ジーン・ワルツ

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評判

ジーン・ワルツの評価:

3.73/5点 レビュー 90件。 B ランク

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平均点3.73pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全108件 61〜80 4/6ページ
No.48
(5pt)

ついつい

妻が妊娠中ということもあり、非常に興味深く読みました。
☆5つというのはそういう思い入れもあってのことですが、
新シリーズへの期待感を裏切らない作品です。
海堂作品に共通しているのはやはり現医療体制への痛烈な批判でしょう。
現場の医師だからこその臨場感あふれる描写は相変わらず冴えわたっており、
一気にラストシーンまで引き込まれていきました。
特に”クール・ウィッチ”理恵の患者を診る目と、まりあの慈愛に溢れる眼差しのコントラストが興味深かったですね。
途中に挿入されていた例の「〜第三者機関」には、ニヤリとした方も多いのではないでしょうか。
とかく専門用語の羅列で鼻持ちならない感じを受けることもありがちですが、
やはり海堂さんの医療ものは読みごたえがありますね。
ジーン・ワルツ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツ (新潮文庫)より
4101333114
No.47
(5pt)

タイムリーなお話です!!

東城大学医学部を卒業、帝華大学に入学した産婦人科医曽根崎理恵。彼女は、不妊治療を専門とし顕微鏡下人工受精のエキスパートであった。院長の息子の医師がお産中の予期せぬ事故で逮捕され拘留されてしまい閉院を間もなく迎えるマリアクリニックで彼女は、5人の妊婦のお産の担当医でもあった。19歳で父親も知れず中絶希望のユミ、そして34歳の第2子妊娠中の女性、共働きで命を授かり産むかどうかを悩んでいる女性、不妊治療5年目にして授かった39歳の女性、そして同じく不妊治療で授かった55歳の女性。新たなる生命誕生までのお話と代理出産等今話題の不妊治療の現状とは!?★今回ももちろん医療物です。★期せずして母になろうとしている女性、そしてその反対でやっと我が子を授かる事が出来るようになった女性。予期せぬアクシデント等はある中で母としての心情の変化に涙しました。★そして、発展して行く医療の現場…。それなのに古い旧体制の法律や厚生省の考え等、少子高齢化の今改めて考えなければいけない事をギュッと濃縮されていると思う。諏訪マタニティークリニックの院長を彷彿させる理恵のこれからの活躍に期待したいと読者として思う。
ジーン・ワルツ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツ (新潮文庫)より
4101333114
No.46
(5pt)

産婦人科医療!

いつも楽しみにしている海堂尊さんの新作は、婦人科医療。これまでの軽妙な語り口はそのままに、現代の産婦人科医療や不妊治療、代理母などの問題をクール・ウィッチと呼ばれる新キャラの女性医師が切れ味鋭く語ってくれます。これまでの「医療ミステリー」よりも、より「社会派もの」に傾斜してますが、ぐいぐい読ませてくれる筆力はさすがで、一気読みでした。最後の出産シーンは迫力。立会いの経験のある私は、震えました。お勧めです。
ジーン・ワルツ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツ (新潮文庫)より
4101333114
No.45
(4pt)

楽しいです

体外受精の専門家の女医が、
大学病院と弱小産婦人科病院に所属しながら、
現在の産婦人科医療の現場に己の体験をもってして物申す話。
曽根崎は子供が欲しかったのか、
自分が「奇跡」を起こせるのか試したかったのか。
曽根崎の行動はフィクションだけど、
そこはあまり気にならず読めました。
医療はマイナスを取り戻す行為だということは覚えておかなければなりませんね。
知識を得る面とは別に単に読み物としてもとても楽しかったです。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.44
(4pt)

読み応えのある医療ミステリー

現役の医師でもある著者による読み応えのある医療ミステリーだ。

本書のテーマはいくつかあるが、メインは人工授精である。主人公の曾根崎理恵は大学の講師をする傍らで、「マリアクリニック」という産婦人科医院で週二回勤務している。閉院間近のマリアクリニックには最後の5名の妊婦が通院しており、物語は彼女たちの出産を巡って進む。

