海の底

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評判

海の底の評価:

4.27/5点 レビュー 158件。 A ランク

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平均点4.27pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全316件 241〜260 13/16ページ
No.76
(5pt)

ぐいぐいと話の中に引っ張り込まれたこの面白さ。圧倒的です

横須賀に巨大ザリガニの大群が襲来。荒唐無稽に感じたのは、話の開始早々からはじまるこの「巨大ザリガニの群れが人間を襲う」という設定だけで、後の展開は、手に汗握る第一級の冒険活劇。潜水艦に立てこもったふたりの海上自衛隊員と子供たちの密室・人間ドラマが、話の一方の軸。片やもう一方の軸として、巨大ザリガニ群vs.神奈川県警機動隊の死闘が描かれていきます。いずれ劣らぬ話の両輪なんですが、ぐいぐいと読むほどに引きつけられ、引っ張り込まれていったのは前者、潜水艦『きりしお』艦内の活劇でした。

 夏木と冬原、ふたりの自衛官が、森生(もりお)姉弟をはじめとする十三人の子供たちと潜水艦に避難し、子供たちのもめ事、トラブルに否応なく巻き込まれてゆくという話。子供たちの対立から浮かび上がってくるそれぞれの悩みや歪み、個人的な事情がきっちりと、丁寧に書きこまれていたところ。「あの、くそガキ!」とか言いつつ、子供相手に真剣に怒り、悩みを分かち合っていく夏木と冬原のキャラがユニークかつ魅力的だったところ。森生 望(のぞみ)、17歳の女の生理が、実にきめ細やかに活写されていたところ。見事な人物造型力であるなあと、作者の筆力の凄さにしびれました。
 子供たちのなかでは、森生 望は別格として、あと、親が食堂やってる吉田茂久にかなり惹かれましたね。彼のキャラというよりも、彼の変身とその勇気が、心にずんと響いたから。

 巨大甲殻類に対する神奈川県警の活躍を描いた話の方では、明石(あかし)警部と烏丸(からすま)参事官のコンビ、単刀直入な物言いをするがゆえに疎まれる切れ者ふたりのキャラが印象に残ります。

 本文庫本には、本篇の後に「海の底・前夜祭」と名付けられた番外編が収録されています。本篇の冒頭、夏木と冬原が二百回の腕立てをする原因となった対テロ模擬戦の顛末を描いた話。コミカルなテイストの短篇で、あちこちでにやにやしてしまった。『きりしお』の川邊(かわなべ)艦長のキャラがいいっすね。それだけに、本篇を振り返ると・・・・・・(泣)
 この番外編を収録した作者と出版社の粋な計らいに、感謝。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.75
(5pt)

ぐいぐいと話の中に引っ張り込まれたこの面白さ。圧倒的です

横須賀に巨大ザリガニの大群が襲来。荒唐無稽に感じたのは、話の開始早々からはじまるこの「巨大ザリガニの群れが人間を襲う」という設定だけで、後の展開は、手に汗握る第一級の冒険活劇。潜水艦に立てこもったふたりの海上自衛隊員と子供たちの密室・人間ドラマが、話の一方の軸。片やもう一方の軸として、巨大ザリガニ群vs.神奈川県警機動隊の死闘が描かれていきます。いずれ劣らぬ話の両輪なんですが、ぐいぐいと読むほどに引きつけられ、引っ張り込まれていったのは前者、潜水艦『きりしお』艦内の活劇でした。

 夏木と冬原、ふたりの自衛官が、森生(もりお)姉弟をはじめとする十三人の子供たちと潜水艦に避難し、子供たちのもめ事、トラブルに否応なく巻き込まれてゆくという話。子供たちの対立から浮かび上がってくるそれぞれの悩みや歪み、個人的な事情がきっちりと、丁寧に書きこまれていたところ。「あの、くそガキ!」とか言いつつ、子供相手に真剣に怒り、悩みを分かち合っていく夏木と冬原のキャラがユニークかつ魅力的だったところ。森生 望(のぞみ)、17歳の女の生理が、実にきめ細やかに活写されていたところ。見事な人物造型力であるなあと、作者の筆力の凄さにしびれました。
 子供たちのなかでは、森生 望は別格として、あと、親が食堂やってる吉田茂久にかなり惹かれましたね。彼のキャラというよりも、彼の変身とその勇気が、心にずんと響いたから。

 巨大甲殻類に対する神奈川県警の活躍を描いた話の方では、明石(あかし)警部と烏丸(からすま)参事官のコンビ、単刀直入な物言いをするがゆえに疎まれる切れ者ふたりのキャラが印象に残ります。

