■スポンサードリンク
天空の蜂
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
天空の蜂の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全135件 61~80 4/7ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1995年にここまで書けたのか・・・ というよりは、 きっと2011年3月11日以前だから書けたのだと思う。 それ以降に書いたのならたぶんこんなふうには書けないのだろうと。 2015年に映画化されるとのこと。 どうぞ妙にアレンジしないで原作に忠実であらんことを祈ります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品が、1995年発表作品であることに、先ず驚きました。 犯人たちのメッセージは、「沈黙する民衆」に向けてのものでした。 原子力発電所の問題は、かつてからいろいろ議論されているものの、「沈黙する民衆」は黙したままでした。 この作品が書かれてから、16年を経て、東日本大震災と言う大惨事があって、ようやく「沈黙する民衆」は、僅かに語りだしました。 しかし、それも長くは続かず、今また、その議論は低調になりつつあります。 昔から「長いものには巻かれろ」と言う言葉がありますが、この国の「民衆」はなかなか語ろうとしません。 それは、原発問題に限らず、いろんな問題に対してそうです。 更に、「熱しやすく冷めやすい」性格もあります。 この作品は、日本人のそうした問題に対する大きな警鐘なのでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2015年に映画化されるようです。 この小説ほど強烈に原発を考えさせられる映画はないです。 原発ホワイトアウトは原発というより政府に注目した小説ですが、この小説は原発に携わる労働者の視点から描かれています。 取材に3年かけて作った作品というだけあり、細部にわたりリアル。 主人公より犯人側に感情移入してしまうのは、自分が反原発であるからなのか。 映画は楽しみではあるが、きっと本当の細かなところはなかなか伝えられないであろう。 小説で細部まで味わっていただきたい。 この小説を読むのは福島を経験したわれわれ日本人の義務だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
考えさせられる内容でした。原子力発電所の存在意義とリスク、やはり選択なのですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奪取された大型ヘリコプターを原発に落とすという脅迫状が届く。 果たして犯人は?そしてその狙いは? 物語の中で過ぎる時間は僅かながら、600P超の圧倒的ボリューム。 しかし、それを感じさせないスリリングでスピーディな小説で、一気に読了した。 東日本大震災前後で読んだ感想は全く変わっていたかもしれない。 サスペンスの中に、原発の是非を問いた社会派小説。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東野作品をいろいろ読んできましたが、この作新は今までとは作風が、違う感じでおもしろかったです。 ワクワク感が少し足りなかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者は随分緻密にリサーチしているようで原発や航空機の事などについても詳細に記述されています。 理工学系の専門用語が多いのでやや戸惑う場面もありますが、 今でこそ関心度の高い問題だけに、600ページ超というボリュームを感じさせないほど一気に読めます。 これだけの作品を原発安全神話が謳われていた当時に作ったのだから随分先見の明がある方だと思いました。 作品の中では、事件の首謀者から原発推進派、反対派、無関心を決めこむ人々、役人など様々な登場人物が出ますが、彼らの会話にはメッセージ性があり、それぞれ胸に突き刺さるものがありました。 単なる娯楽作に終わらず、読後に考えさせられる重さと深さを併せ持った傑作だと思います。 物語としても一級の面白さを持った作品なのでぜひ多くの人に読んでもらい、原発についても再考してもらいたいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作家の代表作の一つだと断言します。しかも難しいテーマによくぞおもしろさを盛り込んでくれました。平成の代表的社会は小説家だと思いましたこれからも私たちに社会の困難なテーマを突きつけて提起をしていってもらいたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
素晴らしい着眼点でした。引きずり込まれて読み進みました。恐ろしいと思いました、事故が。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
