真犯人の貌 川口事件調査報告書
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
真犯人の貌 川口事件調査報告書の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
真犯人の貌 川口事件調査報告書の総合評価:
7.50/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
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作者得意のフェイク・ドキュメント。
2008年、八王子市で、一家が就寝中に、家族の誰にも気づかれずに寝室から若夫婦が忽然と姿を消す。しかし、寝室には致死量に匹敵する血液が残されていた。
そして、失踪した夫の実兄が逮捕されるが、裁判の末、無罪となる。
ジャーナリストの杉山は、裁判から疑問と不穏なものを感じて、事件の真相を追い続ける。そして徐々に真相に迫っていくのだが・・・
作者には得意のパターンがあるようで、一人ではなく、家族が忽然と行方不明となる話もよく書かれている。そして、容疑者が同じ家族、というところも共通点だ。普通の日本家屋で誰にも気づかれずに若夫婦が連れ去られることが果たして可能なのか?とも思うが、歴史をたどれば実際にこういう事件もあったのだろう。
徐々に真相に迫っていく過程は非常に面白いが、またとても気分の悪いものだ。この作者の小説は下手なホラーよりもずっと怖い。
作者の小説で扱われる事件は、この本も含めて非常に残酷で凄惨なものだが、被害者も加害者も極めて一般的な社会生活を送る人間であり、特に被害者に突然降りかかる残酷な仕打ち、またそれに家族関係が絡んでくる様子は、胸が苦しくなるような恐ろしさを感じる。
殺人事件なんて起きると、マスコミに関係者が破滅に追いこまれるのを想像するのは容易いが、被害者も加害者もその家族や関係者すべてが、マスコミの餌食になるだけでなく、社会的にもそして自分の内面からも追いつめられ、破滅していくのだとあらためて感じた。
毎回、怖い思いをしながら、作者の小説を読むのは、ただの「怖いもの見たさ」かもしれない。嫌な気分が尾を引く小説です。