かった。
でもサピエンスでもそうだったが、この本でも日本に関する記述がやはり気になった。
日本が戦国時代に鉄砲を大量生産していたことは書いてあったが、
江戸時代になると全部捨ててしまったような説明をしている。
ノエル・ペリンの「鉄砲を捨てた日本人」の影響だろうが、すこし違うと思う。
徳川幕府が鉄砲を規制したことは事実だが、捨てたことは一度もない。
何だか、日本人が退化してたまたま手に入れた慣れない文明の利器を捨ててしまった。
そんな書かれ方をしていて、白人が土人を見下している感がプンプンして少し腹がたった。
日本が鉄砲をはじめとした技術を捨てていなかった証拠は幕末、
黒船を見ると複数の藩がすぐに模倣して作ってしまった事実からもよく分かるはず。
鉄砲を大量生産し、開国するや大海軍を作ってロシアを破り、
大東亜戦争では強力な軍事力でアジアから西洋勢力を一掃してしまった日本。
戦後も、すぐに復活して経済大国になった日本。
日本さえいなければ、世界中が白人様の支配下に入ったはずなのに。
そんな白人の潜在意識下の悔しさを著者の言葉の端々に感じてしまった。
米国の植民地支配に抵抗した同胞を20万人近く殺された、
フィリピンのドゥテルテ大統領がアメリカに対して暴言を吐く理由が、
本書を読み返して、よく分かるような気がした。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.74
(3pt)

可もなく不可もなし

目新しいことはあまり何も書かれていない。著者は、ニューギニア人の友人から出た「なぜニュージニアでは西欧文明のようなものが生まれなかったのか」という問いから本書を書いたそうだが、結局すべては「肥沃な三角地帯がなかったから」という結論に引っ張っていく。世界中の文化文明民族について考えているのだが、その洞察力には濃淡がある。たとえば、中国と日本、朝鮮半島などとの関係についての記述のいくつかには、偏見や思い込みによるものが散見される。上下に分かれた分厚い本だが、繰り返し論理も多く1/3の分量にまとめられたのではないか、とも思う。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.73
(3pt)

可もなく不可もなし

目新しいことはあまり何も書かれていない。著者は、ニューギニア人の友人から出た「なぜニュージニアでは西欧文明のようなものが生まれなかったのか」という問いから本書を書いたそうだが、結局すべては「肥沃な三角地帯がなかったから」という結論に引っ張っていく。世界中の文化文明民族について考えているのだが、その洞察力には濃淡がある。たとえば、中国と日本、朝鮮半島などとの関係についての記述のいくつかには、偏見や思い込みによるものが散見される。上下に分かれた分厚い本だが、繰り返し論理も多く1/3の分量にまとめられたのではないか、とも思う。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.72
(3pt)

意欲的なテーマだが半分しか手が付けられていない

上下巻にわたる大部です。しかしテーマはなぜ欧州文明が人類をリードしているかというスケールの大きなものなのでむしろコンパクトというべきでしょう。
上巻の内容は、作物や家畜の種類が多いことと、東西に長いか南北に長いかがユーラシア大陸とその他の大陸での文明の差となったというもの。
下巻では民族の移動による文明の伝播を言語の分布から証していきます。そして最後に人類を代表する文明の決勝戦ともいうべき中華文明と欧州文明の対決と結果を論じて締めくくっています。端的には文明圏が一つの権力に支配されている場合、その意に沿わないアイデアは抹消されるが、複数の権力に分かれている場合はどこかで採用され日の目を見るから発展が妨げられない。中華文明は皇帝の意思が全てだが、欧州文明は例えばローマがダメならパリが、ベルリンが、ロンドンがあるといった具合。それは統一を夢見続けたヨーロッパ人にとって皮肉な結論というべきでしょう。
ただ、この見解には一つ穴がある。アイデアが採用される以前にそのアイデアを生み出す自由がなくてはならないことには触れられていない。少なくとも、ルネサンス期とそれ以降の華やかな欧州文明とそれ以前のローマカソリックの圧迫の時代の対比も説明する必要があった。
本作は意欲的ではあるが、もっとも重要な部分が半分しか描かれていない。よって辛めの感想にならざるを得ない。
文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218796
No.71
(3pt)

意欲的なテーマだが半分しか手が付けられていない

上下巻にわたる大部です。しかしテーマはなぜ欧州文明が人類をリードしているかというスケールの大きなものなのでむしろコンパクトというべきでしょう。
上巻の内容は、作物や家畜の種類が多いことと、東西に長いか南北に長いかがユーラシア大陸とその他の大陸での文明の差となったというもの。
下巻では民族の移動による文明の伝播を言語の分布から証していきます。そして最後に人類を代表する文明の決勝戦ともいうべき中華文明と欧州文明の対決と結果を論じて締めくくっています。端的には文明圏が一つの権力に支配されている場合、その意に沿わないアイデアは抹消されるが、複数の権力に分かれている場合はどこかで採用され日の目を見るから発展が妨げられない。中華文明は皇帝の意思が全てだが、欧州文明は例えばローマがダメならパリが、ベルリンが、ロンドンがあるといった具合。それは統一を夢見続けたヨーロッパ人にとって皮肉な結論というべきでしょう。
ただ、この見解には一つ穴がある。アイデアが採用される以前にそのアイデアを生み出す自由がなくてはならないことには触れられていない。少なくとも、ルネサンス期とそれ以降の華やかな欧州文明とそれ以前のローマカソリックの圧迫の時代の対比も説明する必要があった。
本作は意欲的ではあるが、もっとも重要な部分が半分しか描かれていない。よって辛めの感想にならざるを得ない。
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
479421006X