破裂

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破裂の評価:

3.93/5点 レビュー 71件。 C ランク

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平均点3.93pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全53件 41〜53 3/3ページ
No.13
(4pt)

恐ろしい。

何て言うか、この著者の考えは、「いらないものはカット」「邪魔なものは削除」ではないかと思ってしまった。前作の「廃用身」でも感じたことだけど。理論的に考えるとすごく合理的だけど・・・でも 自分自身とか身内におこると、そんな風に割り切れるか疑問。最終には、プロジェクトを進める佐久間は、哀れな姿になる訳だけれど。実際のところ、年寄りの「ポックリ死にたい」「早くお迎えを」と言う言葉は、その瀬戸際まできたら、本当にそう言えるか、はなはな疑問だと思う。医師会、大学病院の実態、マスコミ、行政 ETC いろいろ内幕をそれなりに書いているが、キャラクター(特に佐久間)もう少し現実味があるといいと思う日本の高齢化社会を考えさせられたが、こんな事有???
破裂 Amazon書評・レビュー: 破裂より
4344006984
No.12
(4pt)

「破裂」が高齢化社会を変える?

ある医学部で教授昇進への野望でいっぱいの医師が心臓に関する画期的な療法を開発します。(ここらへんが白い巨塔の財前先生みたいなのですが)
本人はこれで教授選は間違いなし、と思うのですがその療法には、一旦全快状態にまでなった患者の心臓が表題通りに「破裂」して、患者が突然死を遂げるという致命的欠陥が発見されたのです。
本人はこの結果に愕然となります。教授選どころではなくなってしまうのですから。
彼はなんとかこの事実を研究室内に止めようとひた隠しにするのですが、ここにまたある野望を胸に秘めた厚生省のキャリアが現れます。
このキャリアは、この欠陥を利用して、ぽっくり死にたいと考えている高齢者が多いことに目をつけ、この療法をほどこせば日本の高齢化社会問題が一気に解決できる、というとんでもない政策を推進しようとするのです。
ここから、この政策をなんとしても進めたいキャリアと、それをかぎつけたジャーナリスト、教授選や医師会の不透明な関係、医療事故など、いろいろな問題がからみあってきて・・・・ このキャリアは怖いほどの切れ者で、そのキャラクターは少し漫画チックなほどにまで描かれています。
かなり、面白い本ですのでお薦めできます。
破裂 Amazon書評・レビュー: 破裂より
4344006984
No.11
(5pt)

読後背負う課題が残る本

平成版『白い巨塔』かと錯覚するような医療ミスから始まる
主人公を5人に設定し、それぞれの立場からの感情を含ませながら
医療裁判へ物語りは傾斜してゆくが・・・・
一見医師会への告発的小説に見えるが、読後視点は老齢化社会へ変化する
日本社会が抱える高齢化の将来
国家は破綻せざるを得ないかのような高齢者が増加する
その原因とも言えるのが、進歩した医療であり
生きながらにして、寝たきりの生活を余儀なく強いられる老後でいいのか?
その問題に個人的見解で老人を天寿させようと
プロジェクトを組む厚生労働省の佐久間
医療ミスを犯し裁判に持ち込まれた香村
2人が迎えるラストは強引ではあるが
この小説は読後に背負う感が否めない
高齢化をどうしますか?と問いかけられて終わるからだと思う
破裂 Amazon書評・レビュー: 破裂より
4344006984
No.10
(4pt)

アメリカ的エンターテイメントではなく・・・?

面白かったです。確かに人物像やプロットの甘さ、詰め込みすぎはあります。
でもそれがかえって、極端にエンターテイメントに走りすぎず、医療・行政・
マスコミ等々の問題提起との不思議なバランスとなっているともいえます。
やや強引ですが、アメリカ映画でなく、ちょっとフランス映画のような…。こんなにどろどろとした社会でも、希望を抱き、また常に疑問も持ち続ける、
というのが著者の姿勢かと思います。「痛恨の症例」など、本書で追求し
きれなかったテーマが沢山あり、今後に更に期待します。
破裂 Amazon書評・レビュー: 破裂より
4344006984
No.9
(4pt)

アメリカ的エンターテイメントではなく...

面白かったです。確かに人物像やプロットの甘さ、詰め込みすぎはあり
ます。それがかえって、エンターテイメントに極端に走りすぎず、医療・
行政・マスコミ等々の問題提起との不思議なバランスとなっているとも
いえます。やや強引ですが、アメリカ映画でなく、ちょっとフランス
映画のような…。こんなにどろどろとした社会でも、希望を抱き、また常に疑問も持ち
続ける、というのが著者の姿勢かと思います。「痛恨の症例」など、
本書で追求しきれなかったテーマが沢山あり、今後に更に期待します。
破裂 Amazon書評・レビュー: 破裂より
4344006984
No.8
(4pt)

盛りだくさんでした。

この作品は、本当に最近の医療問題を沢山詰めて描かれていました。こんなに問題を挙げて、結末はどうなるんだろう。。。と先が気になるのもあったし、
テンポがとても良いので、あっという間に読めてしまいました。結末は、「あれ。。」という感じで、少し物足りなさがありました。
破裂 Amazon書評・レビュー: 破裂より
4344006984
No.7
(5pt)

