嘘は罪 (夏の最後の薔薇)
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短編集
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あらすじ
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評判
嘘は罪 (夏の最後の薔薇)の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
嘘は罪 (夏の最後の薔薇)の総合評価:
6.00/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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作品数が十二と多いので仕方がない面もあるが、短い頁数の中で結末の意外性を出そうとして、登場人物間の関係や言動が不自然過ぎる。冒頭の「夏の最後の薔薇」に出て来る青年の身の上が女性の言う通りだとしたら、青年の打った芝居は常軌を逸している。「罪な夫婦」において居酒屋で雨女に出会った木村が店に通い続けたのも常軌を逸している。タイトル作「嘘は罪」の二人の中年女性の関係も女子高校生レベルだろう。登場人物の特異性に依存しては作者の負けである。意外性と作者の手前勝手な偶然性とを混同している。ところで「満天の星」に"ピエロ"が登場するのは岡村孝子の影響なのか ? 五編目辺りから同じパターンの繰り返しで飽きが来る。二組の男女の組み合わせには限りがあるから当然なのだが。「仮橋」、「走り雨」は病気を道具にした卑怯な作品。意識的かもしれないが、各編の題名に同じような字句を用いているのもセンスがない。更に気になるのは、各作の主人公を全て中年女性に統一している点である。この世代の女性が一番心に闇を抱えていると言う事か。夫の浮気、子の親離れ、自身の不倫、過去の失恋、同性との角逐。それを利用したのなら安易過ぎると言われても仕方あるまい。
ミステリの世界では男女の仲は「万能接着剤」と言って嫌われる。どんな動機も共謀も可能にする"禁断の実"だからである。作者はこの"禁断の実"を扱う名手なのだが、本作では扱いを失敗したようだ。