海の底

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評判

海の底の評価:

4.27/5点 レビュー 158件。 A ランク

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平均点4.27pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全316件 221〜240 12/16ページ
No.96
(5pt)

にんげんっていいな、てかんじ?

なんだかんだといっても、基本純愛に弱いっ!!
子供でも、大人でも、「PURE」に人を好きになるっつーのにめちゃ弱い。
と書くと、これは恋愛ものか?と思われちゃうかな。
ぜんぜん違うんです。
どちらかというとパニックサスペンス+サバイバル的なジュブナイル?←「?」は必ず要る。
なぜかというと、まじめで素敵なおぢさんたち(しかも熱血からシニカルまで取り揃え)と子供たち(それも小学生から高校生まで)と大人の中ではひよっこ扱いの男前(きっとそうに違いないと個人的に思ってます)青年とが入り乱れて「3Mのザリガニ(状のカイブツ以下略)」の大群に対抗するわけですよ。
しかも、それぞれがそれぞれ対抗する相手が違う。おぢさんたちは日本という国の体制と、青年は扱ったこともない子供たちの命の安全と、子供たちは自分の心と。
本当の敵は「ザリガニ」ではない、ところにこの本の面白さがある、と思う。
作者は人の心の動きの描写が上手で、「図書館戦争」シリーズでも、登場人物の描写がリアルで面白かった。
「海の底」でもそうで、大人の事情とそれに忸怩たるおもいを持ちながら、できることを死に物狂いでやる心情とか、子供にとっての死ぬほどつらいこと(大人になったら恥ずかしくなっちゃうような)をどうやって越えていくのかとか、「やさしさ」って本当はどういうこと、とか。
そんな中で私の中で光っているのが「純愛」。まだきっとこの本では「愛」までいかない。「恋」かも知れないけど、最後の数ページが、さいっこーにいい!!
この数ページで、もういちど気持ち悪い甲殻類のとこから見ようかな、と思ってしまいました。
こんな彼ほしい・・・。てか。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.95
(5pt)

にんげんっていいな、てかんじ?

なんだかんだといっても、基本純愛に弱いっ!!
子供でも、大人でも、「PURE」に人を好きになるっつーのにめちゃ弱い。
と書くと、これは恋愛ものか?と思われちゃうかな。
ぜんぜん違うんです。
どちらかというとパニックサスペンス+サバイバル的なジュブナイル?←「?」は必ず要る。
なぜかというと、まじめで素敵なおぢさんたち(しかも熱血からシニカルまで取り揃え)と子供たち(それも小学生から高校生まで)と大人の中ではひよっこ扱いの男前(きっとそうに違いないと個人的に思ってます)青年とが入り乱れて「3Mのザリガニ(状のカイブツ以下略)」の大群に対抗するわけですよ。
しかも、それぞれがそれぞれ対抗する相手が違う。おぢさんたちは日本という国の体制と、青年は扱ったこともない子供たちの命の安全と、子供たちは自分の心と。
本当の敵は「ザリガニ」ではない、ところにこの本の面白さがある、と思う。
作者は人の心の動きの描写が上手で、「図書館戦争」シリーズでも、登場人物の描写がリアルで面白かった。
「海の底」でもそうで、大人の事情とそれに忸怩たるおもいを持ちながら、できることを死に物狂いでやる心情とか、子供にとっての死ぬほどつらいこと(大人になったら恥ずかしくなっちゃうような)をどうやって越えていくのかとか、「やさしさ」って本当はどういうこと、とか。
そんな中で私の中で光っているのが「純愛」。まだきっとこの本では「愛」までいかない。「恋」かも知れないけど、最後の数ページが、さいっこーにいい!!
この数ページで、もういちど気持ち悪い甲殻類のとこから見ようかな、と思ってしまいました。
こんな彼ほしい・・・。てか。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.94
(4pt)

エンターテインメントに溢れた快作

著者の作品を読むのは本書が初めてだが、スピーディかつスリリングな展開、魅力的な登場人物に、自衛隊や警察のあり方やいじめの問題といった社会批評の観点も加わり、面白くて読み応えのある快作であった。

横須賀に停泊する潜水艦に巨大ザリガニの集団がいきなり押し寄せてくるところから始まる。この巨大ザリガニの集団は横須賀に上陸して人間を襲撃し始めたため、主人公の二人の自衛官、夏木と冬原は民間人を救おうと上陸するが、最終的には救出した子供達と潜水艦に閉じ込められる。

