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アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子
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アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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細かい描写はないがアクション小説としては気楽に読めた。 | ||||
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使用していて、良い商品だと思います。これからも使用したいと思います。 | ||||
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月間セールにつられて購入しました。 普段、重い話の本を中心に読んでいるため 個人的にはストーリーをもう少し練って欲しいとも 思いますが、気分転換には この位がちょうど良いです。 2シリーズ目も購入しました。 作者にも頑張って欲しいです。 | ||||
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組織の掟に従わず己の掟のみを信じて行動するキャラクターっていうのはたくさんいて、躊躇なく暴力を奮うとか悪党とも平気で癒着するっていう特徴も結局はそこに含まれるわけだけど、そんなブラックな人間でありながら何故か美人、ていうキャラクターはいくらでもいる。 この主人公の八神もその1人なわけだけど、とにかくかっこいい。 容赦なく暴力を行使する刑事と言えば、最近で言えば「バッド・ルーテナント」のテレンス・マクドノーだけれど、個人的に好きなのは「その男、凶暴につき」の我妻諒介。てっきり、彼と似たようなキャラクターなのかと思ったらだいぶ違った。 我妻は、わずかな同僚以外に誰とも組んでいない。清弘という最悪の殺し屋と、そのバックの実業家と、自分の属する警察署の幹部という多くの敵に対して、自分の凶暴性だけを武器にして暴れていた。そうして孤独に暴れるしか出来ないのが彼の最大の弱さであったし、そうなってしまうほどの圧倒的な凶暴性が最大の武器でもあった。 しかし八神は、凶暴でありながら強かである。我妻と違って、その凶暴性の根底には理性があって、署内の人間はもちろんヤクザでさえも飼いならして、自らの掟に従って行動するための力にしている。警察にさえも敵意を抱くという凄まじい凶暴性を持ちながら、彼女が我妻のように破滅的な結末を迎えるところは想像できない。登場する男達の殆どが虚勢を張っている中で、彼女のたくましさが輝いているのだ。 そして、彼女を取り巻くキャラクター達が男女を問わず魅力的だ。作者の過去の作品と比べても、描かれているのは同じ裏社会の人間であるのに、目の前を壁で覆われるような息苦しさがなく、これからどんどん広がって行くことが強く予感される開けた世界が構築されている。 それは今までの作品が単発のもので(しかも作者の基本的な作風として、その先に待っているのは破滅であった)、今作がシリーズ第1作であることを考えると当然であるが。 これらのキャラ造形を中心としてこの作品の魅力は数多いが、何より、裏社会の人間の内面を的確(かどうか正確に知る術はないが)に描き出し、なおかつテンポを全く崩さずに強い勢いを保つ作者の文章力・構成力が見事である。初期は(というより『東京デッドクルージング』以前は)どぎつい暴力描写と内面描写を挟みまくる脂ぎった文章で、いささか喉につっかえるような感じだったのだが、前作『ダブル』あたりから構成力がいよいよ上がってきて、今作では非常にバランス良く仕上がったといえる。 中に詰まっているのは暴力やら黒い人間関係ばかりなのだが、『果てしなき乾き』のようにテンポの悪い文章に悩まされることなく、まさにジェットコースターのように読みぬける。作者としては文章に加わる力をだいぶ抜いたのかもしれないけど、これぐらいがちょうどいい。 一方で、作品に含まれている要素は、全くといっていいほどオリジナリティがない。最初の行で説明したような設定はいわば手垢のついたもので、それが「バッドルーテナント」ではあまりにも行き過ぎたドラッグ依存という設定で、「この男」では圧倒的な冷淡さでそれぞれ魅力を発揮していた。 八神の場合はそれは女であることであって、今作の最大のオリジナリティは、よくある悪徳刑事モノの登場人物のいくつかを女に変えたところだ。そしてそれを何なく書ききっているところが凄さでもある。虚勢を張って必死に生き抜く男達の中で、強かな女性達がそれらを跳ね飛ばさんばかりの勢いで走って行く様は強烈だ。 だが、それはあくまで傍から見ているだけの」もので、感情移入は難しい。八神の台詞がいちいちうざったいのもそれに影響している(それは作者の狙いなのだろうが)。今作の欠点は、ジェットコースターのような勢いを持っていても、乗っている気分にはなれないところだ。 さらに最大の欠点は、感情移入の問題以前に、八神に危うさがないことだ。 