 本文庫本には、本篇の後に「海の底・前夜祭」と名付けられた番外編が収録されています。本篇の冒頭、夏木と冬原が二百回の腕立てをする原因となった対テロ模擬戦の顛末を描いた話。コミカルなテイストの短篇で、あちこちでにやにやしてしまった。『きりしお』の川邊(かわなべ)艦長のキャラがいいっすね。それだけに、本篇を振り返ると・・・・・・(泣)
 この番外編を収録した作者と出版社の粋な計らいに、感謝。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.74
(5pt)

ツボにヒット!!

しつこく何度も読み返したくなるおもしろさでした。
恋愛メインではなく、巨大ザリガニ退治に関わる男達の熱い戦い、政治的駆け引き、潜水艦に閉じこめられた子ども達や自衛隊員の精神的な葛藤等々、様々な要素を含んで読み応えばっちりでした。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.73
(5pt)

ツボにヒット!!

しつこく何度も読み返したくなるおもしろさでした。
恋愛メインではなく、巨大ザリガニ退治に関わる男達の熱い戦い、政治的駆け引き、潜水艦に閉じこめられた子ども達や自衛隊員の精神的な葛藤等々、様々な要素を含んで読み応えばっちりでした。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.72
(5pt)

パニック小説であり、青春小説であり、恋愛もあり

桜祭りのため、市民に開放された横須賀米軍基地。
祭りにわく人々だったが、そこへ人喰いの巨大甲殻類が大挙する。
まだ若い自衛官の夏木と冬原は、祭りに来ていた子どもたち13人とともに
停泊中の潜水艦に避難したが、そこから出ることはできなくなった。

閉じ込められた潜水艦の中でおこる子どもたちの人間ドラマと成長を主軸に
地上で奮戦する機動隊をはじめとした警察機関や自衛隊、行政などの姿が描かれます。

人を喰らう怪獣という非現実的な出来事を事件の中心に据えてはいますが
機関同士の駆け引きや、関わる人々のそれぞれの人生や感情はリアルで
恐怖と感動と、登場人物たちの会話の軽妙さにひきこまれて、一気に読みました。
ぶっきらぼうな夏木、人当たりはいいけどシビアな冬原のコンビや
閉じ込められた中で唯一の女子で、しっかりしようとがんばる望という
若手の登場人物たちも魅力的ですが
夏木たちの上官の川邊艦長をはじめ、ひと癖ある県警の明石警部や警察庁の烏丸警視正など
年輩の登場人物たちも、多くはない出番なのに印象深かったです。
パニック小説であり、青春小説であり、恋愛もホラー要素もありな小説ですが
読後感も爽やかで、大満足でした。
自衛隊が登場するような小説はちょっと苦手意識があったのですが、文句なく面白かった。

アスキー・メディアワークスの単行本の文庫化。
「電撃文庫MAGAZINE」創刊号収録の番外編「海の底・前夜祭」も併録されています。



海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.71
(5pt)

パニック小説であり、青春小説であり、恋愛もあり

桜祭りのため、市民に開放された横須賀米軍基地。
祭りにわく人々だったが、そこへ人喰いの巨大甲殻類が大挙する。
まだ若い自衛官の夏木と冬原は、祭りに来ていた子どもたち13人とともに
停泊中の潜水艦に避難したが、そこから出ることはできなくなった。

閉じ込められた潜水艦の中でおこる子どもたちの人間ドラマと成長を主軸に
地上で奮戦する機動隊をはじめとした警察機関や自衛隊、行政などの姿が描かれます。

人を喰らう怪獣という非現実的な出来事を事件の中心に据えてはいますが
機関同士の駆け引きや、関わる人々のそれぞれの人生や感情はリアルで
恐怖と感動と、登場人物たちの会話の軽妙さにひきこまれて、一気に読みました。
ぶっきらぼうな夏木、人当たりはいいけどシビアな冬原のコンビや
閉じ込められた中で唯一の女子で、しっかりしようとがんばる望という
若手の登場人物たちも魅力的ですが
夏木たちの上官の川邊艦長をはじめ、ひと癖ある県警の明石警部や警察庁の烏丸警視正など
年輩の登場人物たちも、多くはない出番なのに印象深かったです。
パニック小説であり、青春小説であり、恋愛もホラー要素もありな小説ですが
読後感も爽やかで、大満足でした。
自衛隊が登場するような小説はちょっと苦手意識があったのですが、文句なく面白かった。

