ジーン・ワルツ

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評判

ジーン・ワルツの評価:

3.73/5点 レビュー 90件。 B ランク

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平均点3.73pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全108件 101〜108 6/6ページ
No.8
(4pt)

これは小説なのか?

チームバチスタの大学病院や、これまでのキャラクターは出てくる事もなく(主人公の出身大学として東城大が出てくるくらい)、独立したお話です。
現実にもあった、産科医師の逮捕、そしてそれによって引き起こされた各地の産科の縮小や、赤ちゃんポストそして代理母や顕微授精等、出産にまつわる最近のトピックに触れながら、医療行政の失敗に対しての筆者の怒りが伝わってきます。
『チームバチスタの栄光』が、筆者の死亡時医学検索のアピールを小説という形を用いて行われたのに対して、同様の形で、医療行政の失敗や産科の現状についてのアピールが読み取れました。『チームバチスタの栄光』はまず小説としての面白さがあったのですが、今作はどうしても『チームバチスタの栄光』の本意を筆者のインタビュー記事等を通して知ってしまうと、同じ構造が見て取れて、情報を詰め込もうとしているところや、どこか説教臭さを僕は感じてしまいました。
エンターテイメントとしては星はそんなに高くなく、筆者の怒りのエッセイとして捉えた時には星5つだと思います。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.7
(5pt)

曽根崎医師は医師界の「ヤンクミ」!?

地方における医療崩壊はすでに深刻な問題となっている。特に産婦人科については、医師不足を理由に出産はおろか外来診療まで取り止めざるを得なくなってしまった病院も少なくない。「産みたくても安心して産める環境にない」そんな現状に正面から取り組まずに、声高に「少子化対策」を謳う政府の姿勢はちゃんちゃらおかしいではないか。
 そういった現実を踏まえた上で、あくまでも論理的にかつ現場的に、理想に向かって突っ走る「クール・ウィッチ」曽根崎医師の行動力はとても痛快だ。もちろん、現実には医師法や生命への倫理観もあり、ここまで確信犯的に厚労省にあるいは現行制度に楯突く気概がある医師は皆無に近いだろうが、現実には出来ないことを用意周到に、しかも自らの肉体も使って実行してしまうヒロインに「ありえね〜」とツッコミながら、思わず拍手してしまった医師も多いのでは?
 やはり女性は強い!表面的にはクールだが、曽根崎医師にはまさに熱血教師「ヤンクミ」と同じ血が通っている、とふと思った。清川准教授が大学を辞めるのも時間の問題だろうな〜。
 そして現役医師である海堂さん、あなたも立派な確信犯です。今回も傑作でした。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.6
(5pt)

現代医療体制への憤り

不妊治療や、代理母。若年層の妊娠や、中絶、羊水検査の是非。

そして、少子化対策のいいかげんさ。

そんなことを下敷きに多岐にわたる問題提起をしているミステリーです。

38歳から43歳まで5年間、不妊治療のフルコースの末、

あとは代理母・・・となって、あきらめた私にはとても重い本でした。

遺伝子のワルツかぁ。ちょっと泣いちゃうぞ。

作者の一貫した、現代医療体制への憤りが一番感じられた作品でした。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.5
(5pt)

実に見事な医療小説

本作の著書としては、「チームバチスタの栄光」が映画化もされ、一番注目されているようだが、個人的には、この著者の作品の中で、「チームバチスタの栄光」が一番つまらないように思う。海堂が書く作品は、決してミステリーではない。むしろ、医療をテーマにした社会派と言った方がいいかもしれない。「ジェネレルルージュの凱旋」では、日本の救急医療の現状に問題提起をし、本作では、婦人科医療現場の現状に対し問題提起をしている。海堂の作品をミステリーとして読むとがっかりするだろう。海堂の持ち味は、現状の問題提起とよどみない持論の展開にある。日本の産婦人科医療の現状、厚生労働省の無能ぶり・とんちんかんぶりを見事に描いている。ラストの曾根崎と清川のやり取りは圧巻である。最後まで、一気に読める良作である。この作品をぜひ、厚生労働省の役人にも読んでもらいたいものである。今後の海堂の医療ものに期待したい。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.4
(5pt)

全てが繋がり

医学のたまごの薫くんのルーツがここで明らかになります。ということは他の赤ちゃんも今後いろんな所に?次回作に期待させられます。厚労省が医療崩壊へ誘導して行く施策に相変わらずするどくメスが入ります。私も現役の医者ですが厚労省をこのように批判できる文章力と才能が欲しい。崩壊する医療をどげんかせんと!
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4103065710
No.3
(5pt)

ついつい

妻が妊娠中ということもあり、非常に興味深く読みました。
☆5つというのはそういう思い入れもあってのことですが、
新シリーズへの期待感を裏切らない作品です。
海堂作品に共通しているのはやはり現医療体制への痛烈な批判でしょう。
現場の医師だからこその臨場感あふれる描写は相変わらず冴えわたっており、
一気にラストシーンまで引き込まれていきました。
特に”クール・ウィッチ”理恵の患者を診る目と、まりあの慈愛に溢れる眼差しのコントラストが興味深かったですね。
途中に挿入されていた例の「〜第三者機関」には、ニヤリとした方も多いのではないでしょうか。
とかく専門用語の羅列で鼻持ちならない感じを受けることもありがちですが、
やはり海堂さんの医療ものは読みごたえがありますね。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.2
(5pt)

タイムリーなお話です!!

東城大学医学部を卒業、帝華大学に入学した産婦人科医曽根崎理恵。彼女は、不妊治療を専門とし顕微鏡下人工受精のエキスパートであった。院長の息子の医師がお産中の予期せぬ事故で逮捕され拘留されてしまい閉院を間もなく迎えるマリアクリニックで彼女は、5人の妊婦のお産の担当医でもあった。19歳で父親も知れず中絶希望のユミ、そして34歳の第2子妊娠中の女性、共働きで命を授かり産むかどうかを悩んでいる女性、不妊治療5年目にして授かった39歳の女性、そして同じく不妊治療で授かった55歳の女性。新たなる生命誕生までのお話と代理出産等今話題の不妊治療の現状とは!?★今回ももちろん医療物です。★期せずして母になろうとしている女性、そしてその反対でやっと我が子を授かる事が出来るようになった女性。予期せぬアクシデント等はある中で母としての心情の変化に涙しました。★そして、発展して行く医療の現場…。それなのに古い旧体制の法律や厚生省の考え等、少子高齢化の今改めて考えなければいけない事をギュッと濃縮されていると思う。諏訪マタニティークリニックの院長を彷彿させる理恵のこれからの活躍に期待したいと読者として思う。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.1
(5pt)

産婦人科医療!

いつも楽しみにしている海堂尊さんの新作は、婦人科医療。これまでの軽妙な語り口はそのままに、現代の産婦人科医療や不妊治療、代理母などの問題をクール・ウィッチと呼ばれる新キャラの女性医師が切れ味鋭く語ってくれます。これまでの「医療ミステリー」よりも、より「社会派もの」に傾斜してますが、ぐいぐい読ませてくれる筆力はさすがで、一気読みでした。最後の出産シーンは迫力。立会いの経験のある私は、震えました。お勧めです。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710