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(短編集)

にたり地蔵



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【この小説が収録されている参考書籍】
にたり地蔵
にたり地蔵―公事宿事件書留帳〈7〉 (幻冬舎文庫)

にたり地蔵の評価: 3.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

単調な作品と光る作品が混在

シリーズ7作目。本作から全短編書き下ろし。「あとがき」で作者自身が「この作品は一気に書いた」とあり、そのせいでしょうか、少し物足りなさが残る作品が多かったです。

物足りないと思ったのは「旦那の凶状」「おばばの茶碗」「ふるやのもり」「最後の銭」。
板場頭に譲った店が大繁盛するのを見た道楽者の元主が店を取り戻そうと嫌がらせをする話や、捨てるも同然に人に譲った姑の遺品の茶碗が逸品とわかり阿漕な手で取り戻そうとする嫁の話等、ただそれだけの話で終わっているように感じました。

そんな中、光ったのが「にたり地蔵」「もどれぬ橋」。にたりとする地蔵に小説ならではの仕掛けがあり、人間の浅はかさや愚かさを感じる作品。「もどれぬ橋」は、不運に見舞われた人々が犯した罪が切ない。「罪を憎んで人を憎まず」の言葉が胸に迫ります。

シリーズ化が続いて少し話が単調になった感は否めません。お信との関係も相変わらずです。
にたり地蔵Amazon書評・レビュー:にたり地蔵より
4344002067

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