ここから物語は、潜水艦という密閉された狭い空間における二人の自衛官と小・中学生との集団生活と、巨大ザリガニの駆除に取り組む警察の2つにわかれて展開される。

潜水艦内ではサバイバル生活が始まるが、小・中学生とその中に一人だけ加わった女子高生の望の中で鋭い対立が生じる。その対立の背景には子供達の家庭事情や過去のいきさつがあり、それが潜水艦という密閉空間の中で微妙に変化していく過程は面白いし、その中で成長していく姿にはエールを送りたくなる。

一方船外では、自衛隊出勤に踏み切れない政府に苛立ちを感じながら、必死に防衛に当たる警察官達の活躍が描かれる。警察組織の枠にはまらない魅力的な人物がこちらも登場し、巨大ザリガニの生態が解明や防衛に取り組む姿は、こちらも読み応えは十分。

登場人物各々に決着をつける終盤部分も見事。結構分厚い作品だがそれだけの内容は詰まっている。高校生の望の初恋の行方もきちんと締めくくられ、気持ちよく読み終わることができた。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.93
(4pt)

エンターテインメントに溢れた快作

著者の作品を読むのは本書が初めてだが、スピーディかつスリリングな展開、魅力的な登場人物に、自衛隊や警察のあり方やいじめの問題といった社会批評の観点も加わり、面白くて読み応えのある快作であった。

横須賀に停泊する潜水艦に巨大ザリガニの集団がいきなり押し寄せてくるところから始まる。この巨大ザリガニの集団は横須賀に上陸して人間を襲撃し始めたため、主人公の二人の自衛官、夏木と冬原は民間人を救おうと上陸するが、最終的には救出した子供達と潜水艦に閉じ込められる。

ここから物語は、潜水艦という密閉された狭い空間における二人の自衛官と小・中学生との集団生活と、巨大ザリガニの駆除に取り組む警察の2つにわかれて展開される。

潜水艦内ではサバイバル生活が始まるが、小・中学生とその中に一人だけ加わった女子高生の望の中で鋭い対立が生じる。その対立の背景には子供達の家庭事情や過去のいきさつがあり、それが潜水艦という密閉空間の中で微妙に変化していく過程は面白いし、その中で成長していく姿にはエールを送りたくなる。

一方船外では、自衛隊出勤に踏み切れない政府に苛立ちを感じながら、必死に防衛に当たる警察官達の活躍が描かれる。警察組織の枠にはまらない魅力的な人物がこちらも登場し、巨大ザリガニの生態が解明や防衛に取り組む姿は、こちらも読み応えは十分。

登場人物各々に決着をつける終盤部分も見事。結構分厚い作品だがそれだけの内容は詰まっている。高校生の望の初恋の行方もきちんと締めくくられ、気持ちよく読み終わることができた。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.92
(4pt)

心理描写がすごい

前作「空の中」同様に、SF的な要素は「未確認生物」のみであり、あとの世界観はひたすらにリアルに徹している。
ただ今回は非知的生物であって、その辺のやりとりはない。
自衛官が救出した子供たちはみな、家庭の事情なんなりがあって、今回のメインは極限状態での彼らの心理描写となっている。

圧倒的な筆力で描かれるリアルな極限状態。そんな中で交わされる汚い会話。
正直ここまで書かなくでも、と思ってしまうくらい。

特に、生理の件はすごすぎです。
私が男だから、あまりよくわからない領域だからこそ、よりそう感じてしまうのかもしれない。
しかしそれを抜きにしても、かなりの描写力だと思う。
リアルというか生々しい。
ここまで書ける作家さんはあまりいないのではないか。
個人的にはかなり衝撃でした。

そして口のきけない子。その設定の明かされ方。
そしてその後の予想通りの、というよりもそうなって欲しい展開。
べたでもきちんと描写されると感動できるんだな、と思いました。

極限状態の中でも少しづつ誤解が解かれ、さまざまな問題が少しづつ解けていく様子には、ほっとさせられました。
今回はいろいろなテーマというかメッセージが込められていると思う。
メッセージが一つではない。

そして前作よりも、有川さんの作品のいいところ(だと私は思っている)心理描写がいっぱい入っていて、個人的には大満足。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.91
(3pt)

主人公が子供っぽい

評価が高いので、手に取ってみました。
主人公の二人が自衛隊の幹部候補生なのに言葉使いも荒く、
恐怖に震える子供に対し、子供っぽい怒りをぶつける。
主人公に共感できず魅力を感じなかったので、読むのをやめました。

最後まで読んだら面白いかもしれないので、星3つにしました。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.90
(4pt)

心理描写がすごい

前作「空の中」同様に、SF的な要素は「未確認生物」のみであり、あとの世界観はひたすらにリアルに徹している。
ただ今回は非知的生物であって、その辺のやりとりはない。
自衛官が救出した子供たちはみな、家庭の事情なんなりがあって、今回のメインは極限状態での彼らの心理描写となっている。

