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モーニング Mourning



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【この小説が収録されている参考書籍】
モーニング Mourning (実業之日本社文庫)

モーニング Mourningの評価: 4.07/5点 レビュー 14件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.07pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全14件 1~14 1/1ページ
No.14:
(3pt)

ちょっと惜しい

「モーニング」「コーヒーブルース」「ビタースイートワルツ」「スローバラード」を通して読んだが、
モヤっとしたものがあった。
それが、茜の人物像だ。
事件を起こし一人の人間の夢と未来を奪い、結果的に彼ら5人に犯罪をさせてしまった。
そのマドンナ的女性が、この「モーニング」のキーパーソンであるのに
高校生時代とOL時代での性格が違いすぎてしまっている。
高校生当時の性格なら男性不信や罪悪感から精神的病を患ってもおかしくないと思えるが、
大学生5人にとっては憧れのマドンナ的存在。
正確には多面性もある、成長もする。しかしながら、
彼らがオアシス的存在な影響もあるだろうが、すんなり入ってくる設定ではない違和感がある
事件関係の中島と関係が続いている中でその変わりようは無理がある感じが否めない。
大学生5人の中に入っていったり、付き合ってもいないのに彼の父親に婚約者だと言ったり、
「そんなことするだろうか」と疑問が湧く行動が多い女性像だ。
それがシリーズを通して、話全体の良さを壊してしまっている。
シリーズに出てくる橋爪のような罪を償う感じも、憧れの存在になるほどの素敵さも描かれていない。
この部分が非常に残念で惜しいところであった。

あくまで主人公の見聞きした話が進んでいくので、他者の感情はわからない分現実感があり、
想像できる楽しさはあるが、感情移入はしにくくただ話が進んでしまう部分がある。
結果的に可もなく不可もなくというところに落ち着いてしまった。
モーニング Mourning (実業之日本社文庫)Amazon書評・レビュー:モーニング Mourning (実業之日本社文庫)より
4408550205
No.13:
(4pt)

過去にはもどれないが、過去にもどることができる。

1961年うまれ。5人組。真吾、ダイ、ワリョウ、ヒトシ、淳平。
東京で喫茶店を営むダイ、人気がでてきた俳優淳平、水戸の教師ヒトシ、金沢の老舗豆腐屋 ワリョウ。
20数年後、真吾が死んだことで、葬式に4人が集まる。
大学時代 一緒に寝起きして、飯を食べ、大人になっていく過程の微細な記憶。
バンドを組み、その時代の呼吸を感じた。
大学を卒業して以来始めて 4人が出会う。それぞれは、自分の生活をしているのだ。
葬式を終え みんなで空港に向かって 別れようとした時 俳優の淳平が 自殺すると宣言する。
ダイ、ワリョウ、ヒトシは なぜ?自殺するな。というが、
自殺する理由がわかれば、自殺しないと言う淳平。
そこから、ロングドライブが始まる。クルマ故に 音楽も共有できる。
うまい構成で、過去にさかのぼって 青春を語り合う。
5人の共有のマドンナ そして 淳平の恋人 茜さんにまつわる話を
掘り出していくことで 淳平が なぜ自殺すると 宣言したのかを探っていく。
過去にはもどれないにもかかわらず 4人は 過去にもどったかのように、
青春を語り始める。記憶の中にある青春は 甘酸っぱく、痛く、そして 幸せだった。
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No.12:
(5pt)

ありがとう

無事に商品到着しました。
迅速丁寧な対応で、最後まで安心してお取り引きできました。
また機会がありましたら、宜しくお願い致します。
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No.11:
(4pt)

ロードムービーのようでよかった

最初はコーヒーブルースが気になっていましたが、 こっちが第一弾と知って読んでみました。 回想型のロードムービー的なストーリーを思わせるストーリー展開なのか一気に読みました。 一緒にいた人の死、その人を傷つけた男に対する復讐と 内容は重いのですがそれほど生々しさはありませんでした。 最後もすっきり終わってよかったです。
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No.10:
(4pt)

なつかしい感覚

この作者の作品は何処か懐かしさを感じることがありますがこの本もそんなところがあります。
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No.9:
(5pt)

