(短編集)

パン屋再襲撃

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評判

パン屋再襲撃の評価:

4.03/5点 レビュー 67件。 C ランク

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平均点4.03pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全153件 81〜100 5/8ページ
No.73
(4pt)

ハルキワールド全開

パン屋再襲撃でマクドが出てきた瞬間に笑い転げてしまいました。
春樹の小説には大抵解説がないし、意味はわからないんだけど読んでいて面白い!
思う存分不思議な世界にひたってください。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.72
(4pt)

思いで深いな

初めて読んだ村上作品。「???」でした。「???」だったんだけど何か訴えてくるモノがあり、読み進めました。不吉な予兆を感じさせる表題作や、『ねじまき鳥』が好きです。ここに収められてる作品は大体、結末が後味悪いんですが、全体的に何かこれから良からぬ事が起こりそうな不気味な静寂感があり、それが心地よくもあります。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.71
(5pt)

エレファントバニッシュ

こちらに収められている短編、特に「象の消滅」が翻訳されて、異国でばかうけなんだとか、、、、
象の消滅をモチーフにした舞台「エレファントバニッシュ」を先日見てきたのだけれども、改めてテキストの凄さを実感するばかりだった。もちろん舞台はすばらしかった、映像を巧みに利用したり、象の足を演じる一人一人の身体表現だったり、すっとぼけた演技だったり、ほんと面白かったのだけど、村上春樹の勝ち!って印象はつよまるばかりだった。
作品の内容ももちろんなんだけど、このユーモアのセンスだったり独特のリズムだったりがすばらしい。長編の村上春樹があわないなと感じてしまった人も、さらりと読めるこの短編なんか楽しめるのではないかと思います。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.70
(4pt)

エレファントバニシュ

こちらに収められている短編、特に「象の消滅」が翻訳されて、異国でばかうけなんだとか、、、、
象の消滅をモチーフにした舞台「エレファントバニッシュ」を先日見てきたのだけれども、改めてテキストの凄さを実感するばかりだった。もちろん舞台はすばらしかった、映像を巧みに利用したり、象の足を演じる一人一人の身体表現だったり、すっとぼけた演技だったり、ほんと面白かったのだけど、村上春樹の勝ち!って印象はつよまるばかりだった。
作品の内容ももちろんなんだけど、このユーモアのセンスだったり独特のリズムだったりがすばらしい。長編の村上春樹があわないなと感じてしまった人も、さらりと読めるこの短編なんか楽しめるのではないかと思います。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.69
(5pt)

感性に呼びかける小説。

読むのは二度目だったのですが、記憶と随分違っていたのに自分で驚きました。
読み終えた後、小説がいつの間にか変容していたんですね。
不条理でシュールな感じのする作品集です。
1985年8月から1986年の1月頃までに雑誌に掲載された短編が6つ納められています。
最初のタイトル作品『パン屋再襲撃』は村上さんの短編では特に人気の高い作品です。
とにかく不条理で面白い、ですね。ポップな感覚が素敵です。
この短編作品は少しだけ既存作品とリンクしている箇所があります。
ビートルズの曲などで「ウォラス」ですとか「ビリー・シアーズ」といった歌詞に登場する人物を別の作品で使ったりしていたのですが、そんな雰囲気を感じました。
このあたりから村上さんの文体はかなり固まってきたのではないかと感じています。
いいですね。村上春樹さんの長編は勿論ですが、短編を読むとこっちもいいなぁ、と思ってしまいます。
感性に呼び掛けるような小説です。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.68
(4pt)

どこかしらの優しさ

「ファミリーアフェアー」が、お勧めです。何度も読みかえしたほど。妹の結婚話を機に、少しずつ、変わり始める「僕」と「妹」の関係。それは、あたりまえのように繰り返されていた「僕」の日常の中に、「戸惑い」をもたらした。「僕」が、変わっていく「妹」との関係を透かして、変わろうとしている「日常」をぼんやりと眺め、受け入れていこうとする… そんな「僕」の心の奥に見え隠れしている「妹」への優しさが、この話を包んでいます。いつもの村上春樹ワールドに、どこかしらの優しさがブレンドされて、ほっとさせられる1話でした。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.67
(5pt)

パンが欲しい

突如空腹感に襲われ眠れなくなった夫婦の逸話。
これはあの時の出来事に関係あるに違いない!
若かりし頃のパン屋襲撃になぞらえてマクドナルドを襲撃!
不思議さの中に暖かさを感じる短編集
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.66
(4pt)

喪失ではなく

「ねじまき鳥クロニクル」の序章となる「ねじまき鳥と火曜日の女たち」を含む短編集。ちょっとした日常が、なにかによって損なわれてしまう人達の話。そして、もとに戻れなくなってしまう人達の話。それをどう受け止めるのか?アンチクライマックスの先に、何かが見える作品。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.65
(5pt)

何かしら奇妙だと感じつつも…

表題作の奇妙さがなんともいえない。 何かしら奇妙だと感じつつも、「妻」の行動力によってその流れはリアルな力を持ち、 シリアスに、静かに、再度の襲撃はなされた…糸井重里と共著の「夢で会いましょう」の中の 「パン」の続編とも言える作品。ちなみに本書全編に通して出てくる「ワタナベノボル」とはあのおなじみのイラストレーターの方の本名だそうです。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.64
(4pt)

襲撃は成功か?

