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ダンテ・クラブ
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ダンテ・クラブの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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舞台は南北戦争終結後のボストン。ダンテ生誕600年に合わせ「神曲」U.S.版の翻訳を行っていた詩人ロングフェローを中心としたサロンは、「地獄篇」の描写に酷似した殺人事件に巻き込まれて行く。 なぜ「ダンテ」なのか、という疑問よりは、往時の人々の差別意識が物語の核となっている。 この差別は、南北戦争の大義名分の大雑把な差別だけれはなく、母国の国籍、カソリック、プロテスタントとその中でも細分された宗教的背景、ジッツ、階級といったあらゆる要素を孕んでいる。 自由の篝火の元に集ったものの、所詮は他者を排除しなければ自己を確立できない、彼の国の実情が描かれている。 物語の要であるダンテの「地獄篇」は故郷を追われたものの、報復の書のように描かれているが、本邦で手に入る岩波版とことなり、詩人たちが翻訳したという設定のためか非常に滑らか。地獄篇であるためグロテスクな描写が中心ではあるが、読んでいて美しいと思う。 「薔薇の名前」と比較されているようだが、宗教的な情熱や狂気が描かれているという印象は薄い。 | ||||
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「ダヴィンチ・コード」で歴史ミステリーが火がついた感がありますが、プロットの妙はあっちに譲るとしても、キャラクター造形はこっちが上かな。訳文も読みやすくてグッド。 | ||||
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渋くてどっしりした本格派。ダンテの『神曲』に模した連続殺人の犯人を、ダンテの研究者たちが追う、というストーリーです。『神曲』を知らなくても充分おもしろいし、むしろ「ダンテも読んでみようかな」という気になります。登場人物に文学者や出版関係者(ほとんど実在)が多く、キャラクターもたっているし何より知的な感じがたまらないです。本好き文学好きには特におすすめです! | ||||
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