泣くなブタカン!: 池谷美咲の演劇部日誌
- 演劇部 (39)
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結論から言えば、おもしろかった。 ただし、「爽やかな青春小説」の枠を、もう一歩飛び越える工夫が欲しかった。それは、著者のハードルとして、次の作品に行かされると思うので、期待する。 まず第一に気になったのは、部活に復帰した主人公の親友ナナコの役割である。これまで、病床に伏せながらも、作中の事件解決を裏で支えていたナナコは、今作になって、ようやく演劇部に復活する。 そこで、筆者が期待していたのは、主人公の美咲が、ナナコに対してどのように恩返しをするのか、そしてナナコと訣別するのか、といった点だった。これまで、美咲にとって親友だったナナコ。でも、もう彼女には頼りっぱなしにはなれない。だから、美咲が、ナナコに影響されず、自分で自分の道を選ぶための「葛藤」の場面が欲しかった。美咲とナナコが喧嘩するような場面もあればよかった。結局、美咲は、ナナコという存在を壊すことができなかった。筆者はナナコにとっての美咲が、親友というほど大切なものには思えなかった。 第二に、公演日程繰り上げの問題がある。受験のために、文化祭での公演を断念し、あっけなく受験を優先する三年生たち。おいおいそんなに簡単に諦めるのか。そう思わずにはいられなかった。「演劇はもったいないもの」という前作までのフレーズを考えれば、部員たちが、「やっぱりやろう!」と熱い想いを持って再挑戦する方がいい。 第三に、新入生たちの扱いである。最後まで、名前とキャラクターが一致しなかった。新入生の一人である中島にいたっては、序盤の場面から、物語にとってかなり重要な役割を担うはずだと思っていた。だが、そうでもなかった。もっと新入生を活かせる場面を作れなかったのか。正直、とても惜しい。 第四に。愛ちゃん先生の出番がほとんどない! まだ不満を感じる点はほかにもある。でも、筆者はこの物語が好きだ。なぜなら、この物語が若者への力強いエールになっているからである。青春を全うし、本作に共感する読者がいる。その一方で、何らかの事情で青春を置き去りにしてしまった読者もいる。本作は、そうした多様な人々を包容できるだけの特別な力を持っている。今、将来に悩んだり、人間関係に縛られている人々は、きっとこの作品から、何か大切なものを学べるはずだ。 | ||||
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一言でいうと,等身大で描かれている作品です. 本を開くと,キャラクタの紹介が絵面付きでなされています. 世間一般で言う様な事件というよりは,演劇部であるが故の事件は起こります. 舞台監督というよりは演劇自体に詳しくはなかったので楽しめました. 私はこの巻を読みましたが,2巻ほど既に出版されている様です. そちらも折を見て読んでみようと思います. | ||||
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