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ちっちゃなホームズといじわるなワトソン 緋色の血統
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ちっちゃなホームズといじわるなワトソン 緋色の血統の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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※少しネタバレがあります ワトスン「随分と大きく出ましたね。しかし、僕に目をつけられたのが運の尽き。あなたが仕掛けた真実を歪めるトリック。全て暴き出して差し上げますよ」 ホームズ「それ、わたしのセリフ! わたしのセリフ!」 (p228から抜粋) 名探偵シャーロック・ホームズが死去し、その後を継いでロンドン・ベイカー街の下宿に探偵事務所を開いたのは、孫のリディア・ホームズだった。彼女は、伯爵家の未亡人シャーリーの依頼を受け、ワトスンの孫であるというジェームズを助手に“歩く死体事件”の調査に乗り出します。しかし、リディアの披露する推理はとんちんかんなものばかりで、そんな彼女は毒舌ジェームズに言わせれば「三流探偵」。まともに推理するのは助手のジェームズばかり。これではホームズとワトスンの立場が逆転しているよう。実は、リディアは祖父から「あの子には才能がない。探偵なんかになったら、いつか大きな過ちを犯すだろう」と言われた過去がありました。名探偵シャーロック・ホームズの言葉は重い。それでも、リディアが探偵になろうと思った理由……。その純粋な気持ちに、私は切なくなって泣けてしまいました。リディアにはシャーロック・ホームズのような頭脳はありません。けれど、彼女には祖父にはない力があります。タイトルにあるように、この物語のテーマは「血統」らしいです。リディアとジェームズの中に存在する祖先の血。その血と戦い、二人はやがて血統の意味とは何なのか答えを見出します。 最後のページは驚愕の事実でした。ホームズファンなら、まずファーストネームの時点で気付くべきことだったんですが……。事件は解決しましたが、まだ謎という名の伏線は残っており、続編を期待せずにはいられません。続編刊行が決定されることを祈っています。祖父のような頭脳はなくとも優しい心を持っているホームズと、そんな彼女に意地悪ばっかり言いながらも見捨てないワトスンが私は大好きです。 あとシャーキアンでないと分からないネタがありました。まあ私はシャーロキアンには程遠い、ただのホームズファンに過ぎないので、ネタを回収しきれてないと思いますが。作者さんのブログに後書きがありますので、興味のある方はそちらを見てみてください。 | ||||
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