アスキー・メディアワークスの単行本の文庫化。
「電撃文庫MAGAZINE」創刊号収録の番外編「海の底・前夜祭」も併録されています。



海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.70
(4pt)

まさに「掘り出し物」。清々しい気分になれます。

コピーからエイリアン系の壮絶な展開を期待して読み始めたら大違い。
バトルは二割で潜水艦に非難した自衛官と子供たちの6日間のバトルと言うか
触れ合い。「亡国のイージス」等の詳しいメカニック・指揮系統の説明はないので
講釈好きな男の人には期待外れですが、読み終えた後の「清々しさ」は100%保証します。

海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.69
(4pt)

まさに「掘り出し物」。清々しい気分になれます。

コピーからエイリアン系の壮絶な展開を期待して読み始めたら大違い。
バトルは二割で潜水艦に非難した自衛官と子供たちの6日間のバトルと言うか
触れ合い。「亡国のイージス」等の詳しいメカニック・指揮系統の説明はないので
講釈好きな男の人には期待外れですが、読み終えた後の「清々しさ」は100%保証します。

海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.68
(5pt)

おもしろく読みやすいです。

ついに文庫化されたので、読んでみました。
謎の生物に横須賀が襲撃されるという衝撃的な事件が、
巻き込まれて潜水艦でたくさんの子供を保護することになった自衛官と
できる限り被害を出さないように防衛の指揮をとる警察官の視点から描かれています。

パニックものなんでしょうが怖いという印象は全くなく、登場人物の魅力に引き込まれて一気に読める作品です。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.67
(5pt)

おもしろく読みやすいです。

ついに文庫化されたので、読んでみました。
謎の生物に横須賀が襲撃されるという衝撃的な事件が、
巻き込まれて潜水艦でたくさんの子供を保護することになった自衛官と
できる限り被害を出さないように防衛の指揮をとる警察官の視点から描かれています。

パニックものなんでしょうが怖いという印象は全くなく、登場人物の魅力に引き込まれて一気に読める作品です。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.66
(5pt)

喫水線上のエンターテイメント。

水上の牢獄と化した潜水艦と、二人の若き海上自衛隊員。
属する家族、コミュニティの中で屈折した自我を持ちながら、潜水艦に迷い込んだ13人の子供たち。
横須賀を駆ける機動隊と、それを率いる警察官僚たち。
敵を滅ぼす力を持ちながら、満足にそれを振るうことのできないジレンマを抱えた自衛隊員たち。

そして、海の底から来た真っ赤な、真っ赤な化け物ども。

多種多様な立場の人々と、それぞれの社会、世界観が交じり合いながら、決して混濁していないその精緻なまでに張り巡らされた設定を縦糸に。
血と汗と、葛藤と慟哭と、激情と懊悩と、ありとあらゆる感情を横糸にして、真紅の海辺を舞台に紡ぎあげられる6日間。

そして迎えるエンドロール。
掛け値なしに素晴らしい物語を堪能して見てください。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.65
(5pt)

喫水線上のエンターテイメント。

水上の牢獄と化した潜水艦と、二人の若き海上自衛隊員。
属する家族、コミュニティの中で屈折した自我を持ちながら、潜水艦に迷い込んだ13人の子供たち。
横須賀を駆ける機動隊と、それを率いる警察官僚たち。
敵を滅ぼす力を持ちながら、満足にそれを振るうことのできないジレンマを抱えた自衛隊員たち。

そして、海の底から来た真っ赤な、真っ赤な化け物ども。

多種多様な立場の人々と、それぞれの社会、世界観が交じり合いながら、決して混濁していないその精緻なまでに張り巡らされた設定を縦糸に。
血と汗と、葛藤と慟哭と、激情と懊悩と、ありとあらゆる感情を横糸にして、真紅の海辺を舞台に紡ぎあげられる6日間。

そして迎えるエンドロール。
掛け値なしに素晴らしい物語を堪能して見てください。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.64
(5pt)

番外編が嬉しい

「空の中」に続く、メディアワークスから出版されたハードカバーの文庫版。
基本的にはほとんどハードカバーと変わらない。
詳しい内容はハードカバーの方を見てもらえばいいとして、ここでは番外編について少し。
「海の底 前夜祭」は以前携帯サイトで配信されたものだが、当時読むことができず、いつ読めるのかと待ち続けていたところ、文庫に収録ということで、迷わず手に取った次第だ。
内容は期待に背かず、本当に有川氏にぴったりなシーンだと思う。
ハラハラドキドキの駆け引きと緊張感を持った闘い。
登場人物二人の性格も上手く出ていて、本編を読んだ人は確実に楽しめる。
こんな自衛官がいるなら、日本も大丈夫かもしれないと思わせてくれる作品だ。
同じ登場人物が出てくる番外編としては、「クジラの彼」がある。
読んでハマった方はそちらもおすすめ。

