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(短編集)
毒笑小説
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毒笑小説の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全87件 21~40 2/5ページ
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人間の可笑しさ、それがこのタイトルにある毒というものかもしれない。ひとつひとつの物語が毒を孕んでは吐き出していく。どうにもならない何かが、その毒を生み出し、登場人物たちを冒していく様がまさに物語となるのだ。その後彼らはどこに向かうのか、登場人物についてそう考えると、私にも毒が回ってくる余地は多分にあるだろう。 | ||||
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どれもブラックユーモアの効いたお話ばかり。 この作品ではじめて著者の短編集読んでみましたが、いやはや面白い。 ホントにバカバカしくてくだらない話ばかりですが、 肩の力を抜いて気軽に楽しめました。 所々吹き出してしまう可笑しさも相まって あっという間に読み終わりました。 他の短編集も是非読んでみたくなりました。 オススメです。 | ||||
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東野圭吾が「好きかもしれない」とひそかに感じ続けてきたけど、この小説を読んで、もう「大好き」になった。それを決定付けたくて選んだ本だったけど、まさに私が求めていた以上の作品だった。『容疑者X』や『秘密』で見え隠れしていた作者の世間を馬鹿にしたような態度がこの作品に圧縮されている。そしてその密度が非常に高い。 しかし、読んでいてそこまで気分が悪くならないのは、笑いのターゲットを東野自身が憎悪する対象に向けているという理由からかもしれない(それは最後の作者による解説からわかる)。それが人間のエゴだったり、権威主義だったりするが、個人的に鬱血した怒りを笑いというオブラートに包んで読者に提供する。それが一般的な皮肉だったりするのはよくあるし、道徳的に面白い本だと簡単に片付けられてしまうかもしれないけど、この人の場合はかなり「個人的」であって、時々理解できないところがある。 作者による解説を読んで初めて作品にこめられたメッセージを理解することができる。だからこそよけいにおもしろい。 いくつかの短編でなっているけど、その中でも特に「超たぬき理論」が本当に笑える。超自然現象を説明しようとすれば、どんな理論を使っても説明可能であるという、非科学的なことを説明しようとする人々へ向けた強烈なパロディー的作品である。そして同じパロディ作品でも、「あるジーさんに線香を」は言うまでもなく「アルジャーノンに花束を」のパロディー作品であるが、元の作品よりもいいんじゃないかと思われるくらい、短いストーリーの中に悲哀が込められていて、心に響く作品である。最後の「動物家族」と同様、映画になってもいいくらいの「名作」である。ちなみにこの2作品は笑いどころがまったくない重いテーマである。 | ||||
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昼休みに一話ずつ読みました。 読み始めてすぐに世界観に引き込まれました。それぞれ違った趣向の作品が楽しめる、短編集ならではの作品でした☆ 私は誘拐天国がイチオシです。 そんなに期待しないで軽い気持ちでこの本に当たるのがオススメです。 少しいい時間を過ごせると思います♪ | ||||
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東野圭吾は「悪意」や「容疑者Xの献身」など一般小説としても推理小説としても非常にレベルの高い本を書いているイメージがありましたが、それらに比べると本書は著者が息抜きに書いているように見えます。しかし面白くないということはまったくなく、むしろこれだけのベストセラー作家がこんなにハメをはずしてのびのび書けるということは大変貴重だと思います。特にお気に入りは「しかばね台分譲住宅」。往年の筒井康隆を髣髴させるハイテンションぶりです。 | ||||
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題目通り、毒のあるブラックジョークがメインの短編集。 倫理的になじめない物語もあり、読まずに図書館へ返却しようかと考えたのですが、中盤以降は楽しめました。読んで良かったです。 怪笑小説、歪笑小説も読んでみようと思います。 | ||||