但し、本書は単なる医療ミステリーではなく、著者は登場人物の口を借りて、日本の医療、特に産婦人科が医療現場に無知(あるいは無知を装う)な官僚たちと権利ばかり主張する患者により崩壊に至っていることを、怒りをこめて語っている。
「要求ばかり高度になって、感謝が抜け落ちているから、現場を支える人たちがどんどん潰れていくんです」「世の人たちの厳しすぎる視線と、役人の能天気な無理解が、現場を殺すのよね」といった痛烈な言葉が並び、一体この国の医療行政はどうなっているのだろうかと、暗然とした気持ちにさせられる。

そして本書を読んで気づくのが、五体満足で生まれることがいかに大変かということだ。「三十億の塩基対が三万の遺伝子の情報を伝達する。それらがすべてきちんと作動してはじめて、受精卵はヒトの個体に成長できる」「たった一ケ所の遺伝子のコピー間違い、一組の染色体の分離不全が致命的なエラーを引き起こす」といった言葉を聞いて、自分が五体満足で生まれたことを当たり前と思っていた認識を改める必要があると感じた。

ミステリーとしても終盤であっと驚く展開が用意されており、読み応えがあってかつ楽しめる作品であった。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.43
(4pt)

禁断の告発に衝撃

本書(海堂尊『ジーン・ワルツ』新潮社、2008年)は医療崩壊の最前線である産婦人科医を主人公とした小説である。舞台は桜宮市ではなく東京であるが、『極北クレイマー』での産婦人科医の医師法第21条届出義務違反での逮捕事件を背景にした広い意味での桜宮サーガの一作である。妊娠についての医学的な説明が多く、軽いミステリーを楽しみたい向きにはハードルが高い。しかし、ラストの禁断の告白は衝撃的である。
海堂作品はバチスタ・シリーズの田口公平が典型であるが、巻き込まれ型の主人公が多い。これに対して『ジーン・ワルツ』は主人公が変革を志向する人物であることが異色である。また、主人公が変革のための具体的な第一歩を踏み出している。主人公が社会を変えられたのか、その後の顛末が知りたくなる作品である。
海堂作品は医療が中心であるが、医療以外でも鋭い社会批判を展開する。『夢見る黄金地球儀』では、街の個性を喪失する再開発が風刺された。『ジーン・ワルツ』でも低層建築中心の地方都市の青い空と霞ヶ関の灰色の高層ビルを対比させた。
「桜宮の空の青さを思い出す。それから理恵はふたたび、霞が関に林立する灰色の塔について思いを馳せる。」(141頁)
霞が関の住民である官僚への批判が主であるが、無機的な高層ビルでは人間性も失われてしまうことを実感する。(林田力)
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.42
(4pt)

訂正すべし

人工授精と体外受精がごっちゃになってますね・・・。
映画でも同様でした。
そこしっかりして。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.41
(5pt)

お母さんに、オススメ。

妊娠中に購入し、読みました。
周りになかなか子供ができない人も多く、不妊治療にもとても興味があったので、始めは映画が気になっていたのだけど映画館に行けなかったため文庫本を購入。

予想以上に楽しめました!
不妊治療の詳細、難しさ、出産の危険性など...知らなかった事実も、たくさん。
私も出産して、正常分娩が当たり前ではないことを、実感。
お母さんも、赤ちゃんも、本当に頑張ってようやく対面できた時の幸せと
幸せではない出産もあるのだと、気付かされる一冊でした。

是非、妊婦さんやお母さん、これからお母さんになる女性に読んで貰いたい一冊です。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.40
(4pt)

少子化問題に取り組む前に読んでみては・・・

不妊治療、人工授精、代理母問題などなど産婦人科を取り巻く様々な問題について考えさせられるだけではなく、赤ちゃんが生まれることの素晴らしさ、周りの人たちの感情変化など、そうだよなぁと思えることなどうまく書かれています。
自分の子を持つ親でないと、感情的な部分はいまいち理解できないかもしれません。
関連作品である「極北クレイマー」を事前に読んでおくとこの作品をより楽しめると思います。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.39
(5pt)