盗まれた最新大型ヘリは原子炉上空で停止した. テロに立ち向かう関係者の奮闘,そして犯人の目的とは? ヘリの自動制御に,原子力発電の仕組みと安全管理など, テクノロジーに関する解説がとにかく詳細で, エンジニア出身の東野氏にしか書けない作品と言ってもいいだろう. 原子炉の安全性に対する関係者の姿勢に 技術者の意地とプライドが余すところなく表現されている. もう1つのテーマは原子力への世間の無関心である. 普段は意識することすらないが,身近にあるのは忌避するもの,というのが世間の認識であろう. そのような無知と無関心が動機の一部になっている. いずれのテーマもフクシマを経験した今ではよリ強いアリティと苦味を持って迫ってくる. とくに原発の安全管理の方法論だけでなく,前提となっている条件まで掘り起こしたストーリーにはうならされる. 自然災害だけでなく,本作のようなテロも今となってはけして非現実的なものではないのである. 専門用語が多く難しい部分もあるが,一読の価値はある. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容的に非常に興味があったのもあり,楽しく読むことが出来た。 しかし,航空機(ヘリコプター)や原子力の専門的な内容が随所に表現され,難しい内容でもあった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書の刊行された1995年に問題は既に発生していのだ。 それ以前から、ずっと。「原発の作業員」なんて言葉が使われるけど そんな人はずっと以前から、原発が出来た瞬間からいたんだよ、311以降じゃないんだよ。 知る人は知っていたのだ。 原発の仕組みについても分かりやすく書かれているから、 原発に興味を持った人は是非読んでほしい。 自分は登場人物三島(天才)に惹かれる。確かに本書は原発がメインだが 彼の言う企業の社会的責任にしびれた。 以下引用----- 「企業の社会的責任って、それは結局、儲けることじゃないのか」彼はこういったのだ。(中略) 「たとえばうちの会社の収益が減少したらどうだろう」と彼はいった 「数万人の従業員の給料は誰が払うんだ?奥さんや子供は誰が養ってくれる?下請け会社はどうなる?収益が減っているんだから、 当然県の税収は減るわけで、傷んだ道路を修繕することもできなくなる。(以下略)」 以下終了----- 当たり前ですが、ね。 いかにエコや高機能を謳った製品を世に送り出しても儲けられないな企業は罪悪でしかないのです。 私は間近にD市という都市を見ました。そこはかつて大企業の城下町で多くの土地所有者がこぞって、 その企業の従業員のために相続税対策のため多くの借金を抱えてアパートを建てました。(もちろん借金回収のあとの収益も見込んで) その企業は壊滅状態に陥りました。 いまやそのアパート群はがらがらです。2LDKでも家賃2、3万円に値切られる始末です。 というかそもそも借り手がいません。大家は泣くに泣けません。 重要なのでもう一度言います。 いかにエコや高機能を謳った製品を世に送り出しても儲けられないような企業は罪悪でしかないのです。 従業員やその家族を不幸にする企業の製品がいかにエコで地球に優しくても、それに何の意味がありますか? 従業員も守れない企業が地球を守る製品を〜なんて本末転倒なんだよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気に読んでしまった。本も比較的きれいだったし、良かったと思う | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
福島第1原発の事故で噴出した数々の問題については、真山先生の『ベイジン』と東野先生のこの『天空の蜂』とであらかたの問題が議論されています。 『ベイジン』の題材は、福島第1原発のような軽水炉であるのに対して、本書はもんじゅのような高速増殖炉に題材を求めています。 いずれも、原発推進派、反対派、無関心層の意見や主張を客観的かつ公平に、しかも余すところなく議論しており、また、小説の中の具体的な事実と関連付けて問題を論じているので、わかりやすくて非常に理解しやすいです。 ただ、作品の出来栄えとしては、東野先生の『天空の蜂』のほうが圧倒的に上だ!と思います。 個人的に白眉だったのは、本書の中のつぎの2つの記述でした。 「(原発は人間性を)歪めますな。正確にいうと、放射能があるかもしれんという不安が、人間をちょっとずつ狂わせるんですわ」(単行本156頁) 「繰り返す。沈黙する群衆に、原子炉のことを忘れさせてはならない。常に意識させ、そして自らの道を選択させるのだ。」(単行本497頁) ちなみに、本書を読んで特にビックリしたのは、つぎの2点です。ひとつは、東大の安富先生が『原発危機と東大話法』の中で鋭く批判する立場主義を1995年の段階ですでに指摘していて、それを警察官に言わせていること、もうひとつは、福島第1原発事故で大問題になった使用済み核燃料プールの危うさについて極めて説得的に議論している点です。 これは本当にとんでもなくスゴイことです。改めて東野先生の力量の大きさに感服しました。 ところで、2012年12月16日には、野田首相によるいわゆるバカ正直解散を受けて、衆議院議員の総選挙が施行されます。今回の選挙は、時代の転換点にたつ日本の進むべき方向を決める選挙であり、また、原発政策が大きな争点になっていることは間違いありません! ですので、投票行動に移る前に、少なくとも原発問題については一度考えを整理してみたほうが良いのではないか!と思います。それとも、天空の蜂の中でも最強の部類に属する蜂に刺されたにもかかわらず、福島第1原発事故から1年9か月が経ってしまえば、都合の悪いことは見ざる言わざる聞かざるを決めこむ沈黙する群衆に戻ってしまって、そのうえで投票行動をするのでしょうか? 前者の考えに立つならば、この『天空の蜂』は、原発問題についてどのような立場に立つかに関係なく、自分の考えを整理する格好の参考書になるものと確信します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