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すごく面白いです!比較的キレイで郵送も早くよかったです。短編シリーズはとってもオススメです。 | ||||
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めさ面白かった(笑) 12編から成る短編集。どれも外れ無しって感じだった。 好きなのは「エンジェル」、それから「殺意取扱説明書」。唸った。 1つ1つにオチが用意されてる感じ。毒ですけど、おススメです。 なのに何で☆を1つ減らしたかと言えば… 「花婿人形」で○オチだったからかな(笑) SFちっくな「エンジェル」と、主人公に同情してしまった「殺意〜」、 言わば皮肉的な要素いっぱいですけど、重くはないので軽い気持ちで読んでみたらいいですね。 怪笑小説 (集英社文庫) 黒笑小説 (集英社文庫) 歪笑小説 (集英社文庫) | ||||
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東野氏の○笑小説シリーズの一作目で、まだ本作ではギャグをメインにする今コンセプトではなかったため、シリーズ中では笑いという点では微妙な話が多い。もともと笑わそうとして書いたものではないものが集められてしまっているのかもしれないですが、収録作では「しかばね台分譲住宅」だけは報復絶倒の超ブラックな展開で、頭の中で是非映像化して読み進められることをお勧めします。凄いことになります。立川志の輔の現代落語としても取り上げられたまさに傑作です。 | ||||
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本書は、ブラックで時にシニカルな笑いが詰まった9編の短編集で、 1995年に単行本として刊行されたものを文庫化したものです。 27歳という若さで江戸川乱歩賞を受賞し、青春ミステリの世界に颯爽 と登場した著者が、それまでの作風とは異なるタイプの小説を手がけ 始めた頃の作品です。 解説で、真保裕一氏が「今のうちから覚悟をしておいたほうがいいだ ろう。以後、本書に似たタイプの作品が増えていく」(p. 287)と鋭く 指摘したように、この後、『毒笑小説』『黒笑小説』『歪笑小説』と 次々と著作が刊行されていきますが、本書はその第一弾となる本です。 本書では、満員電車の中の人間模様の本音を扱った「鬱積電車」、ふと したことがきっかけで、ある舞台俳優に熱をあげた「おっかけバアさん」、 自分の息子をプロ野球選手にする夢を追いかけ続ける「一徹おやじ」、 先生が集まる会に生徒を呼び、その様子をシニカルにえがく「逆転同窓 会」、UFOは文福茶釜であるという理論を語る「超たぬき理論」、船旅の 途中のアクシデントで、無人島に到着し、そこで大相撲中継をする「無 人島大相撲中継」、自分の住む住宅街で死体が発見され、土地の価格 下落を気にした住民たちがとった行動をえがく「しかばね台分譲住宅」、 医療実験により次第に若さを取り戻し、次第に老いていく老人をえがいた 「あるジーサンに線香を」、人間が動物に見えてしまう中学生の悲劇を えがいた「動物家族」の9編が収録されています。 読みやすい筆致でえがき出された、人間のブラックな部分やあまりの ばかばかしさに、大笑いではないですが、思わずニヤッとしてしまった り、時に顔をしかめたくなったりする作品ばかりです。著者の「○笑」 シリーズの第一弾をどうぞ。 | ||||
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「黒笑小説」「怪笑小説」に次いで読みましたが、これが一番好きです。 どの作品も驚きとエンターテイメント性にあふれていて、楽しめました。 作品ごとにタッチが違うのが東野さんの魅力ですが、その中でも「つぐない」は異色。ちょっぴり切ない読後感に酔いました。 | ||||
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まだ届いてないんですが、高校の朝読書の時間に読みたいと思います!「あるジーサンに線香を」はドラマ化される事もあり、この"笑"だけは前もって小説を読んでみたいと思いました。レビューも高評価なので楽しみです。 | ||||