問題提起

医師である作者は、常に自分の作品で医療問題の問題提起を行っています。
医療関係者や興味のある読者にとってはそれは納得できる内容ですが、興味のない読者、医療に詳しくない読者にとってはどうでもいい内容に思えて評価が分かれるのだと思います。
本作品では、代理母の問題に切り込んでいき、現在の代理母に対する学会や国の認識に対する矛盾点を理恵という主人公が表現しています。
私自身は面白いと感じましたが、バックグラウンドに詳しくない読者にとっては、はぁ?って感じかもしれません。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.38
(4pt)

妊娠したら、する前に読む本

代理母、体外受精、そして産科が抱える様々な課題を集約した小説です。

海堂先生の本は相変わらず、ぐいぐい読ませる力を持っており、様々な
課題をPRしつつも、エンターテイメントとしても非常に優れた作品と
なっていると思います。

私自身、子どもが生まれる前の3ヶ月、妻が入院する自体となり、本文中
に何度も出てくる「無事に生まれることは奇跡」ということを思い知ら
されました。

是非、子供を作る前に、そして妊娠したら読んで欲しい作品だと思います。

ただ、強いて言えば、少し最後が強引だったかと。体外受精組以外の出産
がぐっとするものだっただけに、体外受精組の後日談は少し、強引だった
と思います。もう少し丁寧な整理でも良かったかと。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.37
(4pt)

作者の産婦人科医療に対する「愛」を感じた

映画を見た後に読んだ。

 読んでいて一番感じたのが、作者の産婦人科医療に対する「愛」だ。

 本作は、作者の現在の日本の産婦人科医療に対する疑問や提言を「小説」という形で発表した作品だと言える。
 だからか、登場人物たちの愚痴めいた言葉や不満の声が多く書かれていたような気はする。
 最初それを見たとき、「グチグチした言葉は聞いていて気分が悪いな」と思った。
 しかし、読み進めていくうちに「これは作者が未来の医療を創る人たちにむけたメッセージなのではないか」と思うようになった。

 特にそう感じたのは、曽根崎理恵の発生学の講義の一部始終、そして「医療」と「医学の」違い等を読んだ時。
 
 海道尊はきっと未来の医療現場に「不安」は感じているのだろうけど、それ以上に「可能性」や「希望」を見いだしているのだろうと思わされた。

 映画を見た人は是非読んで欲しい。
 「未来の医療現場を支えるのは専門家だけではなく、私たち全員なのだ」と感じてもらえると思う。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.36
(4pt)

映画化されるけど・・

作品自体は、良いですが・・ミステリーとはではないと思います。
現代の医療行政と社会倫理に対するアンチテーゼであるので不妊・代理出産など考えさせられることが多い問題作です。

それとは別として映画化されますが・・・はっきり言って期待薄です。
主演が菅野美穂なのも一要因・・女優としての彼女はあまり・・
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.35
(5pt)

初・海堂尊さんの本でした、面白かった〜!

海堂尊氏の著書の中で、最初に読んだ本です。
食わず嫌いしていて良かったです。
この後、海堂ワールドにはまってしまいました。
さかのぼって読む本がたくさんあり、楽しめました。
産科がテーマなだけに、登場人物が皆さんパワフルで良かったです。

海堂氏著作の既読小説の中で、これが一番好きです。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.34
(4pt)

産婦人科が舞台

海堂作品はどれも、そのときに問題となっている医療問題を取り上げることが多いが今回は産婦人科がその舞台。
読んでいてほんとそうだ、そうだと思うことが多く、主人公の曽根崎の意見にふむふむとうなずくことばかり。
日本という国は、ほんとうに国民のための制度を作る気があるのかと怒りもふつふつとわいてきてしまいます。
また、子どもを生みたいという母親たちの気持ちも十分に伝わってきました。
映画化もされる予定みたいなので、バチスタやジェネラルのときのように、小説、映画から社会に問題を提起してよい方向へ向かうといいなと思いました。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.33
(4pt)