海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.63
(5pt)

番外編が嬉しい

「空の中」に続く、メディアワークスから出版されたハードカバーの文庫版。
基本的にはほとんどハードカバーと変わらない。
詳しい内容はハードカバーの方を見てもらえばいいとして、ここでは番外編について少し。
「海の底 前夜祭」は以前携帯サイトで配信されたものだが、当時読むことができず、いつ読めるのかと待ち続けていたところ、文庫に収録ということで、迷わず手に取った次第だ。
内容は期待に背かず、本当に有川氏にぴったりなシーンだと思う。
ハラハラドキドキの駆け引きと緊張感を持った闘い。
登場人物二人の性格も上手く出ていて、本編を読んだ人は確実に楽しめる。
こんな自衛官がいるなら、日本も大丈夫かもしれないと思わせてくれる作品だ。
同じ登場人物が出てくる番外編としては、「クジラの彼」がある。
読んでハマった方はそちらもおすすめ。

海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.62
(5pt)

幸せに出会って、幸せに始めよう。

春のある日、桜祭りが開催されている横須賀。
突然、巨大化した水中生物レガリス(ザリガニに酷似)が
大群となって海より襲来し、
人間を餌としたために街は大混乱!!

横須賀で必死に防衛線を守る警察の機動隊の様子と、
艦長がその命をかけて守った子供たちとふたりの海自の潜水艦乗組員が逃げ込んだ潜水艦で過ごした6日間を描いた作品。

それぞれの思惑で動く大人、
プライドや自分の命を捨ててまで市民を守ろうとする機動隊、
悩みを抱え手探りながらも前に進もうとする子供たち。
それぞれが複雑で、それぞれにドラマがあるんやなぁ***と思いました。

ふたりの潜水艦乗組員、
知的で人当たりがいい男前・でも内面クールで無関心なハルと
無骨で直情型・内面は情に厚い夏木。
どちらもとっても素敵です☆

『幸せに出会って、幸せに始めよう。』
本を閉じても、ストーリーは続いていくんやなぁ***って感じさせるラストも良いなぁと思いました(*^^*) 


海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.61
(5pt)

幸せに出会って、幸せに始めよう。

春のある日、桜祭りが開催されている横須賀。
突然、巨大化した水中生物レガリス(ザリガニに酷似)が
大群となって海より襲来し、
人間を餌としたために街は大混乱!!

横須賀で必死に防衛線を守る警察の機動隊の様子と、
艦長がその命をかけて守った子供たちとふたりの海自の潜水艦乗組員が逃げ込んだ潜水艦で過ごした6日間を描いた作品。

それぞれの思惑で動く大人、
プライドや自分の命を捨ててまで市民を守ろうとする機動隊、
悩みを抱え手探りながらも前に進もうとする子供たち。
それぞれが複雑で、それぞれにドラマがあるんやなぁ***と思いました。

ふたりの潜水艦乗組員、
知的で人当たりがいい男前・でも内面クールで無関心なハルと
無骨で直情型・内面は情に厚い夏木。
どちらもとっても素敵です☆

『幸せに出会って、幸せに始めよう。』
本を閉じても、ストーリーは続いていくんやなぁ***って感じさせるラストも良いなぁと思いました(*^^*) 


海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.60
(5pt)

こんなタイトルつけやがって

無念である。まことに慙愧に耐えない。
血が出るほど唇をかみ締め、ふつふつと沸き起こる後悔の念をこらえる。
まったくなんということだ、こんなにおもしろい本を3年も見逃していたなんて。
だいたい作者も作者だ。なんだ、このタイトルは。こんなにおもしろい本に、なんでこんな地味なタイトルをつける?
だまされてしまったではないか。つまらない純文学と勘違いしてしまったではないか。
それも3年も。
ちくしょう、おれの青春を返せ。

(以上、気狂いのたわごとでした。皆さんは冷静に読まれますように。)
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.59
(5pt)