大事にしている友人がいるというのはいいな。

友人である真吾が事故で死んでしまった。
あの頃、つるんでいた5人の一人が居なくなってしまった喪失感に捕らわれた葬式からの帰り道……俳優として活躍し始めていた淳平が突然言い出した。
「この車で一人で帰って、自殺する。」
ふざけるなっ! と思いながら、3人は明日の仕事もほっぽり出して、車に乗り込んだ……

大学時代に同じバンドのメンバーとして深く繋がっていた5人の物語。
45歳になり、学生時代は遠い過去。淳平の自殺を思いとどまらせるためにも、懐かしく、そして苦い思い出話を続ける3人。
私自身はこんな学生生活を送ってはいないし、45歳になった時にこんなに深く話せる相手がいないんだけど、読み始めると一気にのめり込みました。

淡い恋心と、後悔とが入り交じりながら、すっと心に馴染むエンディングまで見事に物語を紡いでいます。
あー、好きな小説だなぁ。
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No.8:
(3pt)

ホワイダニットにこだわらず読みたい

これはミステリではないので、

なぜ淳平は自殺するつもりなのだと打ち明けたのか?

にこだわりすぎてはいけません。

そこに固執しすぎると合間合間のなにげない会話や想いを

じれったく感じてしまいます。

ゆったりしたロードムービーを彼らの仲間になったつもりで

味わいたいものです。
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No.7:
(3pt)

難しい

恩田陸の「夜のピクニック」の様に、とにかく戻れない学生時代の懐かしさと刹那さをこれでもかと掻き立てる文章(良くも悪くも) 気になった点が2つ。茜と中島の出会いかたが強引かな? あと、結局あの五人はどうやって中島を呼び出したのか。なんか、すぐに警察に足がつきそうなんだけど。 カバーデザインも含めて好きな類いの本だけに残念。点を付けるのが難しい。 映画か舞台化したら見てみたい。
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No.6:
(4pt)

こんな40代になれたら

「話すだけ話した後に訪れる沈黙に心地よさを感じることができる友人はどれぐらいいるだろう。」
この一文が心に残りました。

主人公達は皆40歳を超えた中年です。
自殺すると言い出した親友の真意を考えるため皆で大学生時代を思い出すという流れになっています。

ミステリー的な要素はあまりなく、メインは友人たちとの絆です。
読み終わってみると恩田陸の「ネバーランド」みたいな感じがしました。
今40代の人は昔を懐かしみながら、今大学生の人は少し先の未来に思いをはせながら読める物語だと思います。
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4408550205
No.5:
(4pt)

過ぎた時は戻らない

優しくて清々しくてちょっと切ない小路幸也の世界。
この人の本、大好き。

このお話は、45歳の男4人の青春ロードムービーって雰囲気。

長いドライブの間、淳平の自殺の理由を探ろうと、かつての思い出を語り合う4人。
その昔話がとっても良いのだ。
かつては同じことに笑い、同じことに怒り、同じ時間を過ごした仲間。
今だってその仲間を大切に思っているけど、時がすぎ、それぞれ違う道を歩み、二度ともとには戻れない。

タイトルは「mourning(追悼)」。
亡くなった仲間を悼むための時間。
追悼の長いドライブの間だけ、かつての時間がよみがえる。

淳平が車内で i podから流す音楽が、そのころの音楽。
ブルース・スプリングスティーン
U2 <New Year's Day>
ジャニス・イアン <Will You Dance?>
エリック・クラプトン <Layla>
同じ世代としてはど真ん中にわかる曲ばかりで、読んでいて一気に雰囲気に入れる。

ところどころ、その手紙はそれでいいの?とか、だったらそれは言わなくて良かったんじゃないの?とか、最後も「へ?」と思ったけど、まあいいのだ。

今が不幸ってわけでも、それが悲しいってわけでもないけど、過ぎた時は二度と戻らない。
ラストの文が切ない。
モーニング Mourning (実業之日本社文庫)Amazon書評・レビュー:モーニング Mourning (実業之日本社文庫)より
4408550205
No.4:
(5pt)