高齢化社会への踏み絵

天寿というプロジェクトを厚生労働省のお役人が進めていく。
現代医療、あるいは、医療行政に対する踏み絵ともいうべき内容だ。
唾棄すべき思想なのだが、部分的には「そういうこともあるかも」と
つい、シンパシーを感じてしまう自分がいる。人間の心の中に潜む
いやらしい側面を暴き出してしまう。
それが本書の、本当の魅力なのかもしれない。
メディカルミステリーとして期待し読み進めると、楽しめませんよ。
破裂 Amazon書評・レビュー: 破裂より
4344006984
No.6
(4pt)

いろいろ詰め込みすぎた感はありますが

今年の正月の新聞広告でこの本の存在を知り、
取り扱ってるテーマが
「医療界での権力争い」
「人・立場によるそれぞれの正義」
「マスコミの力」
「医療訴訟」
「尊厳死」
「政治・政略」
など、僕好みの要素が多く含まれているということで、
読んでみたいな、と思っていた作品です。読んでみると僕好みのテーマらがほどよく絡み合っていて、
その絡ませ方、その絡まったものを読者にどう読ませるか
(読者への提示の方法・順番等)もよく考えられていて、
心地よく読み進めることができました。登場人物も「絶対的」な存在な人はいなく、
どの人間もそれなりに人間的な存在となっていて、
善・悪の狭間で揺れ動くし、人間的な弱さもあり・・・
と、そのあたりも納得できる内容であったと思います。ただ、最後、方々に伸びた複線を強引にまとめあげた感があるのは残念です。
ひとつひとつにちゃんとした終焉を書いてほしかったですね。
その強引さがちょっと強烈な強引さだったので・・・その分だけ☆1つ減です。
でも、それでもいいんじゃないか?って思うくらいの作品です。
破裂 Amazon書評・レビュー: 破裂より
4344006984
No.5
(4pt)

総論あと一歩。各論リアル。

筆者の医師の経験が随所に活かされた医療ミステリー。
諸兄のご指摘のとおり、
全体的にご都合主義的ストーリーは否めません。しかしながら医療業界という極めて専門的かつ閉ざされた世界を
リアルに判りやすく描写している点は、この本の最大の魅力でしょう。
また「延命医療」「医局制度」「日本の麻酔科医の立場」といった
諸問題に対する、いち医師の批判書と見てもおもしろいと思います。ただ日本の医療制度の限界を見据えて計画的に行動する、
敵役(?)の冷徹な厚労省キャリアが作中に登場しますが、
彼が話が進むにつれ、エゴ丸出しの漫画チックなキャラに堕した点は
いただけませんでした。
このキャラが活き続ければ、話の軸となる「計画」も際立って、
二倍くらい面白くなったんじゃないかなぁ...。
破裂 Amazon書評・レビュー: 破裂より
4344006984
No.4
(4pt)

テーマがすばらしい

テーマが非常にすばらしい。超高齢化社会へ世界で始めて突入するだろうこの日本をどのように変えていくべきなのか。単に延命を最優先する今の医療が、日本、そして、個人にとっても本当に必要なものなのか。そんな現在の医療体制とその進化に一石を投じた小説だと思う。ラストシーンに著者のそういった複雑な想いが現れているようにも感じた。残念なのはそのストーリー展開の中、途中失速するようなシーンが見え隠れしたこと。中盤あたりで登場人物の心理描写とそれに伴う行動が現実離れし始め、心情的に理解できないシーンもいくつかあり、多少の興ざめの感は否めなかった。全般的には医学の専門化だけあって、非常に説得力のあるテーマであり、内容になっていると思う。日本の国益の中にある高齢化という問題と、既に向かいつつある自分自身の老化とその死に対してという個人的問題を、この本を読むことで本当に考えさせられた私がいた。
破裂 Amazon書評・レビュー: 破裂より
4344006984
No.3
(4pt)

麻酔科医としても

かなり興味をそそられた。同じ医局の友人の間でもいろんな意味で評判になってます。社会問題となっているさまざまなテーマ、たとえば高齢者問題、医療費問題、医療過誤の問題、麻酔科医の薬物中毒問題などがもりこみすぎ?とも思えるほど詰まっています。
最終的なストーリー展開はありふれているかもしれないけど、読ませる力がありました。
破裂 Amazon書評・レビュー: 破裂より
4344006984
No.2
(5pt)

一気に読んだ

2段組で450ページもある。買おうかどうしようか、書店で手に取った時、ためらった。でも、いったん、読み始めたら、止められなくなった。面白い。とにかく、面白い。ぐいぐい、ストーリーに引き込まれ、ラストまでたどり着いた時、我々は、来たるべき高齢化社会に対して、切実な問題をつきつけられる。読後、心の中に、ザラリとした感触を残す未来図は、絵空事ではないのだ。
破裂 Amazon書評・レビュー: 破裂より
4344006984
No.1
(4pt)

「人の命は地球より重い」か?

「医療過誤」「延命治療」「安楽死」‥。現代の医学界が背負う難問に挑む好著。少子化と高齢化が進むこれからの医療のあり方については、心安らかに最後を迎えるための終末医療が有名だが、実際この本に書かれているようなことが行われたら、私も希望するかもしれない。終末医療から一歩踏み込めば‥と思うと、ありそうな設定だ。社会的倫理と自我、医者にとっては職業的倫理のなかでの葛藤も説得力がある。まさか、と思うテーマをうまく現実味と臨場感をもたせている。同じ医療のテーマで箒木蓬生の「エンブリオ」が生命の誕生を扱っているのに対し、本書は終末を扱っているのが対照的で興味深い。しかし、全てに収まりをつけてしまうエンディングには甘さを感じる。今後、期待の新星として箒木にせまる作家に育って欲しい。
破裂 Amazon書評・レビュー: 破裂より
4344006984