【佐藤正午】
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この主人公の流され方に、自分は違うと言い切れますか。人間・人生の不可思議をとことん突きつめる、著者の新たな代表作の誕生。
新たな代表作の誕生! 20年ぶりの書き下ろしあたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。
27歳、田村宏。“失業したとたんツキがまわってきた”とはいうものの競輪の儲けで暮らす失業者……。
その夜わたしは人を殺しに車を走らせていた。突然、停電のため暗闇が街を襲う。
15年前、ある地方都市のマンションで男が撲殺される事件が起こった。凶器は金属バット。
「僕」こと鮎川英雄には唯一の才能があった。それは「女を蕩けさせ夢中にさせる」こと。
桜の花が咲くころ、新聞記者を休職中のぼくは一つ年上の女とある酒場で再会し、一夜をともにする。
作家生活40周年!究極の「佐藤正午読本」佐藤正午デビュー25周年を記念した単行本『正午派』の刊行から15年──作家生活40年の増補版として新たに編纂された文庫オリジナル【完全保存版】。
「もしわたしたちが、いつかおとなになることだけのためにうまれてきたのなら」海岸道路を走る車の中で映子は19歳のぼくにささやいた。
―あいつこんど会ったら殺してやる。まだまだぼくは怒りを憶えつづけなれけばならない。
「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。
36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。
日々の暮らしの中で揺れ動く一瞬。その心象風景を花々に託して、あざやかに描き出す。