黙過の代償
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普通メフィスト賞受賞作は賛否含めて結構レビューが付くはずだが、レビューが少ない! ここまでメフィスト賞作品で注目度がないのは本作くらいではないか。 まさに黙過の受賞作である・・・・。 メフィスト賞作品としては異例の江戸川乱歩賞受賞作みたいな国際ハードボイルドサスペンスである。 韓国と日本の関係をモチーフにしているが、刊行当時より更にこのネタでは手に取る人はいないだろうなあ・・・。 それなりに壮大な国家間のサスペンス調に仕上がっているが、何で普通の大学生がいきなり工作員から手紙渡されて大統領に会おうと決心してわざわざ自らマフィアに乗り込むのかよく分からないし、いろいろと登場人物が多すぎて肝心の主人公がほぼ動きがなく存在感がないのが気になる。 悪くはない作品だが、特に傑作ということでもなく、根本的にメフィスト賞作品好きの層には全くヒットしない題材と作風であるのは否めない。 韓国語版を同時刊行とリリース時は大型新人として売り出したようだが、これ以降一作も出てないし、文庫にもなっていないで結局全然売れなかったんだろうな・・・・。 | ||||
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大学生である昌平は、墓参りにいった霊園で瀕死の男に遭遇する。男は、「これを大統領に渡して欲しい」との片言の日本語と、鍵を渡して絶命する。昌平は、日韓を超えた陰謀の渦へと巻き込まれて行く。 第33回メフィスト賞受賞作。 これまた、他のメフィスト章作品と比べると随分と毛色の違う作品だなぁ…。ジャンルで言うと、社会派サスペンスとでも言うんだろうか? テーマは日韓関係。というか、主に、韓国における日本、日本人というべきか。韓国人にとって、日本という国、日本人という民族がどのような意味を持ち、どのような感情で見られているのか。そこに、韓国の政権をめぐるやりとりが加わって物語が作られて行く。なんか、韓国の政治史の勉強してるようなところもあったけど(笑) ただ、正直に言うと、物語としてかなり無理している部分が感じられた。まず、最初に昌平がここへと入っていくきっかけが弱い。いくら瀕死の男に頼まれたからと言って、ただの大学生が「大統領に」と言われて、本気で大統領に会おうと考えるか? と言えば疑問。さらに、昌平が韓国語が多少也とも理解できる、というのは物語の必要上仕方が無いにせよ、テコンドーをやってますだとか、やたらと韓国文化に詳しいのは作り過ぎでは? 別に、テコンドーじゃなくて、空手とかでも不都合は無かったはず。というか、韓国について殆ど無知な存在にした方が、却って日韓の違いをあざやかに出来たのでは? くらいに思うんだが…。あと、これは私個人の問題かもしれないが、やはり、漢字表記で韓国人の名が次々に出てくると、ちょっと混乱してしまうところがある。 テーマ、言いたい事はわかるんだけど、もう少し改善できそうなところも目に付いた。 | ||||
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