ラヴクラフト全集7
評判
ラヴクラフト全集7の評価:
3.46/5点 レビュー 13件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1〜6 1/1ページ
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ラヴクラフト全集7の評価:
3.46/5点 レビュー 13件。 D ランク
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すでに使い古された(というより代表作の下敷きになった作品)ネタも多く、
作品集としてはいまひとつです。
しかし「夢書簡」集などを読むと、やはりラヴクラフトという人は常人とは違った
世界を幻視あるいは体現できた人ではなかったかという思いがいっそう強くなり
ました。
単におどろおどろしい怪異を描こうとしたわけではなく…自らが直感していた
この世の「理解しがたい恐怖」という側面をなんとかして文字に焼き付けようと
奮闘した様がうかがえます。
それゆえに世代を超えて恐怖の本質を突いた世界観が支持されるのだろうと。
本巻では「忌み嫌われる家」が最も読みごたえがあり、怪異と対決する老若の男
たちの死闘がSF仕立ての要素も含めながら楽しめました。
また、「ファラオとともに幽閉されて」は古代エジプトを題材にした珍しい
短編で、冒険小説風な語り口でピラミッドを舞台にした怪奇幻想で、これも
面白かったです。
短編集というより断片集といった感じで新味はないものの、あらためてラヴクラフト
という小宇宙を眺める感がありました。
巻末には訳者の諸事情が語られ、翻訳がいかに大変な作業か――とりわけラヴクラ
フトのような作家なら――ということを初めて知りました。これはもう一種のギャンブルですね。
それと、原書を贈ってくれた様々な人々へのリスペクトでもあり、ひとりの作家の
全集というのは、このような見えない努力の集成なのかと知った次第です。