考えさせられます。 特に、3.11大地震のあとなので、、、 この本に書かれていることが、犯罪は架空として、 原発に関することは事実とすると、 1,原発の現場の作業者は許容量以上の放射線を浴びている事実 2,原発周辺での白血病などの発生率は平均と一緒 3,想定外のことが起きれば、放射能は漏れる。 4,想定されている条件は、国民にあまり知らされていない。 (というより、知ろうとしていない) 5,原発にはシミュレーターがあり、動作状況はいくらでもごまかせる。 などなど、、これまで知らなかったことがたくさん出てきました。 高速増殖炉も、その内容を初めて知ったくらいの非国民です。 詳しすぎて退屈する人もいると思いますが、下手な教科書よりわかりやすいのでは。 どなたかのレビューでもありましたが、 事故の確率をゼロにすることは不可能で、それを限りなく低くするのが 人間の英知だということ。ゼロにしたいなら使うな。 交通事故も、会いたくないなら外出するなということ。 でも、それでは生活が成り立たないから、でも、事故に会いたくないから、、 ただ、原発の場合は、何も知らずに乗っている人が多すぎだと、、 まず、現状を知ることから始めましょう。 さて、肝心?のミステリーですが、警察が犯人を探してゆく過程が実に地味で 着実で、合理的で、感心させられます。 ”もんじゅ”を見に行きたくなってしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東野圭吾さんの作品。1995年に書かれたものである。 しかし東日本大震災後の今であっても全く色あせていない。 他の東野圭吾作品と比較しても本作のスケールの大きさには驚く。 ちょっと良い意味での違和感すらあった。 現在東野圭吾は知名度の高い小説家となっている。 他の作品を読んだことのある人はこの天空の蜂を読んでみて欲しい。 こんな作品も書き上げていたのかと感動できるのでは? 刑事だけではなく自衛隊、知事など多くの登場人物が出てくる。 登場人物数はこの作品が最も多いだろう。 本書内では原子力発電を推進するもの。反対するものそれぞれの言い分、立場などを 詳細に書かれている。 小説という枠内に収まらない作品に仕上がっていると思える。 印象に残る言葉も数多かった。個人の主張というのは実は立っている地面(環境)によって 変わるものでしかないという台詞には考えさせられた。 本書を通じて子供を救出する場面と最後のビックBが海上に落下していく場面は 思わず手に汗を握る思いだった。 これほど優れた作品が未だに映像化されていないことには意外な思いだった。 原子力発電の抱える問題に斬りこみすぎなのであろうか。 (個人的に東野圭吾さんの作品郡は最近になって読み始めた。 ヒット作は大抵映像化されている) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
舞台は福井の原発での事件が主として描かれており、現実世界としては、まさに、今、福井の大飯原発が再稼働のカウントダウンに入り始めてしまった状態。 正直、3.11の震災後の福島原発の起こるべきして起こってしまった事故まで、原発とはどういうものか?何処に何基あるのか?国内の発電の原子力の割合、危険性など、全く知らない状態でした。 もちろん、この物語が描かれたのは福島原発事故発生の全然前なのに、リアルな描写で表されています。原発を否定する内容では決して有りませんが、考えさせられる物語でした。 天空の蜂は知人に勧められて読んでみて、恥ずかしながら、東野圭吾という作家を始めて知りました。今では東野圭吾の作品を読み漁っています。すっかりファンになってしまいました。 勧めて頂いた知人に感謝ですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
緊迫感あふれる内容です。 ヘリに取り残された子供の命を救うための、 自衛隊の活躍の描写が素晴らしい。 それと同時に、反原発運動家のメチャクチャぶりが よくわかりますので、連中に巻き込まれて生活をメチャクチャに されないように、一般市民は読んでおく必要があるでしょう。 現場での節電の苦悩の模様などは、まさに3/11後に 起こっていた出来事と同一でした。 「電気は足りています」を壊れたレコーダーのように 連呼して、弱者を切り捨て、復興を邪魔する反原発運動の輩も この本を読んで海よりも深く反省してほしいものです。 竹本淳一 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
原子力発電所にヘリコプターを落とそうという恐ろしく大胆な計画が序盤から進行します。政府や警察が慌ただしく行動する状況や、予想外のトラブルが発生するなど、終始、緊迫している状況に惹きつけられました。犯人の動機は何なのか?といった関心も読者を惹きつけますが、その動機とは著者が読者に訴えたいことであり、深い意味を持つものでした。社会派小説に分類される良書だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
セリカーGT FOURのパーフォーマンスが凄い。 スタントの渡部三郎の滑りは凄いな。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!