こんなタイトルつけやがって

無念である。まことに慙愧に耐えない。
血が出るほど唇をかみ締め、ふつふつと沸き起こる後悔の念をこらえる。
まったくなんということだ、こんなにおもしろい本を3年も見逃していたなんて。
だいたい作者も作者だ。なんだ、このタイトルは。こんなにおもしろい本に、なんでこんな地味なタイトルをつける?
だまされてしまったではないか。つまらない純文学と勘違いしてしまったではないか。
それも3年も。
ちくしょう、おれの青春を返せ。

(以上、気狂いのたわごとでした。皆さんは冷静に読まれますように。)
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.58
(4pt)

女性の心理描写が秀逸。

まず読んでみると、やはり台詞回しや登場人物の性格設定などにライトノベル/漫画的なものが多くあります。
この点で抵抗のある人もちょっといるかもしれません。
が、普通の文章で言えば他の作家さんと比較しても遜色ない、あるいはそれ以上の文章力で書かれていますので、
所々の漫画的な台詞に目を瞑れば、ラノベなんて!と毛嫌いしていたむきにも読めると思います。

さて、内容について。
なかなか分厚いこの本(文庫にすると上下巻に分割されるでしょうか)ですが、展開、というかエビの登場は物凄く早いです。
ものの数ページで奴らは押し寄せて来ます。事前の登場人物の説明などは一切ありません。
ちなみに、あとがきで作者の方も述べておられますが、潜水艦は最終章まで一海里たりとも動きません。
序盤に出港しようとしてほんのちょっと動くぐらい。
なので、自衛隊の潜水艦と某国の潜水艦が深深度で魚雷を撃ち合う!なんてのを御所望の方にはまったくお勧めできません。
福井春敏氏の『終戦のローレライ』や池上司氏の『無音潜行』などをお勧めします。(未読ならば、ですが)

従来の怪獣映画に見られるような自衛隊が大量に火力を投入!
しかし大量に押し寄せる巨大エビには歯が立たず!なんていう怪獣ファンが唸るような派手な展開もありません。
あるのは機動隊が巨大エビと繰り広げる肉弾戦の描写ぐらいです。登場する機動隊員もほとんど小銃の弾の一発も撃ちません。

この作品で特筆すべきは、さすが女流作家!と言いたくなる女性の心理描写です。
自分が男性の為、この心理描写が合っているのかいないのかは計りかねますが、
男性の作家ではおそらく何ともなく描かれるであろう所を、事細かに書いています。
これが男性作家だったら、『あの』描写なんてなかったでしょう。多分。

爽やかかつ希望に満ちたラストも良い。
物語としては良質だと思います。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.57
(4pt)

女性の心理描写が秀逸。

まず読んでみると、やはり台詞回しや登場人物の性格設定などにライトノベル/漫画的なものが多くあります。
この点で抵抗のある人もちょっといるかもしれません。
が、普通の文章で言えば他の作家さんと比較しても遜色ない、あるいはそれ以上の文章力で書かれていますので、
所々の漫画的な台詞に目を瞑れば、ラノベなんて!と毛嫌いしていたむきにも読めると思います。

さて、内容について。
なかなか分厚いこの本(文庫にすると上下巻に分割されるでしょうか)ですが、展開、というかエビの登場は物凄く早いです。
ものの数ページで奴らは押し寄せて来ます。事前の登場人物の説明などは一切ありません。
ちなみに、あとがきで作者の方も述べておられますが、潜水艦は最終章まで一海里たりとも動きません。
序盤に出港しようとしてほんのちょっと動くぐらい。
なので、自衛隊の潜水艦と某国の潜水艦が深深度で魚雷を撃ち合う!なんてのを御所望の方にはまったくお勧めできません。
福井春敏氏の『終戦のローレライ』や池上司氏の『無音潜行』などをお勧めします。(未読ならば、ですが)

従来の怪獣映画に見られるような自衛隊が大量に火力を投入!
しかし大量に押し寄せる巨大エビには歯が立たず!なんていう怪獣ファンが唸るような派手な展開もありません。
あるのは機動隊が巨大エビと繰り広げる肉弾戦の描写ぐらいです。登場する機動隊員もほとんど小銃の弾の一発も撃ちません。

この作品で特筆すべきは、さすが女流作家!と言いたくなる女性の心理描写です。
自分が男性の為、この心理描写が合っているのかいないのかは計りかねますが、
男性の作家ではおそらく何ともなく描かれるであろう所を、事細かに書いています。
これが男性作家だったら、『あの』描写なんてなかったでしょう。多分。

爽やかかつ希望に満ちたラストも良い。
物語としては良質だと思います。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927