(短編集)

夜の樹

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初版刊行(参考)
種別
短編集
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あらすじ

1994年03月01日 夜の樹 (新潮文庫)

ニューヨークのマンションで、ありふれた毎日を送る未亡人は、静かに雪の降りしきる夜、〈ミリアム〉と名乗る美しい少女と出会った…。ふとしたことから全てを失ってゆく都市生活者の孤独を捉えた「ミリアム」。旅行中に奇妙な夫婦と知り合った女子大生の不安を描く「夜の樹」。夢と現実のあわいに漂いながら、心の核を鮮かに抉り出す、お洒落で哀しいショート・ストーリー9編。(「BOOK」データベースより)

評判

夜の樹の評価:

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夜の樹の総合評価:

8.27/10点 レビュー 22件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.22
(5pt)

「わざとひどいことをすること」

この短編集中の「感謝祭のお客」の一節が心に残っている。

「世の中には、許されない罪がひとつだけあるの― わざとひどいことをすること。他のことはみんな許される。でも、これだけはだめ。」

主人公である男の子をいじめるオッドが叔母のブローチを盗むところを目撃し、親戚の前で糾弾しようとして、それをたしなめた純朴な叔母の言葉。

世の中の常識では―
ブローチを盗んだオッド=悪
それを糾弾した主人公 =善

叔母さんによると―
盗みを告白し謝罪したオッド   =善
わざとオッドに恥をかかせた主人公=悪
立場が逆転してしまう。

大人になった主人公は語る―
「叔母が正しいことがわかる。オッドは、いまや私より立派な人間、それどころか私より正直な人間になってしまった―それはどうしてなのか」

戦争も「わざとひどいことをする」ことだ。子どもに善悪について説明するときに、紹介したい物語だ。
夜の樹 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜の樹 (新潮文庫)より
4102095055
No.21
(1pt)

低品質

このレーベルに及第点を求めてはいけない。誤字はあって当然。金を払う価値のないものに金を払える人だけどうぞ。
夜の樹 (新潮・現代世界の文学) Amazon書評・レビュー: 夜の樹 (新潮・現代世界の文学)より
4105014021
No.20
(1pt)

低品質

このレーベルに及第点を求めてはいけない。誤字はあって当然。金を払う価値のないものに金を払える人だけどうぞ。
夜の樹 (1970年) Amazon書評・レビュー: 夜の樹 (1970年)より
B000J949JK
No.19
(4pt)

早熟の天才

早熟の天才と言われたトルーマンカポーティの短編9つを収める短編集。以前には龍口直太郎氏の翻訳によるものが同じ新潮社より出版されていた。しかし、その本に入っていた「感謝祭の客」と「クリスマスの思い出」はこの文庫には入っていない。
 元々1948年にアメリカで出版された“Tree of the Night and other stories”には上記の2作品は含まれていなかった。
 カポーティーは1924年生まれだから原作出版当時24歳だった。この短編集にある「ミリアム」でオー・ヘンリー賞を受賞した時は21歳だった。ニューヨークのレキシントン街に独居する老婦人に起こる夢とも現実とも分からぬ出来事を描いている。21歳の若者にどうして老女の生活や心情を描けるのか。それをミステリー仕立てで引き込んでゆく力は類稀な筆力といえる。一方、「誕生日の子供達」では、カポーティが生まれ育った南部と思われる町での、都会からやってきたらしい少女と、対照的な田舎の少年達との出会いと別れを描く。2作ともに人物描写は細やかにそして事の顛末を丁寧に描いて結末へと向かう展開は読む者を飽きさせない。
 他の7作(原作では6作)もいくつかの都会と南部の町での主人公を取り巻く出来事が描かれる。
 ・「夜の樹」“The Tree of the Night”(アトランタへ向かう列車に乗り込んだ若い女性)
・「夢を売る女」“Master Misery”(イーストンの町とニューヨークが舞台。女性)
・「最後の扉を閉めて」“Shut the Final Door”(サラトガ、ニューヨーク、ニューオリンズと移ってきた男の話)
・「無頭の鷲」“Headless Hawk”(ニューヨークと思しき町での男の暮らし)
・「銀の壜」“Jug of Silver”(ワチャ郡に住む少年)
・「僕にだって言い分がある」“My Side of the Matter”(ルイジアナ州ーナッシュビル線にあるアドミラルズの町に引っ越した若い男)
・「感謝祭の客」“The Thanksgiving Visitor”(アラバマ州の田舎町に住む少年の歳時記にまつわる出来事)
 龍口直太郎氏の翻訳は少し硬い感じだが、川本氏の訳のは読みやすい。また、原書も読んだが、龍口氏の訳では曖昧であった箇所が川本氏の訳で納得できたところもあった。数人の方が翻訳の監修をされていたようで、自分で英語を読んだ時もよく分からなかったところが上手く訳出されていた。
 日本の私小説に似たような趣があり、割と自然に主人公の置かれた場面に入っていける。しかし、その状況はいくぶん現実的ではないものもある。南部を舞台にしたものはのどかさも感じられるが、都会を舞台にしたものは殺伐としたものもある。
 それにしても、このような色々な場面を様々な人物を主人公にして20代で描けるのは確かに「早熟の天才」と言えるだろう。
夜の樹 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜の樹 (新潮文庫)より
4102095055
No.18
(2pt)

訳分からん短編も多数

カポーティ原作の映画「ティファニーで朝食を」は観たことあるし、カポーティの苦悩を描いた映画「真実のテープ」も観たことがあるけれど、著作を読むのは初めて。この短編集、果たして面白いのか、面白くないのか。

 最初の「ミリアム」は「トワイライト・ゾーン」や「世にも奇妙な物語」風の味わい。アメリカではドラマにもなったそうで、これはまだ話がわかる。けれど、「夢を売る女」など、それ以外の短編はワケがわからないものも多数。

 本書は1994年発行の比較的新しい改訳版。それでも読んでいて話の意味がわからない。カフカか? 以前の古い日本語による訳書だと、さらにワケがわからなかっただろう。

 そんな中で最後のお話「感謝祭のお客」は珠玉の一編。著者自身の子供時代のことをベースに書いたのだとされる。「許されない罪が一つだけあるの。わざと酷いことをすること」は名言だ。
夜の樹 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜の樹 (新潮文庫)より
4102095055

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