再襲撃というからには、すでに1回目の襲撃が行われているはずで、作中でも以前に相棒とパン屋を襲ったことがあると回想されています。最初の襲撃の模様は「パン」(「夢で会いましょう (講談社文庫)」所収)もしくは「パン屋を襲う」(「パン屋を襲う」所収・「パン」を改題)で読めます。

襲撃のはずが双方に満足な、平和裏な結果に終わってしまった前回の呪いか、時を経て再び猛烈な空腹に襲われて、再度パン屋の襲撃に向かうはめになった『僕』のお話です。さてその結果はというと、成功なのか、成功したらしいけど少々ずれているというか、こじつけで成功だと思い込もうとしているのか、非常に微妙です。
ただ、少しずつ当初の目的からずれてゆき妥協する様子が、なぜかしらユーモラスで、『僕』たちが襲撃に頑張れば頑張るほど、くすぐられるようなおかしさを感じてしまいます。

初志貫徹とか中途半端は後から効くのだとか、そういう読み方もできるのかもしれませんが、静かでやさしい読後感を楽しむのもいいかもしれません。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.63
(5pt)

表題作が秀逸

まだそこまで世界的知名度が高くなかった初期の短編集。

表題作の「パン屋再襲撃」が一番おもしろく且つ印象的な短編。村上春樹といえば幻想的で不思議な世界観のイメージがありその点を忌み嫌う人も多いと思うが、本作の妙なシュールさはそういったイメージを払拭してくれる。
「深夜にお腹が空いた夫婦がマクドナルドを襲撃し、ハンバーガーを食って帰る」という訳のわからない内容。結局何だったんだ、という純粋な疑問は残るが、マクドナルドといういやに現実的な象徴と、散弾銃を持って敬語で襲撃する夫婦というありえない設定には笑わずにはいられない。また主人公の夫婦の間に生まれる奇妙な絆は、80年代の少し古くさい描写と相まって温かく感じられる。余計な回りくどい描写はあまりなく、非常にテンポが良い。行間にうまいこと「雰囲気」を詰め込むテクニックはさすがで、おそらく彼の作品の中でも一、二を争う出来なのではないだろうか。

他に「ファミリーアフェア」「象の消滅」あたりもおもしろい。

「ノルウェイの森」や「1Q84」あたりの長編がどうしても苦手、という人は是非本書をお勧めする。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.62
(4pt)

お腹がすいたからパン屋を襲うという、何とも短絡的で衝動的なアイディアだが、ついつい最後まで読んでしまう。
やはり文章が面白く、アイディア優先かと思いきや、地の文の物語とは関係のないことがどうしようもなく面白い。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.61
(5pt)

いい感性だ

演劇でこの短編集にもなっているものを作り直して上演した、と新聞で知り、面白そうなんで買ってみた。

まだ、最初の短編しか読んでないが、面白かった。

私は春樹さんは案外短編向きだと思う。
カフカや安部公房もそうなんですが、こういうタイプの小説は短編の方がインパクトがある。
中編がギリギリで、長編になると、多分疲れてしまうんだと思う。
理性的に書いているつもりかもしれないけれど、それは夢なんで、どうしても辻褄が合わなくなる。でも、辻褄なんてあわせる必要はない。そんなものは、意味付けして、腑に落ちたいという脳の欲求で、現実とは関係のない欲求なのだから。

しかし、村上春樹の小説に出てくる女性は何かファムファタール?運命の女、の匂いがするなぁ。
謎めいている。
スフィンクス的な…

女って、謎めいている。自分も女だけど、時々自分がわからなくなる。子宮の欲求というやつが、脳の欲求と闘っている、そんな感じがして、時々おかしくなりそうになる。

生命って、やっぱ、神秘だ。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.60
(4pt)

ある小品に衝撃を受けた

「パン屋…」「象の…」といった有名な短編と、
「双子…」「ねじまき鳥…」という長編と絡んだ作品を含むので、
かなり重要な短編集だといえるし、
これらについてはかなり語りつくされてもいるだろう。

私は「ファミリー・アフェア」が面白かった。
私の知る限り、兄妹という関係は村上作品では珍しく、
新鮮に思えた。

最も衝撃を受けたのは、最も短い「ローマ…」だった。
著者の比喩表現は、天才と突飛の紙一重だと思ってきたが、
これを読むと、天才の方だと判断せざるをえない。
落語の三題噺みたいなものといえばそうかもしれないが、
それにしても著者の力量をまざまざと見せつけられた思いがする。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.59
(5pt)

さすが

村上春樹さんのユニークさと力を感じさせられ、楽しみました。
題材も設定も、すごい、とは思いませんでした。
ところが、引き込まれました。
何んなんでしょうか?