悪徳刑事の魅力とは、いつ自らが身を滅ぼすかもわからない危うさにあると思うのだけど、八神はとにかく強い。抜け目がない。行使する暴力は決して彼女自身を蝕むことがない。でも、こういう暴力が一番光るのは、そのまま行使する側をも滅ぼしかねない不安定さだと思うのだ。暴力刑事の最大の魅力を、八神は欠いている。まして、今作に登場する暴力行為自体、全くと言って良いほど真新しさはないのだ。凶悪なことは凶悪だが、どこかで見たことがあるものばかりだ。作者は文庫版東京デッドクルージングの解説によれば「警察小説で勝負をかける」らしいが、ありきたりな暴力と、足を踏み外さない程度の凶悪さの悪徳刑事で、これからもシリーズを続けたいのだとしたら残念だ。 強かであるということはつまり利口であることだ。完全に利口さの中に制御されて置かれている暴力はつまらない。まして「アウトバーン」というタイトルを掲げていればなおさらだ。 作者には、過去の作品にもあるような不安定で破滅的な暴力をどんどんと描いて、早々にこのシリーズの登場人物全てを、主人公から脇役に至るまで全て燃え尽きさせてほしい。でなければ「アウトバーン」というタイトルはおろしてほしい。何巻でも読みたいと思える出来である一方、そうも思ってしまうほどだ。 ということで、アナーキーで危うい魅力を感じていた作者の作品としては、結果として、一番ポップだけど一番大人しい出来になってしまったかな、という感じだった。 でもって、以下はたいした問題ではないのだが、作者は強い美女を良く作品に登場させる割に、どれもこれもその美しさの表し方が似たようなものでしかもあっさりとしており、キャラを美人と覚えておくのさえ難しい、という欠点を持っていて、これが個人的には氏の最大の弱点だ。例えて言うなら、華のあるキャラを書くときに、「華がある」という文だけを置いてあとはほうっておいてある感じだ。 八神の場合はさらにその一方で妙に台詞が鼻につく(これは狙っているのだが)という欠点があり、はっきりいって圧倒的に美人としての魅力がない。 サブタイトルがただでさえ芋くさいのだから、もうちょっと凝って表現してほしかった。 | ||||
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主人公の八神瑛子は、上野署きってのエース捜査員。しかも(お約束どおり)容姿端麗。 ただしそこは深町作品のヒロイン、ありがちな女性刑事像とは180度異なる。 前作『ダブル』に登場した女性刑事・園部佳子もアウトロー的なところはあった。 だが、その根底には「正義」が息づいていた。対して本作のヒロインは、 あらすじにも書かれているように、ヤクザや中国マフィアとも手を組む超悪党なのだ。 彼女がダーティに染まったのは、夫の死を自殺と断定した警察組織への憎しみが原因だという。 ならば少しは同情の念も湧きそうだが、そういった心情には最後までならなかった。 もちろん作者の計算だろうが、ヒロインの言動がやたらと鼻につくのだ。 それにまったく「人間らしさ」が感じられないことが個人的にはマイナス要因となった。 とはいえ物語自体はよく練れているし、深町氏お得意のバイオレンスな描写も楽しめるので、 ノワール好きの人なら買って損はないと思う。値段もボリュームもお手ごろだし。 | ||||
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うーん。 まあ面白いのは面白いし、とりあえず値段分楽しめはする作品だとは思います。 ただ「警察小説」として読んじゃうと、うーん。 三省堂のpopで「新しいタイプの警察小説」みたいなpopをみて購入したのですが、むしろ「伝統的なバイオレンス小説」的な雰囲気で、目新しさは感じられません。 考えようによっては、近年の「リアルっぽさ」を売りにした警察小説が増えている風潮の中で、常時拳銃をハンドバッグに入れて持ち歩いちゃうようなベタな設定感覚は、30年くらい昔にぐるっと回って逆に新しい…と言えなくもないのかなあ…と遠い目。 ただまあ、ちょっとした心理描写とか伏線の回収とか、小説としての基本はそれなりにできているし一気に読ませる筆力もあるとは思います。 買って読んだら損!って程悪くはなく、是非読んでみて!って人におすすめできるって感じの作品でもないので、良くも悪くも星3つってところかなあと思います。 | ||||
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ダーティな女刑事・八神瑛子。裏稼業・美貌・実績の数々といわくありげな過去。どこかで見たような聞いたような流れながらもエンディングに向けてタイトルロールから飛ばせるだけ飛ばす香港ノワールまたは韓流ノワールのようなアクション映画の脚本のような感じ。 あっという間に読了。 映像化される場合にはこの八神瑛子を演じられるのは誰?と考えてながら読み進めると頭の中に映像が浮かぶ?個人的には真木よう子。 果たしてこのシリーズ小説はどれぐらいで全貌を描き切れるのか?何処のテレビ局が映像化オファーをかけるのか? | ||||
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