圧倒的な筆力で描かれるリアルな極限状態。そんな中で交わされる汚い会話。
正直ここまで書かなくでも、と思ってしまうくらい。

特に、生理の件はすごすぎです。
私が男だから、あまりよくわからない領域だからこそ、よりそう感じてしまうのかもしれない。
しかしそれを抜きにしても、かなりの描写力だと思う。
リアルというか生々しい。
ここまで書ける作家さんはあまりいないのではないか。
個人的にはかなり衝撃でした。

そして口のきけない子。その設定の明かされ方。
そしてその後の予想通りの、というよりもそうなって欲しい展開。
べたでもきちんと描写されると感動できるんだな、と思いました。

極限状態の中でも少しづつ誤解が解かれ、さまざまな問題が少しづつ解けていく様子には、ほっとさせられました。
今回はいろいろなテーマというかメッセージが込められていると思う。
メッセージが一つではない。

そして前作よりも、有川さんの作品のいいところ(だと私は思っている)心理描写がいっぱい入っていて、個人的には大満足。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.89
(3pt)

主人公が子供っぽい

評価が高いので、手に取ってみました。
主人公の二人が自衛隊の幹部候補生なのに言葉使いも荒く、
恐怖に震える子供に対し、子供っぽい怒りをぶつける。
主人公に共感できず魅力を感じなかったので、読むのをやめました。

最後まで読んだら面白いかもしれないので、星3つにしました。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.88
(5pt)

久しぶりに最後まで読んだ本

海洋パニックアクション物。
この手の作品は事件が起きるまでに時間がかかるため、読んでいて辟易させられるが、この作品にはそれがない。いきなり事件が起きて主人公達がピンチに陥る。(逆に深海のyrrは事件が起こるのが遅すぎて、イライラした)
登場人物も始めは取っ付きにくいが、読み進めるうちに好感を持てるようになる。
また、ラストも爽やかに終わる。
3時間もあれば読み終わるので、週末のお供にどうだろうか。

個人的には映画化してほしい作品である。それだけのパワーがある。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.87
(5pt)

久しぶりに最後まで読んだ本

海洋パニックアクション物。
この手の作品は事件が起きるまでに時間がかかるため、読んでいて辟易させられるが、この作品にはそれがない。いきなり事件が起きて主人公達がピンチに陥る。(逆に深海のyrrは事件が起こるのが遅すぎて、イライラした)
登場人物も始めは取っ付きにくいが、読み進めるうちに好感を持てるようになる。
また、ラストも爽やかに終わる。
3時間もあれば読み終わるので、週末のお供にどうだろうか。

個人的には映画化してほしい作品である。それだけのパワーがある。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.86
(4pt)

うるとらQ 的看板の 恋愛小説?

最初はちょっと グロイ 感じがしましたが。
教育しつけと人生観 おまけに 軽い恋愛ドラマ。
読んでも損はございません。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.85
(4pt)

うるとらQ 的看板の 恋愛小説?

最初はちょっと グロイ 感じがしましたが。
教育しつけと人生観 おまけに 軽い恋愛ドラマ。
読んでも損はございません。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.84
(5pt)

さすが大人向けライトノベル作家!

巨大ザリガニが海から攻めてくるという
荒唐無稽なシチュエーションで始まりながら
最後までさくさくと読まされてしまうあたりは
さすが大人向けライトノベル作家である。

本作と同じ官僚的組織+恋愛+ミリタリー潜水艦では
福井晴敏の『終戦のローレライ』が挙げられる。
比べると、1.敵の襲来も、2.海の底という圧迫感も
3.アウトローたちの人間性も本作の方が悉く軽い。
しかしそれでも嘘くさくて放り出す気にならないのは
生々しい生活感ゆえだろうか。

身近な皮膚感覚から、SFパニックモノをきちんと世界として
成立させている稀有な例である。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.83
(5pt)

さすが大人向けライトノベル作家!

巨大ザリガニが海から攻めてくるという
荒唐無稽なシチュエーションで始まりながら
最後までさくさくと読まされてしまうあたりは
さすが大人向けライトノベル作家である。

本作と同じ官僚的組織+恋愛+ミリタリー潜水艦では
福井晴敏の『終戦のローレライ』が挙げられる。
比べると、1.敵の襲来も、2.海の底という圧迫感も
3.アウトローたちの人間性も本作の方が悉く軽い。
しかしそれでも嘘くさくて放り出す気にならないのは
生々しい生活感ゆえだろうか。

身近な皮膚感覚から、SFパニックモノをきちんと世界として
成立させている稀有な例である。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.82
(5pt)

