大尉の盟約
- 花嫁 (112)
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(上下巻を合わせた感想) 作中の時系列で、ちょうど『外交特例』と『マイルズの旅路』の中間に位置している。本作では顔出し程度の登場だが、マイルズ35歳時の(つまりイワンも)物語である。 勝手な想像ながら、本作の二年前に出版された『マイルズの旅路』のラストが、シリーズの掉尾であることを如実に示していた反面、バラヤー領域から遠く離れていた所為もあってシリーズキャラが十分に絡んでこず、むしろ外伝的な傾向を感じたので、著者へのクレームwも多かったのではないだろうか。そこで、シリーズを通してコメディ・リリーフの役回りを演じてきたイワン・ヴォルパトリルを主人公とする本作が誕生する運びとなったのでは? 本作はコマールでの発端から、中盤以降はバラヤー本星が主な舞台となり、これまでの主要キャラの多くが登場する賑やかで楽しい作品になっている。【注1】 とは言え、テユに偽装結婚を申し込むまでの最前半と、怪しさプンプンのテユの家族たちが大挙登場して、機密保安庁脇の地下での冒険にもつれ込んでからは安定の面白さなのだが、中盤のラブコメパートが面白くなかった。 元々、著者の恋愛絡みの描写は死者の短剣シリーズでも好きではなかったのだが、今回はより辛かった。 いかにもスウェーデン風のミレニアムシリーズの性的な奔放さも引っかかる性質なので、イワンやテユのように、両者ともに偽装結婚だと理解しながら日々セックスして、そのうえでこれは愛情なのかしらとかふざけた思いを馳せる彼らに、一応SFとは言え、辟易してしまった。【注2】 ユーモラスに描かれるとは言え、基本的に保守性向の強いバラヤーと比較される各社会【注3】は、個人的にはどれもこれもディストピアであるw なんにせよ、身長183cmで肩幅の広いハンサムな偉丈夫ながら、マイルズに振り回されてきたコメディ担当のイワンが、主役に抜擢されて活躍するのはめでたい。前作の『外交特例』でも頼りになるところを示し始めていたが、本作では見事に機転の利く有能さを見せている。 余談だが、わたしは常々、洋ドラ『CHUCK/チャック』のお見事キャプテンこと、デヴォンのイメージをイワンに重ねているw 一方のテユは、もちろん彼女も魅力的に造形されているのだが、ジャクソン統一惑星の大豪の個性的な家族の一人としてのキャラ付けが大きいので、個人に絞ると、今ひとつエカテリンとテユの違いが感じられなかった。キャラの魅力を引き出すのが得意な著者にしては、若干弱かったのではないか。おそらくエカテリンのほうが長身で、テユが巨乳なのだろうということはわかったがw ちなみに、リッシュのビジュアルは、青や緑の肌色をしたエルフのようなイメージで思い浮かべるべきなのだろうが、個人的には、『魔進戦隊キラメイジャー』の宝石人間のイメージが離れなかったw キラメイジャーは見てないのに……。 【注1】ラスト以外は、むしろ『マイルズの旅路』のほうが外伝のように感じる。 【注2】ただし、本シリーズを通して不倫のような関係は描かれない。念のためw 【注3】主なものを揚げると、ベータ(女性が妊娠からすら解放され、中性者も完全認知された性的にフルオープン社会)、セタガンダ(遺伝子改変が社会システムの基盤に組み込まれている)、ジャクソン(倫理規制のない自由資本主義)。 | ||||
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ヴォルコシガン・サガ、16冊目。シリーズ中、ピエロ的役回り、「イワンの〇〇」のイワン・ヴォルパトリル君が主人公の一冊。2020/7/31に最新刊がKindleで刊行されるので、再読。 なんだ。マイルズが関わらなくても、この世界では次々トラブルが発生する様になってるのね、な、ハンサム君と美人ちゃんの楽しめるラブストーリーです。 しかし、この作者の作品、もっとKindle化して欲しい~~ | ||||
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日本語が、これまでのシリーズと違って違和感あります。 スピード感を出そうとしたのか、今風の言い回しを模索したのか。 英語って、コンテキストから読み取れる所を端折ることがありますけど、それをそのまま日本語にした感じ、と言った方が適切かもしれません。 ストーリーはとても良いだけに、残念です。 | ||||
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今までちょっとおマヌケな脇役だったイワンが主役?になっての大活躍! 意識していなかったけどイワンが好きになりました。 | ||||
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ヴォルコシガンシリーズは、人生最良の小説であり、これを超えるものにまだ出会ってない。 本作も十分おもしろかったが、偶然Kindleの無料サービスで配信されてた戦士志願を10年ぶりに読み返したところ、同じ訳者とは思えないほど、日本語として劣化していた。 ファンじゃない読者は酷評するどころか、読むのをやめてしまうかもと心配になった。 | ||||
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