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ロス・アラモス運命の閃光
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ロス・アラモス運命の閃光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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舞台は第2次世界大戦末期の1945年春、マンハッタン計画(原爆の研究開発)を極秘裏に進めるロス・アラモス研究所。研究所から遠く離れた公園で、男の他殺死体が発見される。男は研究所の保安部員と判明。個人的な殺人なら問題ないが、計画に影響を及ぼす何かが背景にあるとしたら一大事。捜査のため、陸軍情報部員で文官のマイケル・コノリーが、ロス・アラモスに派遣される。 ロス・アラモスを直接扱った小説は、私の知る限り初めてで、非常に野心的で興味深い。だが残念ながら、小説としては極めてお粗末だと思った。全体的に間延びしていて、水で何倍にも薄めたスープを飲まされているような気がした。恐るべき兵器を生み出す事への科学者の良心の葛藤など、興味深い問題も内包されてはいるが、ほんの通りいっぺんにしか触れられてないので、訴えるものが全くなかった。 また、キャラクターは誰も彼も薄っぺらだが、特に主人公のコノリーにはさっぱり面白味がない。それでも、ロス・アラモスの内情を読者に伝えるだけの、機械的なナレーターに徹していたら、まだましだったかもしれない。だが、やぶからぼうに人妻と不倫するという、取って付けたやり方で”個性”を発揮するので、物語がますます冗漫で退屈になってしまった。 当時のロス・アラモスの様子を垣間見る事ができたので、全くの時間の無駄とまでは言う気はない。だが、これほど興味深いテーマなのに、もう少しましな小説にできなかったのか…と大いなる欲求不満を感じた。 | ||||
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