読後感は超最高です

とにかく素晴らしい。
人物の描写もさることながら、大人の大人ゆえの方法と、子供の子どもゆえの方法と、丁寧に丁寧に描かれていて、本当に読んだ後、すがすがしく、素晴らしい気持ちになります。
番外編も嬉しかった。個人的にはこっちから先に読んだ方が、ネタばれしなくていいのでは?とも思いましたが。
有川作品の中では、この「海の底」がダントツで素晴らしいと思います。
どう素晴らしいかを、上手に書けない自分に幻滅ですが、とにかくぜひ手にとって下さい。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.81
(5pt)

読後感は超最高です

とにかく素晴らしい。
人物の描写もさることながら、大人の大人ゆえの方法と、子供の子どもゆえの方法と、丁寧に丁寧に描かれていて、本当に読んだ後、すがすがしく、素晴らしい気持ちになります。
番外編も嬉しかった。個人的にはこっちから先に読んだ方が、ネタばれしなくていいのでは?とも思いましたが。
有川作品の中では、この「海の底」がダントツで素晴らしいと思います。
どう素晴らしいかを、上手に書けない自分に幻滅ですが、とにかくぜひ手にとって下さい。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.80
(4pt)

災害の中に見る人間のすばらしさ

「海の底」は、「空の中」、「塩の街」と同様、ある日突然未知の存在が突如
出現し大災害に巻きこまれる人々の物語です。
 危機的状況が次にどうなっていくのかという適度な緊張と次の展開への期待
が、中だるみすることなく最後まで持続しとても読みやすいのは三作とも共通
しています。
 登場する人の間に純粋な愛があることも共通です。「空の中」や「塩の街」が
楽しめた人には「海の中」はお勧めです。

 ハッピーエンドかどうか、災害の規模やタイプなどは3作品ともバラバラです
が、魅力的な人々が登場する点は共通しています。災害に背を向ける人、保身に
汲々とする人、淡々と為すべきことを為す人、キラリと光る人などがいます。
そういう人たちの間に友情があり、愛があって、「人間っていいな」と思わせて
くれます。ヒーローではなく、普通の人が極限状態の中で光ります。 
 理不尽な災害という状況を使って、人間の美しさを描いた人間賛歌です。
 三作の中では、話が一番ストレートで、やや先が読める展開もありますが、
ぜひ読んでみてください。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.79
(5pt)

SFパニック+恋愛小説の傑作!

横須賀の街を巨大なザリガニを襲うというパニック小説。
潜水艦に閉じ込められた少年たちと自衛官の救出と街を守ろうとする警察の奮闘がこの小説の二つの大きな柱。

自衛官と閉じ込められた女子高生の淡い恋愛模様も有川浩らしく、単なるSFパニック小説にとどまらないところが面白い。

警察の警備課の警部と参事官の警察という官僚組織内での奮戦や潜水艦の乗組員2人の活躍も読みどころのひとつ。
有川浩の特長でもある組織の中の型破りな愛すべき人間たちだ。男でも惚れてしまいそうだ。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.78
(4pt)

災害の中に見る人間のすばらしさ

「海の底」は、「空の中」、「塩の街」と同様、ある日突然未知の存在が突如
出現し大災害に巻きこまれる人々の物語です。
 危機的状況が次にどうなっていくのかという適度な緊張と次の展開への期待
が、中だるみすることなく最後まで持続しとても読みやすいのは三作とも共通
しています。
 登場する人の間に純粋な愛があることも共通です。「空の中」や「塩の街」が
楽しめた人には「海の中」はお勧めです。

 ハッピーエンドかどうか、災害の規模やタイプなどは3作品ともバラバラです
が、魅力的な人々が登場する点は共通しています。災害に背を向ける人、保身に
汲々とする人、淡々と為すべきことを為す人、キラリと光る人などがいます。
そういう人たちの間に友情があり、愛があって、「人間っていいな」と思わせて
くれます。ヒーローではなく、普通の人が極限状態の中で光ります。 
 理不尽な災害という状況を使って、人間の美しさを描いた人間賛歌です。
 三作の中では、話が一番ストレートで、やや先が読める展開もありますが、
ぜひ読んでみてください。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.77
(5pt)

SFパニック+恋愛小説の傑作!

横須賀の街を巨大なザリガニを襲うというパニック小説。
潜水艦に閉じ込められた少年たちと自衛官の救出と街を守ろうとする警察の奮闘がこの小説の二つの大きな柱。

自衛官と閉じ込められた女子高生の淡い恋愛模様も有川浩らしく、単なるSFパニック小説にとどまらないところが面白い。

警察の警備課の警部と参事官の警察という官僚組織内での奮戦や潜水艦の乗組員2人の活躍も読みどころのひとつ。
有川浩の特長でもある組織の中の型破りな愛すべき人間たちだ。男でも惚れてしまいそうだ。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927