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書物審問
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書物審問の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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30文字の感想を書いてくれとありますが、面白かったでは、ダメなのでしょうか。読む人によって、好き嫌いが分かれると思います。 | ||||
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読書の楽しみ方のひとつに「言葉を覚える」というのがあります。国語教育も英語教育も同じで、知らない言葉や単語を辞書で調べて一つずつ自分の知識とし てきましたよね。塩味も読書家の端くれですからボキャは多いほうであると自負していますが、赤城さんのこのシリーズを読んでいると初めて巡り合う言葉が多 くて嬉しくなってしまいます。過賞、点頭、慫慂、繊弱、階梯、敷衍、精粗、峻拒 ・・・・・。いずれも普段使いませんよね。知命の歳を過ぎてこれらに出会 うのは本当に嬉しいし、明日から使っちゃうぞ!!と・・・いやな奴ですね。人から褒められて「ご過賞いたみいります」なんて答えられたら。 さて「書物狩人」シリーズの6冊目であり、2冊目の長編作品です。同じく長編であった第4作「書物幻戯」に塩レビュー(前作まではその書籍を手に入れる手 腕とその本にまつわる薀蓄でストーリーを十分に楽しめたのですが、おいしい薀蓄部分が薄くなってひどく残念です。)したのですが、今回はイケてます。とは いっても「書籍を手に入れる手腕とその本にまつわる薀蓄」は薄くてやはり残念。その代わりミステリー要素を強くしているところに、進化が見られます。 スコットランドの古い城に住む城主と呼ばれる本の収集家の下に4人の客がそれぞれ稀覯本を持って集まります。現在は亡命しているエチオピアの元将軍、ド イツの有名な指揮者、東欧の実業家、そして書物狩人と称する東洋人。それぞれその稀覯本を入手した経緯にはいわくがありそうです。そして彼らが持っている 本が次々と無残なやり方で「殺されて」いきます。 本が殺されるなんて変な表現ですが、物語を読んでいるとそうとしか取れないような上手な筆致で話が進みます。このあたりは赤城さんの書物に対する思い入れが上手に記されているのです。 4つの書籍は楽譜、エロ写真集、スパイの名簿、計算書でそれぞれの発刊経緯には歴史的な薀蓄がまとわりつき、それなりに危険な書籍なのです。これら書籍に まつわる謎。書籍を殺した犯人は誰か。本の処刑方法の意味は何か。ぞれその稀覯本に共通のキリル文字のスタンプの意味は何か。謎だらけの前半の展開をル・ シャスールはどう暴いていくのか。 良くも悪くもミステリーの要素にシフトした印象です。4名が古城着いて間もなく、城からの帰り道が爆破され、携帯電話も不通となる。まさしくミステリーで定番の「孤立した山荘」状態。普通はここで連続殺人事件が起きるのでしょうが、本書で殺されるのは人ではなく書物。 犯人は途中で察しがつくのですが、その裏の顔でもうひとつ楽しませていただけます。面白いですよ。 | ||||
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ベッドサイドテーブルに書物シリーズを積み上げ、気分に応じて1冊を選び読みながら寝入ってしまうことが多い。 書物審問も当然ベッドサイドにあり、すでに2度読み返した。 書物シリーズは帰国の際見つけ、とたんに魅了されている。作者が9割の事実に1割の虚構を乗せて書いている、と述べているように、作品そのものもさることながら、参照資料をみて作者が海外の資料をどのあたりで使っているか想像するのもたのしいし、、あとがきも面白く肯けるところがある。 今回はロンドンに書物迷宮(4つの短編ストーリー)を持ってきた。 残念ながら書物審問はストーリーが一つなので持ってこなかった。 作者には短編をまとめたシリーズをもっともっと世に出してほしい。 カナダ・カルガリー在住 長尾 | ||||
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いつもどこから調べてきたのか、歴史の暗部、本の内容の秘密については、面白いです。 今回の複数の本の内容は陰惨ですね。出処が出処なんで。 オチは、相変わらず、人を喰ってはいてもヒューマニストなナカライが気持ちいいです。 犯人がこのお膳立てでは最初から誰でもわかるというのはミステリとしてはどうかと。 ですが元が相当に荒唐無稽な「書物狩人」って設定ありきなので、作者の他の長編に比べて無理があるのかなぁ。 あの宿敵は今回は登場しません。 | ||||
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