語り合える仲間のいる幸せ

1961年生まれの5人の男、大学時代の4年間同じ屋根の下に住み、バンドを組んで過ごした日々。
20年ぶりの再会は、1人の仲間のお葬式。
帰り際、残された仲間の一人がこれから自殺すると宣言、
その理由を当てられたら自殺を思いとどまるという。
九州から横浜までの自殺阻止のためのロングドライブがはじまった。

同年代として、とても懐かしいBGMの流れる車内で、ひたすら思い出話が続く。
あの4年間の中にしか思い当たることが無いからだ。
楽しく切なく、そして深い悲しみを全員が味わった捨てられない大切な4年間。

はたして、自殺を止めることは出来るのか。
そして、あのころは語られることの無かった秘密も明かされていく。

文句なしに面白かったです。最後は2度驚かされました。
そして、こんな素敵な仲間のいる5人がとても羨ましいです。
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4408550205
No.3:
(5pt)

しみじみとした想い出話

5人全員が、1961年生まれで、かつて寝食を共にした、大学生時代の学友。
その5人が4人となり、葬儀の帰途、4人が3人になるかも知れないという局面となってしまう。
ここから、喪服での、とてつもない長距離の、ロングドライブが始まる。

作品は、学生時代の、想い出話を、延々と語る。
その内容は、単なる青春物語では終わらない、壮絶さがある。
車内で流される曲は、近い世代の人間には、懐かしいヒット曲ばかりだ。

社会人になってから、皆が初めて一同に集うのが、不幸にも、一人の葬儀の場となってしまった。
だからこそ、故人も含めた、想い出話は、何にも増して、貴重だ。

物語の結末には、深く納得させられる。
おそらく、この物語を読む方皆が、成程と思われると思う。

しみじみとした想い出話なのに、ハラハラとさせられる。
男の友情とは、得てして、こういうものだ。

深く共感出来る事をもってして、文句無しの星5つとした。
モーニング Mourning (実業之日本社文庫)Amazon書評・レビュー:モーニング Mourning (実業之日本社文庫)より
4408550205
No.2:
(4pt)

本当の親友とは

大学時代の親友たちが20数年ぶりにそろう。
仲間の一人の葬儀に出るために。
それぞれがそれぞれの生活を抱え、
全員が揃うのは亡くなった20年ぶりのことだった。
もう全員が揃うことがない悲しみを抱えながら
自殺をするという仲間の真意を探りながらのロングドライブ。

その結末はなるほど、と思わせるものだった。
亡くなった人を偲ぶのは当然だけど、
それぞれの生活があるがゆえに
その偲ぶ時間も場所も限られてしまう。
思い出してあげることが、話をすることが、最大の供養かも知れない。

自殺を言い出した仲間の真意は、本人にしか分からない。
しかし、残された4人の気持ちを一つにするには十分だった。
そして語られる大学時代の、青春時代の思い出話。
40半ばになっても、その当時のこと色んな思い出を話すことができる
そんな関係がうらやましくも思えた。
モーニング Mourning (実業之日本社文庫)Amazon書評・レビュー:モーニング Mourning (実業之日本社文庫)より
4408550205
No.1:
(4pt)

切なさにウルッと来る作品です。

★大学時代の5人のメンバーの中の真吾が事故死した葬儀の後…。メンバーの一人だった淳平が自殺すると言い出した。淳平の自殺の原因は何なのか?過去を振り返りつつロングドライブが始まった…。★小路さんらしい切なさが残る作品で個人的には素敵な作品に仕上がっていると思います。★大学の頃、確かにあの頃って先の見えない将来に向かって頑張ることはあっても社会人となって感じる重荷ってなかったなぁ…とこの作品を読んでシミジミと思いました。仕事があったり家族を持ったり決して負の重荷ではないと分かってはいるけれども…。なんにも追わずに過去に戻れたらとやっぱり思う時ってあるなぁ…。
モーニング Mourning (実業之日本社文庫)Amazon書評・レビュー:モーニング Mourning (実業之日本社文庫)より
4408550205

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