阪急電車
評判
阪急電車の評価:
4.14/5点 レビュー 394件。 S ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全738件 341〜360 18/37ページ
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阪急電車の評価:
4.14/5点 レビュー 394件。 S ランク
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何ともいえない世情を反映したドラマだったが、かなり良かった。
それで映画になった今作を迷わず観たのだが、これもかなりGood!!
というわけで、原作に手を出してしまった。。実はフリーター〜
も探したんだけど、まだ文庫になっていない(残念、なったら買うぞ!)
さてさてこのお話。
私のような関東圏の人間には馴染みのない阪急電車・今津線のお話。
各駅を紡ぐように短編が綴られ、駅を経ていくごとに微妙にリンク、
さらに折り返してその後が語られる…という、嬉しい内容。
私のように本を持ち歩きヒマを見て開く、閉じる、を繰り返す人間には
短い各駅ごとにしおりを挟めるところなど、とても嬉しい。
いつも通り、映画鑑賞後に今作を読んでみたのだが、これが大当たり!
映画の登場人物がそのまま出てきたような充実感に納得感!…ただ
いちばん乗りでこの話の冒頭を飾る図書館カップル、この話だけが
映画版には出てこない…これが、とっても残念!なぜかと思ったら、
ケータイドラマ?かなにかで別放映されていたようだ。うーん…^^;
せっかくなら(生で)映画に入れて欲しかったぞ〜!!
討ち入りOL、これが中谷美紀そのもの!で(爆)場面が浮かぶ浮かぶ。
彼女に声をかけるお婆ちゃんと孫が、宮本信子と芦田愛菜っていうのも、
まさに適材適所。このお婆ちゃんエピソードは映画の方がより詳しい。
暴力男と別れる別れないで悩む女子大生、戸田恵梨香もピッタリである。
親友役でチラリと顔を見せる相武紗季、その兄なんかも想像した通り。
私的にそそられた軍オタと野草好き(勝地&谷村)は本当に微笑ましくて
懸命に彼女を誘おうと頑張るシーンには、こちらまで力が入る(爆)
先の戸田恵梨香がうるさいオバサン連中の付き合いに疲れ果てて胃痛に
なる南果歩を介抱しつつ、過去の失敗を思い返すところも秀逸である。
(ここは映画版では描かれなかったな、残念)
そして…何度となくスクリーンに登場していた小学生の女の子。
これがホームで中谷美紀と隣り合うシーン…映画も本でも同じく泣けた。
このエピソードだけに限らないが、どうして人間ってこんな風に、親でも
先生でも、どえらい御大でもない人に助けられて、重要なアドバイスを
もらえるのだろう…たった15分の奇跡は、そんな人生巡りあいの機微を
サラリと語る一方で、忘れるなよ!人と人はこうして繋がってるんだぞ!
を強く訴えかける。見て見ぬふりは誰だってできる。だけどそこで一歩の
勇気、余計なおせっかいが功を奏すことがある訳だ。あ〜人間って温かい。
ホッとするほど安定感のある文面から、こぼれるように語られる幸せ、
えっちゃんとアホな彼氏(玉山)のエピソードが、映画ではお婆ちゃんの
恋話に繋がる。私も電車でよくカップルや女子高生の話を(聞かずとも)
聞いてしまうのだが^^;本当にいろんな付き合いが散りばめられていて、
噴き出してしまいそうになることが多い。こんな公衆の面前で、と目くじら
立てなさんな、面白いからアナタも話を聞いてごらん。なんて思うことが
多数あるのだ。女子大生が女子高生の恋愛談から、いい恋愛術を学ぶ…
なんて、民放の下らないラブストーリー以上の収穫があるというものだ。
いい話ってのは読んでも、観ても、聞いても、楽しい。が実証されている。
そして、苦しい恋愛の果てには、飛び交うツバメたちにホッとできるような
温かな空間が用意されている。登場人物のその後を未だに想像しながら
あのまま幸せになっているだろうな…という期待が心の中に広がっていく。
出逢いとは劇的なものではなく、ふとした日常の中にコロリと転がっていて、
それに気付いて拾いあげたら、自分にしっくりと馴染んでくる感覚の賜物。
どうして今まで気付かなかったんだろう、が具現化されて語られるように、
ふっと沈みこんだときには拾いあげて、何度でも読んでみたくなる快作だ。
語りたいことが多すぎて、半分も語りきれていない^^;
そのくらい面白くてほっこりと温かくてじんわり泣けてくるいい話である。
老若男女、誰が読んでもおそらく面白い。男性にもぜひお薦めしたい一冊。
(男の子側の気持ちなんか、うま〜く描かれているのだ)