オススメ?ダメダメ? 推理小説(ミステリ)について読書管理や感想を書いていく書評サイトです。 はじめての方はこちらからどうぞ。 サイトの要望はこちらからどうぞ。
2026年度雑誌ランキング
会員機能
その他
テスト稼働中自由に遊んでみてください!
【本多孝好】
【この小説が収録されている参考書籍】
【この小説が載っている参考書籍】
チェーン・ポイズンの評価:
7.42/10点 レビュー 12件。 A ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点7.42pt
絞込み:
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
チェーン・ポイズンの感想
途中、主人公の女性のキャラが変わったなとは感じていました。死に直面している人物であり、別に不思議ではないと思いましたが、私は多重人格を疑ってしまいました。なわけで、気持ちのよい騙され方と言いましょうか、ヤラレタ感満載でしたし、人並み以上に「上手いなぁ」と感じてしまったかもしれません。「毒の連鎖」というタイトルからも「死」というか「自殺」の連鎖が想像でき、死のセールスマンは誰で目的は何なのかに着目してしまいがちですが、そういうミステリ的な事が主眼なのではなく、更に言うと「死」よりも「生」をテーマにした作品だったという気付きがあります、そういった反転ですね。それだけでなく、自殺願望のある女性が語り手なわけで、必然的に重く暗くなっているのですが、毒を手に入れるまでの一年間で変わる女性を描いた作品だった事に気づいた時に、作品への印象もそうですが、読後感にも大きな変化をもたらしていますね。同じような境遇から、死を選択した女性と、生を選択した女性。どこが違うのか、とか色々考えさせられますね。自分の気持ちなんて誰も分かってくれない、とは言うものの、人間やっぱり一人じゃ立ち直るきっかけは得られないんですね。
最後にそうだったのか、と解かるとうーんと唸るストーリー構成。この内容で最後のオチをそのような形で用意するのは物語の性格上とても良いと思う。でなければ一般的に云えばただ暗い内容の話だけで終わってしまう危険がある。文体も自分のものとしての個性が出ていて好印象。週刊誌記者の生き方というかブレない姿勢やポリシーもしっかり描かれ、それが物語の芯をなす訳でこの記者の存在がひとつの出来事を誰も知らない世間の片隅に追いやることなく意味のあるひとつのストーリーとして出来上がるわけだ。死を誘う謎の人物と、生と死の間で揺れ動く一人の女性の物語が徐々に盛り上がっていく過程も上手く描かれていてドラマチックな内容が一気読みを誘う。ラストのドンデン返し的な騙しにはフーンと素直に感心した。この様な手もあるんだなと云うのが正直な感想。この人の他の作品にも興味が出たのでぜひ読んでみたい。
途中、主人公の女性のキャラが変わったなとは感じていました。
死に直面している人物であり、別に不思議ではないと思いましたが、私は多重人格を疑ってしまいました。
なわけで、気持ちのよい騙され方と言いましょうか、ヤラレタ感満載でしたし、人並み以上に「上手いなぁ」と感じてしまったかもしれません。
「毒の連鎖」というタイトルからも「死」というか「自殺」の連鎖が想像でき、死のセールスマンは誰で目的は何なのかに着目してしまいがちですが、そういうミステリ的な事が主眼なのではなく、更に言うと「死」よりも「生」をテーマにした作品だったという気付きがあります、そういった反転ですね。
それだけでなく、自殺願望のある女性が語り手なわけで、必然的に重く暗くなっているのですが、毒を手に入れるまでの一年間で変わる女性を描いた作品だった事に気づいた時に、作品への印象もそうですが、読後感にも大きな変化をもたらしていますね。
同じような境遇から、死を選択した女性と、生を選択した女性。
どこが違うのか、とか色々考えさせられますね。
自分の気持ちなんて誰も分かってくれない、とは言うものの、人間やっぱり一人じゃ立ち直るきっかけは得られないんですね。