同じ題材と設定で他の作家の方が書いたら、こうはならなかったと思います。

さすが、と思いました。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.58
(4pt)

気楽に読もう

いつも彼の本を読むと
僕=村上春樹=ワタナベノボル
ではないかと思える。
そう思うと、
短編集というのは、
やはり珠玉の1作がないことには・・・
と思いがちであるが、
通勤の途中でもさらっと読んで、
後ろ髪をひかれるような作品の集まり。

気楽に読んで、後から深いところを考える
そんな風に読むことができる作品である。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.57
(5pt)

短編集の最高傑作

村上春樹の短編集の中で最も好きな作品。
一編一編のクオリティが非常に高い。

「パン屋再襲撃」
まず、この「再」襲撃の意味についてだが、登場人物は短編集「カンガルー日和」の中で若い頃に一度パン屋を襲撃した過去を持つ。
だから、「カンガルー日和」を事前に読んだことがあれば倍増とまでいかなくても、楽しさは増す。
そして、当時のパン屋襲撃の呪いが今は結婚した夫婦に襲いかかる。
呪いによって真夜中に激しい空腹感に苛まれた夫婦は、車を走らせ「マクドナルド」を襲うことにした。
夫婦の呪いは解くことができるのか。

そして、これも名作「象の消滅」。
町で飼育していた象がある日突然、飼育員とともにこつ然と姿を消してしまう。
それは状況から見て明らかに逃げたのではなかった。
消滅したのだ。
ただ、そんなことは誰も信用しないが「僕」だけは人に言えないものを目にしていたのだった。

「ファミリー・アフェア」
村上春樹の作品で主人公の兄弟が主体的に登場する物語はあまりないので、この作品は非常に珍しい。
兄と妹のファミリー・アフェアが描かれる。
村上作品にいつも登場するような、社会を斜に構えて見ている「僕」に対して現実的な「妹」。
その妹が婚約した。
相手の男との関係の中で見せる兄妹の掛け合いが、非常にユーモラス。
兄妹とはいえ、これほどコミカルに人間関係が描かれる村上作品が他にあるだろうか。

「双子と沈んだ大陸」
この双子は「ピンボール」に登場する双子。
主人公はこの双子が家から出て行ってしまった後に、偶然雑誌の写真で彼女達を発見する。
そして、主人公が勤める事務所の隣の歯科医院には「笠原メイ」と言う名の女の子がいる。
「ねじまき鳥」に登場する「笠原メイ」の名前はここからとられたのだろうが、キャラクターはまったく異なっている。
全体として、初期の村上春樹の乾いた雰囲気を思い起こさせる。

「ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界」
短編ならではの言葉遊び。

「ねじまき鳥と火曜日の女たち」
これは題名とおり長編の「ねじまき鳥」のベースになっている作品。
長編の初めの部分が、ほぼこの時点で出来上がっていたということがわかる。
長編の「ねじまき鳥」を読んだ人なら、この短編からあれだけの長編にまで膨らんでいく、作家の仕事について思いを馳せることになる。

やっぱり名作だ。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.56
(4pt)

虚無感と自己嫌悪感の漂う初期作品集

初期の作品集だ。いやな男が描かれているが、たぶん村上はこの作中人物がいやな奴であることを意識している。自己嫌悪のようなものが漂っている。「象の消滅」にしろ「パン屋再襲撃」にしろ、物質として現実に存在するものを信頼していない。それはいつか無くなるものだし、だとすれば今目の前で消えてしまっても何の不思議もないものなのだ。
 人の関係だって、だから真面目に永続的な関係なんて結ぶ気になれない。永続的な人間関係だって?という具合だ。だから世界を確固たるもののように不安げのない笑みを浮かべるワタナベノボルを、こんなにも憎むのだろう。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.55
(5pt)

村上さんは短編が秀逸

もし、この本を呼んで面白いと思えないのなら、村上春樹は無理だと思う。

色んなことについて「何で?」って深く理由を考えてしまうのであればやめといた方がいいと思われます。

深夜にハンバーガー屋を襲ったり、はんだごてが何となく嫌いだったり、このわけのわからない感じが好きなのです。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.54
(5pt)

何といっても「ファミリーアフェア」

何といっても「ファミリーアフェア」でしょう。1985年の刊行ですので、バブル(1986年〜)前夜のどことなく抜けた雰囲気、シリアスにならない都会的なタッチ、それでいて家族間のそこなかとない親愛と目線を高くしない主人公の自省の感もあって、大いに憧れたものです。80年中期にはこうしたキャラが時代の雰囲気だったし、社会的にもアクセプトされたのだと思います。

かなり気障ですが主人公のセリフや描写に思わずニヤリとさせられる作者の技量は流石だと思います。恐らく、このストーリーは映像化してもあまりその魅力の本質は伝わりにくいのではないでしょうか。文章であるが故に伝わるものがある、非常に技巧性の高い作品だと思います。

村上氏自身が言うところのドライブが利いた短編小説の秀作。1993年Knopf 社で編集、出版された短篇選集『The Elephant Vanishes』(2005年、「象の消滅」 短篇選集 1980-1991として日本でも発売)にも短編代表作のひとつとして収録されています。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011