重大なる問題提起

AI(死亡時画像診断)の次に筆者が問題提起するのは、産婦人科問題
でした。舞台は桜宮市から東京へと移ります。でも主人公は東城大出身
ですし、友人の小児科医「真弓」と言えば・・・

そのうち物語がクロスするのでしょうか。楽しみです。

産婦人科にまつわる問題を数多くスマートに扱っています。バティスタの
バタバタ感とは違う「巧さ」が出ています。出産についても多くの頁で
解説してくれてます。未婚女性には是非読んで欲しいです。

・1万人に1人の出産異常で最善をつくしたにも関わらず逮捕された医者
・体外受精の遺伝学的意義
・仮り腹問題(代理母問題) etc

その筆は医療だけには留まりません。

・未婚の母(しかも男は逃げている) ←この娘には涙しました
・胎児と仕事をどちらを優先するか
・不妊治療をめぐる人間模様 etc

巧い反面、テーマが重すぎて一部救えていないため星4つとしました。
白鳥さんの存在は大きい。

2冊続けて読むなら、この本を読む前に「医学のたまご」を読んで欲しい
と筆者は言っています。本と本の間の空間にドラマがあぶり出しのように
浮かび上がります。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.32
(5pt)

産婦人科医療について考えさせられる良書

医療問題に疎い私にも
強い関心を抱かせてくれた。

小説という手法を選びつつも、
著者自身が抱いている医療問題に対して、
明確なメッセージが描かれているのがいいですね。

また、小説としても十分に魅力的であり、
代理母出産をめぐる関係者の思惑が交錯し、
最後にきれいに謎解きが完了してすっきり。

著者の他の本もぜひ読んでみたいと思います。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.31
(5pt)

画像診断の次は産婦人科問題ですか

毎回、最高に面白いだけでなく、現代の医療問題にそくした作品を世に送り出して
いる海堂先生ですが、こんどの産婦人科の抱える問題をテーマにした作品も
最高です。このテーマでも画像診断のように世の中動かせるんじゃないでしょうか?
いやいや、読む価値有りです。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.30
(5pt)

ミステリアスな魅力+感動

著者の今までの作品群とは、ちょっと趣を異にしている様な気がしますが、それは舞台が桜宮市ではないと言う事だけではない様な気がします。

全体のストーリー展開は実にミステリアスで、その中心で動くヒロインの曽根崎理恵もどこかミステリアスな魅力に溢れています。
その一方で、彼女の言葉は実に歯切れが良く、官僚を始めとする旧勢力に対して気持ちが良い程攻撃をします。

これだけで、惹きつけられ一気に読み通しました。

ところが、この本はそれだけではありませんでした。
「生命」と言うものに対する登場人物たちの真摯な態度に胸を撃たれ、涙腺が緩くなってきます。

いろんな意味で良く出来た小説であり、エンターテイメントとしてすべての面を持った楽しい本でした。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.29
(5pt)

現時点での海堂氏の最高傑作

オリジナルは2008年3月20日リリース。初出は『小説新潮』で2007年6月号〜12月号。文庫化は2010年6月29日。海堂氏はいつも小説というメスで日本医療の患部はどこか、を白日の下に曝す。この作品では産婦人科医がなぜ激減したかだけでなく、明治時代のまま変わらない法律の矛盾や、アンケートばかりとっている厚生労働省の逼迫した現実への無反応・無為無策さ、名ばかりの少子化対策といったあらゆるものの問題点を全て提示している。

この作品でも惚れ惚れするような医者が登場してくる。この作品の主人公理恵の言葉は正に産婦人科の現場の言葉であり、現代の女性の言葉だ。そしてこの作品だけは主人公が女性である必要があったようだ。ラストに向かうほど『子供を産む』ということを、いろいろな立場の女性が考え、決断していく姿にかつてない感動を覚えた。

この作品は現時点で海堂氏の最高傑作だと思う。この作品を霞ヶ関の役人どもは読んで参考にするだろうか。『白鳥』のような役人がいて、霞ヶ関が根本的に変わらなければ日本なんてすぐ崩壊だな、と読了して思った。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710