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最新刊の歪笑小説、黒笑小説、本書の順に遡って読んだのだが、文壇を皮肉ることに徹した歪笑小説に匹敵し、小説よりは非常におもしろいと感じた(逆に言えば黒笑小説の出来が非常に悪いということだ)。 このような風刺的小説は世相を背景にしたところがあるのだが、今から17年も前の1995年に出版されたというような古くささは感じない。構成は、短編9編とあとがきからなるが、あとがきでは著者が1編ごとに詳細に解説しているところが興味深い。 満員電車の中で人がどのようなことを考えているのかを話題にした鬱積電車、人の姿がその人の性格や考えを反映した動物に見える少年を描いた動物家族が印象に残った。人間は他人が何を考えているのか、自分がどう思われているのかが非常に気になるものである。そして鬱積電車の中の人が皆そうであるように、どちらかというと他人を否定的にみる傾向がある。おそらく他人を否定することにより、自分の優位性を確保するという本能的なものがあるのだと思う。 | ||||
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身の回りで起きていそうなことを小説化している短編集である。 心理的な部分を鋭く表現しており、「そうそう」「あるある」と思いながら読み進めることができた。 ちょっとブラックな部分があるが、タイトルどおり笑いながら読み進めることができた。 通勤電車で読むのが合う一冊である。 | ||||
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誘拐天国で奇想天外な展開を楽しませてもらいました。 このあたりは東野さんらしい痛快さがありました。 つづけて、エンジェルと手作りマダムは想定の範囲で 落ち着いて読み続け、マニュアル警察にきて、予想外 にとぼけた展開に笑いをかみ殺して読み進めましたが 現場へ向かうパトカー内でのやりとりに、ついに 押さえきれず、顔をしかめ変な声をもらし、涙まで 出てきました。 周りにいた人の目線が集まるのを感じつつ、読むのを 中断し、本をかばんに押し込み目を閉じて顔を天井に 向けたのですが笑いがおさまらず、しばらくもだえ ました。 声を出して笑っても良い場所でも、これだけ笑えた かわかりませんが、漫才かお笑いコントのネタにしても 良いような秀作でした。 | ||||
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さすがに上手い。そして、もちろん面白い。特に「殺意取扱説明書」は出色の出来栄え。あらためて東野圭吾の凄さを思い知った。個人的には今度もこういう短編集を書いてほしい。 | ||||
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次の12の短編集。 誘拐天国 エンジェル 手作りマダム マニュアル警察 ホームアローンじいさん 花婿人形 女流作家 殺意取扱説明書 つぐない 栄光の証言 本格推理関連グッズ鑑定ショー 誘拐電話網 栄光の証言と誘拐電話網は,他にも収録されていた。 殺意取扱説明書は,取扱説明書の分かりにくさを, うまく表現していて逸品だと思った。 マニュアル警察にも通じるところがある。 マニュアルとは手引きのことであり, 四角く言うと、取扱説明書なのだろう。 | ||||
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短編集。 鬱積電車 満員電車で席に座りたい人達の内心を描写している。最後が秀逸。 おっかけバアさん 実際にいるだろうおっかけのおばさんの実体をよく描写している。 一徹おやじ 野球馬鹿。結末が小説らしい小説。 逆転同窓会 後書きがかきたかっために書いたのかもしれない,学校に対する反発。 ある学年の教師が,教師同士の親睦を深めるための会にお客として当時の生徒を呼ぶという設定。 超たぬき理論 UFOが文福茶釜だという面白い話。 無人島大相撲中継 かわいそうなラジオ放送担当者が無人島に行ってまで,過去の中継の実演をする話。 しかばね台分譲住宅 死者を押し付け合うことから,運動競技が生まれた話。 あるジーサンに線香を 若返りする手術は,一定期間たつともとへ戻るという話。 | ||||
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純粋におもしろかった。 特に、最初の鬱積電車がおもしろかった。 自分も日ごろから電車に乗っているが、普段の電車でもこういった思いをしている乗客が乗っているのかなと思ってしまった。 オチも個人的におもしろかった。できればその後の物語を読んでみたい。 それと、作者は女性の心情描写をどうやって学んだのか、それが少し気になった。 | ||||
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おっかけばーさんはちょとぶらっくでしたね。超たぬき理論や動物家族もぶらっくでした。とくに動物家族は主人公の視点で描いているのでおもしろいです。怪「怪しい」話でした。 | ||||
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